と、ここでイトウ君「俺の大好きな海猿ゆかりのところに行きたい」と仰います。るるぶ何か見ると確かにそんなところがあるようです。久々のイトウ君が出したネタですから是非とも行きましょう。
この海猿、なんでも呉地域フィルムコミッションの記念すべき(?)最初の映画でして市内のあちこちでロケが行われました。なので行く先も何カ所か回ります。
まずはこちら。
嘘です。こちらは戦時中の防空壕の跡で、映画のロケとは全く関係ありません。しかしそれにしてもちゃんとした説明書きまで付けて保存しようという意気込みは感じるんですが、何故に内部にはガラクタを貯める?
やってきましたのはこちら「両城の200階段」と呼ばれる階段。
こちらの映画のTrailerの途中(大体2/5位のところ)で潜水士のタマゴがえっちらおっちら登っている急斜面の階段です。
それにしても我々はよくここまで辿り着きました。
観光ガイドブックの超適当な地図を見ながら来たのですが、流石瀬戸内急な坂道だらけで一体どれが目当ての階段なのか皆目検討尽きません。熱心な視聴者たるイトウ君が「あれは絶対に違う!」と宣った車から見えた目立つ坂がお目当ての坂だったときにはホントどうしようかと思いました。
看板があったからいいようなもんで、この佇まいだとあっさりとスルーしてしまいそうです。
ちょwwww おまwwww。迫力ある写真を撮りたいのは分かるが階段は上に伸びてるだけに寝転がる必要はないと思うぞ。無理な体勢で写真を撮る自分に酔いたいのではないかと。
さすがトレーニング用。思いっきり急です。こんなの潜水のフル装備で登った日にゃ当然のように吐きますって。
上から覗くとこんな感じ。一直線に階段が続いており、正に「落ちる」という感覚がピッタリきます。つか酔っ払いとか落ちたりしないんですかね。
坂の頂上からの眺めはこんな感じ。200段以上駆け上がるわけですからざっと計算して一気に50m以上登ることになります。そりゃ眺めもいいわな。遠くには呉のドックも見えます。
…ここでもヤラセ写真撮らされました。トレーニングしてるかのような写真が欲しかったらしく、駆け上がっている後ろ姿&この写真まんまの姿の2枚をgetです。
もう帰りませう…
登りの時は気が付かなかったのですが、意外に猫ちゃんが大勢います。坂と猫ってマッチするというか、坂の街で有名な長崎も異様に猫が多いところですし、なんか関係あるんでしょうかね。
そして次なる目的地は海猿といえばもう一つ忘れてはならないところに行きます。そうです海上保安大学校です。
…当然のように入ることはできませんでした。そりゃそうだ。しょうがないのでまわりをウロウロしますが完全に不審者フラグが立ってます。
この写真での一番右下辺りからの眺め。夕方ってなんだかしんみりしてきちゃいますね。
流石呉、いろんな自衛隊艦艇がウロウロしてます。こちらは補給艦「とわだ」。
「しんみり」→「船見てムホーッ」→「再び夕日で和む」と慌ただしい一行。
海で見る空は一際広いような気がします。
冬の日暮れは早いものでこんな夕焼けでもまだ4時です。思いっきり端折って見てきた大和ミュージアムにもう一度向かいました。当日なら再入場可ってどんだけ太っ腹なのかと。
実際の大和の甲板と同じ大きさのデッキ。確かにこれならその大きさを実感することができます。
いよいよ日が暮れます。東九州出身の人間からすると太陽が海に沈むというのは結構違和感ある光景です。
そしてようやく再入場。この上部甲板がさっきの大きさというのは改めて感嘆しますな。
で、大和といえば忘れていけないのがこの方、松本零士。宇宙戦艦ヤマトは分かるんですが何故にキャプテンハーロックのアルカディア号があるのかイマイチ意図が分かりません。まぁ個人的にはこの映画版のアルカディア号は大好きなんで良しとします。
当然ヤマトもあります。それにしてもこういったマンガを企画展じゃなく常設としておいていることで他の展示もなんだか本気度というか真面目さが減ってしまってるような気がするんですが、どうなんですかね。
そんなこんなですっかり夜になっちゃいましたので、今夜は呉の街に泊まることにします。宿が決まると、次はメシです。
これまた海猿で出てきた(らしい)夜の呉市街。ボクにとっちゃ単なる閑散とした街にしか見えませんがイトウ君にとってはまさに聖地。
で、劇中で仲間が集まっていた居酒屋を探しますが、全然見つかりません。そりゃそうだって、ありゃセットだもの。
途中もの凄い懐かしいもの発見!
