動員制度の推移



旧常備軍大半の部隊は旧制度時代から引き続き存続したが、近衛隊と外国人
(スイス人含む)連隊は解体された。連隊ごとに募集され、報奨金付き
で兵役期間は8年。6歳から幼年兵として参加することができた。
国民衛兵1789年から始まった制度で、志願兵から成る無給のブルジョワ民兵。
すべての町に置かれ、地域の防衛にのみ携わった。年齢は18歳か
ら60歳まで。時々給与が支払われた。
1791年の志願兵最前線部隊で戦うため国民衛兵の中から募集された。6月21日
の法によって募集され、兵役期間は1年。1792年12月21日
まで旧常備軍の倍の給与が支払われた。士官は選挙で選ばれた。
1792年の志願兵1792年5月及び7月20日(『祖国は危機にあり』の宣言)に募集され
た。16歳から応募可能で、兵役期間は1年。多くの者は国家が危機
にある間だけの兵役だと信じており、フランスの外で戦争をする必要
はないと考えていたため、国外では逃亡が相次いだ。また、常備軍
への新たな割り当てにも使われた。
30万人動員1793年2月24日。くじ引きによる徴兵で代理を立てることができた。
18歳から40歳までの独身者が対象。実際には10万人強しか集めら
れなかった。そのため、いくつかの特別で部分的もしくは地域を限った
追加徴兵が行われた(騎兵のみ、あるいはヴァンデ戦争用)。
総動員法1793年8月23日のカルノーの法律。独身者で年齢は18歳から25歳
だが、充分な兵が集まらなければ年齢の上限が引き上げられた。例外、
代理はなし。
ジュールダン法1798年9月5日。年齢は20歳から25歳が対象だが、毎年19−20歳
に達した等級から兵を集めるのが狙いで、軍事的必要性に応じて徴兵
数を変えた。兵役期間は5年。1800年から代理も可能に。
(The Art of War of Revolutionary France 1789-1802 ; Paddy Griffith より)


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