ドイツ帝国で再征服された地域の住民へ
カール大公の宣言



 カール大公殿下の、ドイツ帝国で再征服された地域の住民に対する宣言

 ヴィンデッケンの司令部、1796年9月11日

 ドイツのいくつかの国や地域から現在退却している敵は、彼らが命じ一部は未払いになっている分担金の代わりに何人かを人質として連れている。一方でいくつかの市や地域は彼らの同胞を解放するため、そうした分担金の滞納を支払う意向を感じている筈だ。
 我々は、軍の指揮官であり皇帝と帝国の元帥として、敵に連れ去られた人質を買い戻すためもしくは彼らの解放のため、現金、為替手形、その他のあらゆる方法によるあらゆる支援を送ることのないよう全ての者にあらかじめ真剣に警告するとともに、帝国内の隅々まで公表した一般的な皇帝の布告と、皇帝と帝国の指揮官の宣言に基づいて、そこから起きるはずの敵に対する優位を人々に思い出させるよう我々自身のために仕向ける。この文書に背いた場合は現存する法律の通りにその目的のために集めた金額を没収するだけでなく、そのような支払いをした者あるいは他の方法でその目的に協力した者にはその倍の罰金を科すことが避けられず、状況によっては逮捕するか他の際立った罰を与える。

google book "A Collection of State Papers Relative to the War Against France" p36


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