最近の話題

 2004年末から2005・2006年にかけての広島・京都の話題をご紹介します。


●京都市バス2004年度新車

 京都市バス2004年度新車は2005年春までに全69台が導入されました。全車国交省標準仕様のノンステップバスでトルコンATを装備し、内訳は日野ブルーリボンシティ(KL−HU2PMEE)が31台、いすゞエルガ(KL−LV280N1改)が11台、同西工ボディが8台、いすゞエルガミオ(PA−LR234J1改)が16台、三菱エアロスターCNG(KL−MP37JK改)が3台です。木目化粧板が廃止されたりドア付近のポールがオレンジ色になったり…と、内装面でかなり変化があります。

最多数31台が導入された日野ブルーリボンシティ。画像の北3系統のように、烏丸営業所にも初お目見えしました(当初は九条営業所にも在籍)。京都市バス全体でブルリシティは66台にもなり、全在籍台数の9%近くを占めます。まさに、“石を投げればシティに当たる”状態…(^^;)

京都200か・987 日野KL−HU2PMEE 北大路バスターミナルにて

なぜか今回のいすゞエルガは2000年度以来のtype−A復活(2001〜03年度はtype−B)。しかもそれだけではなく、何とホイールベース5.3mのN尺車です! 長い車体はどっしりとした貫禄があっていいですね(^^)。もちろんトルコンAT搭載。11台います。

京都200か・878 いすゞKL−LV280N1改 北大路バスターミナルにて

上のエルガの西日本車体版で9台在籍。やはり同様にN尺車です。西工ボディなKL−LVノンステは関西では他に阪急バスや高槻市にもいますが、トルコンATなのは京都市だけかも。密かに貴重品っぽいです。

京都200か・957 いすゞKL−LV280N1改 北大路バスターミナルにて

お馴染みエルガミオですがPA−車は初お目見え。この画像では分かりませんが、このエルガミオのみリヤのライトは京都市独特の「田」の字型ではなく、他事業者等と同じ一般的な角型となっており、かなり「???」です。ATの操作部は大型車のボタン式とは異なり、乗用車等と同じT字型のバー式で何かカッコイイ!(>_<) 16台います。

京都200か・951 いすゞPA−LR234J1 竹田駅東口にて

2年ぶりに登場した三菱エアロスターCNG。でっかいCNGタンクが何とも言えません。MPのトルコンATもなかなかいいサウンドを出してくれて感動です。3台在籍。

京都200か・925 三菱KL−MP37JK改 京都駅前にて


●セレガR

備北交通   芸陽バス

 初代セレガのマイナーチェンジ版で、2000年からの5年間に製造された日野セレガR。後継に超個性的な新型セレガ(&ガーラ)が登場し、最近少し影が薄くなった気がしないでもないですが、広島でも割とその姿を見ることが出来ます。左は備北交通車で広島から中国道経由庄原・東城方面の高速バスで活躍。画像の広島200か・720のほか、同・493も確認しています。右は芸陽バス車で、広島空港リムジン用の車両。こちらも画像の・787のほかに同・613もいます。広島電鉄が空港リムジンをいすゞ・三菱で増備したため、結果的にリムジンカラーのセレガRは芸陽バスのみに。いずれは新型セレガも登場するのかな!?


●中国JRバスに首都圏からの移籍車登場

中国JRバス初のエアロスターK

 2005年夏、中国JRバスに首都圏は相模鉄道からの移籍車が3台登場しました。いずれも1992年式と思われる三菱エアロスターK(U−MP218M)で、移籍に際し行先表示のLED化、側窓のスモークガラス化、車内では座席モケットの張替えが行われていますが、その他は相鉄時代の面影をよく残しています。ギヤは広島のMPでは少数派のOD付5速。


●ローズライナー新車の微妙な違い

鞆鉄車   広交車

 2005年、高速バス「ローズライナー」(広島〜福山)に新車が2台登場しました。鞆(とも)鉄道と広島交通が各1台ずつ、同じ西日本車体C型にてローズライナー専用カラーで導入したため、外観は両者ともほとんど同じで区別は非常に困難…ですが、よ〜く見ると微妙な違いがあることが分かります。まず、側窓が鞆鉄車は天地方向が小さいサイズ(それでも他メーカの観光車と同等)であるのに対し、広交車は拡大サイズを選択。一見すると分かりにくいですが、側面行先表示と窓との間隔や、バックミラー下辺と側窓下辺の位置関係、また側面ロゴの位置の違いからもお判り頂けるかと思います。あともドアコックや側面のウインカー、マーカーランプの色、鞆鉄車は前照灯下部に「トモテツ」のロゴがあったりと、細かく見ていくと色々と相違点があるものです。まあ最大の違いはシャーシなんですけどね(鞆鉄車は日デKL−RA552RBN、広交車は三菱KL−MS86MP)。


●広電高速バスのニューフェイス!

ニューフェイス高速バス! いすゞガーラ

 2005年12月、広島電鉄に新型観光バスが2台登場し、高速広島〜松江線で運行開始しました! いずれもデビューしたばかりの日野セレガ&いすゞガーラ(ADG−RU1ESAA(ガーラはAN))で、広電標準カラーがとてもよく似合っています。セレガのアクセントピラーは省略されており、ガーラのリヤ窓は2分割です。乗ってみたいですね〜!


●広交短尺ワンステ登場!

   

 2006年2月下旬、広島交通に短尺ワンステップ新車が登場しました! 尿素SCRシステムを搭載した日産ディーゼルスペースランナー(ADG−RA273KAN)で、RA273は広交のみならず広島地区でも初登場です。従来と同じ西日本車体B−U型ボディながら各所が改良されており、前面バンパーや戸袋窓・最後部窓支持方式の変更、灯火規制に対応した車体両サイドへの反射器取付、リヤの縦型テールランプ配置など、KL−車とは大きく印象が異なっています。側窓は広交大型車では初めて逆T窓となり、着色ガラスになったぶんロールカーテンは廃止。座席は従来通りのハイバックシートですが、車椅子スペースは同社独自仕様だったハイバックのスライド式シートから、一般的なローバックの折りたたみ式シートに変更されており、コストダウンも図られています。細かな点ではステンションポールが中型車RM252と同じ濃い茶色に。その他の点は窓下のモケット飾りが健在な点も含め、前年のUA452とほぼ同じです。3〜4台(?)入っているようで全て緑井営業所に配置され、短尺限定路線を中心に活躍を開始しました。


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