シントラ・アトランティコ軌道 2000

Tram of Sintra 2000

最終更新日/Up Date : 13/07/2000 (13/07/2004 一部改定)

リスボン近郊、山里の美しい町シントラ。かつての王侯貴族の避暑地は、今でも王宮や貴族の別荘がその姿を留めている。
このシントラの中心、ヴィラのふもと、Ribeiraからは、大西洋のPraia das Macasにいたる、延長14km、軌間(線路の幅)1000mmの小さな軌道が走っている。
シントラ・アトランティコ軌道。晴れた日には、オープンデッキの可愛い単車が、心地よいそよ風の中を、のんびりと行く。

かつてはRibeiraから国鉄(CP)シントラ駅近くまで、路線が伸びていたが、現在はバスの通る道路脇の所々に廃線の跡が残る。
しかし、シントラの地方議会は2000年5月末、シントラの新総合交通計画を可決、その中には路面電車のシントラ駅近くまでの復活延長も盛り込まれた。


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切符を買って、さあ出発
ヴィラにある王宮前の広場から、細い坂道をてくてく下って行くと、やがて線路が脇に敷かれた道に出る。小さなバールのそばに大西洋に向かう電車の乗り場があった。
Ribeiraから終点のPraia das Macasまでは、片道500PTE(約2.5Euro)。ちょっと高いけど、涼風の中、のんびりと時間を掛ける旅は、現代の最高の贅沢。
07/2000 Ribeira de Sintra, Portugal
田舎町を行く
Ribeiraを出発した電車は、道路の脇や民家の前を自転車ほどの速さで進み、やがてBanzaoの町に入る。Banzaoは緑豊かで、川には水鳥が遊ぶ静かな町。
07/2000 Banzao, Portugal
アズレージョの家
Banzaoの町、アズレージョの美しい家の前を行く電車。
07/2000 Banzao, Portugal
スズカゲの並木
プラタナスの並木の下を電車が通る。プラタナスの大きな葉は夏の日差しを遮り、涼を与えてくれる。
07/2000 Banzao, Portugal
木陰で休む
Banzaoの車庫前の木陰で休む単車。客室タイプの電車は、オープンデッキの車両が走れない、天気の悪い日に運転される。今日は木陰で昼寝。
07/2000 Banzao, Portugal
化粧直し中
Banzaoの小さな車庫では、運用に就かない車両のお化粧直しが行われていた。
07/2000 Banzao, Portugal
海岸沿いの道を行く
Ribeiraを出て約40分、車窓の風景もいつのまにか高原リゾートから松林の臨海リゾートに変わり、やがて眼前に真っ青な大西洋が姿を見せ、贅沢な旅も終わる。終点のMacas海岸の白い砂浜が眩しい。周囲にはカフェやシーフードレストランが並ぶ。腹ごしらえをして、ゆっくり休んで帰るとするか。
07/2000 Praia das Macas, Portugal

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