PC-98マウスとDOS/Vマウスの違い
正確に説明しようとすると、専門的な用語がたくさん出てきます。JaBabaでは、できるだけ専門的な用語を使用しないで
コンピュータ(パソコン)に触れてたり理解したりできるようにと考えています(最低限必要な言葉はあります)。
マウスに関して正しく理解しようとすると、光工学や電子工学の知識が必要になります。
しかし、マウスの原理を詳しく理解していなくても、ある程度の様子が分かっていれば利用価値はかなり高くなると思っています。
それに、画面のポインタ(矢印)の動きが悪いときやクリックボタンが堅いときなど、掃除の方法や使いやすくなるように変更することも
可能だと思います。よりよいコンピュータの利用を考えた時、必要性を感じるのではないかと思います。
1.PC−9801用マウス 2.PC−9821用マウス
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3.DOS/V用マウス 4.DOS/V用マウス(インテリジェント・マウス)
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1.PC−9801用マウス
今ではほとんど見られなくなったPC−9801用の「Dサブ9ピン」のマウスです。(マウスポートについて 参照)
「PC−9801 Dサブ9ピン」用のマウスの外観。
マウスの裏のネジを外して、分解してみました。(簡単な原理で動いています。)
絵をクリックすると、別のWindowが開き大きく見られます。
「マウスポート」で説明しましたが、画面の「縦・横」の移動量をボールの回転を利用して計測しています。
その信号(パルス)を、コンピュータ本体に入力しています。
写真のコネクタの足の数が7本です。マウスの移動の計測を行う「ロータリーエンコーダ」が、ブラシ式のため
1番ピンの+5Vが利用されていないからです。
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2.PC−9821用マウス
やはりNECの9821シリーズの利用が、少なくなった事で見かけることが少なくなりました。
一見DOS/V用マウスのコネクタ外形が似ているので、間違えることがあります。
コネクタの中を覗くとピンの数が9本(8本 1本抜けている事が多い)と異なるのですぐに見分ける
ことが可能できます。
マウスの裏のネジを外して、分解してみました。
9801用のマウスと異なる点は、制御用いCとLED(発光ダイオード)とフォトトランジスタを利用して
マウスの移動を計測するパルスを作っている所が大きく異なります。
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一見して本体に延びる線の数が、多いことに気づくと思います。このマウスでは、制御用のICを利用
していることから小さな抵抗等が組み込まれていたり「GND」が2本に別れたりしている等のためです。
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3.DOS/V用マウス
最近、本当に「マウス」は安価になりました。普通のPS/2やUSBとも、秋葉原の店頭に並んでいる物で
1000円以下は珍しくありません。
NECのPC−9821用によく似たこのマウスも2000年1月に700円で
購入しました(秋葉原なら、もっと安い物があるでしょうね)。
一見すると本当にPC−9821用のマウスと、ほとんど変化が見られないように感じられます。
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拡大するとよくわかると思いますが、マウス・インターフェースで述べたように制御信号が異なるため
本体に接続される信号線の数が4本になっているのがわかると思います。
DOS/Vマウス(PS/2 Personal System/2mouse)は、キーボードと同じコネクタを使用している事でも
わかるようにクロック信号に同期してデータを送ります。従って、PC-9821とは異なる制御ICです。
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また、メーカーごとにICが異なるようです。 以下に一例を示します。
ローム社 http://www.rohm.co.jp/
ローム社「PS/2マウス用コミュニケーションプロセッサ」 BU9206の仕様について
http://www.rohm.co.jp/products/databook/mm/maltiic/bu9206-j.html
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4.DOS/V用マウス(インテリジェント・マウス)
たぶん「インテリジェント・マウス」は、マイクロソフト社の登録商標だと思います。
「スクロールボタン付きマウス」と、普通は呼ばなくてはいけないかもしれませんね!
DOS/V用の「インテリジェント・マウス」です。
左の者は、指で回転させてスクロールさせるタイプですが、
ボタンを前後に動かしてスクロールさせるタイプもあります。
スクロール用のボタンが挿入されているため、かなり複雑のようですが、本体に延びる信号線の数は4本です。
これも、マウスの制御用ICごとに回路は異なると思います。特に、この手もマウスは、ドライバ・ソフトも必要で益々
複雑です。(普通に利用するには、かなり使い勝手が良いのですが・・・。)
まぁ!! マウスを自作しようと考えるのではなく、改良を試みる程度であれば他のマウス同様に「配線を伸ばす」
程度ですからさほど難しく考える必要もないと思います。
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DOS/Vマウスの制御ICの様に、ここで利用されているICもメーカーごとに異なる場合が多いと思います。
でも、「ホイールボタン付き・マウス」用の制御用ICを汎用で製作しているメーカーもあると思います。
汎用ICを利用して、マウスの必要な機能だけを取り出した入力装置を製作することでよりコンピュータを
利用しやすい方がおられるのではないかと思っています。
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