懐かしのフラッシャー自転車です。こういうのが現役で走ってるということがもの凄くスゴイ!このフラッシャー自転車についてはここあたりをご参照ください。もうお腹一杯堪能できます。
そんなこんなでボクの方で予め当たりを付けていた洋食屋で取り敢えず空腹を紛らわします。こちら「いせ屋」。呉で一番古い洋食屋さんだそうです。
そしてこちらがこの店の名物、特製カツ丼です。普通のカツ丼と違って卵でとじるのではなくデミグラスソースがかかったとなってます。カツハヤシっていってもいいんじゃないかと主思えますが、あくまでカツがメインなのでカツ丼で、ということらしいです。で、味の方はある意味想像したまんまですが、不味くないので全然OKです。
肉じゃが。肉じゃがは元々日本海軍の東郷平八郎がイギリス留学中に食べたビーフシチューを日本で何とか食べられないかと海軍のコックに作らせたものがルーツとされてまして、それを最初に作ったのが呉なのか舞鶴なのかで揉めてるようですが果てしなくどうでもいい話として遠くから俯瞰しておきたいと思います。
そして焼きめし。これがもうど真ん中ぐらい普通の味でして、これ以上に特徴のない味を探すのも難しいかと。でも不味いわけでもないのでこれまたOKです。
店内の様子はこんな感じ。僕らは店の入り口近くに陣取ってましたが、それでも奥行きがこんな感じなのでかなり小さな店です。レトロな雰囲気の店内は作られた感じではなく、本当に年月を経ているものでリアルな力があります。
つうことで三人で2皿を完食。これからまだ呑みに行くので取り敢えずな感じで。
そして我々は瀬戸内の魚を再び味わうべくちょっとした居酒屋に入りました。
こいつはカンパチなんですが、瀬戸内でも捕れるんでしたっけ?
魚をあぶって青菜と和えたもの。一体何の魚かどうかは完全に失念。
魚も満喫してご満悦の一行。
まだもう少し呑みたいところではありますが、日曜日のためお店も早々に閉店とのこと。 じゃぁ店変えましょう。
全く東京までは名声が轟いてきていないのですが、実は呉は屋台街があります。
15軒ほどとこぢんまりとした感じなんですが、なかなかにいい雰囲気です。こういうところがあるのは全くもって羨ましい限りです。
しかし、ここでイトウ君またも「疲れた」とか「もう飲めない」とか言いながら離脱です。折角こんなところまで来てるんだからその土地を満喫しようとしてるのに勿体ない話です。とっとと帰れ。
そして僕とジョージの二人でとある一軒のお店に入りました。記憶が正しければ入った店は「炭火焼きのまんまる」
。焼き鳥の店ですが既に満腹のためもつ煮程度でお茶を濁します。屋台の雰囲気ってのはやっぱり何か落ち着くもんですな。隣には学生風のカップルがいて、女の子の方が積極的に男の子を落とそうと頑張っております。据え膳喰わぬは男の恥ですので、彼には今晩上になったり、下になったり頑張って欲しいものであります。
そして満足した二人は宿に帰りましたが、ここであり得なさそうなハプニングがっ!
先に宿に帰ったはずのイトウ君がまだ帰っておりません。
工エエエエェェ(;゚Д゚)ェェエエエエ工
一体何処に行ったのでありましょうか。変にオヤジ狩りとかに遭遇してたりするとこの後の処理が面倒なことになります(ジコチュー)。電話しても繋がりませんし、マジで焦っておりましたが、何度か電話を掛ける内にようやく繋がりました。結果から言うと無事です。なんでも別れた場所とホテルの間にあるモスバーガーでコーヒーを飲んでる内に店の中で寝てしまっていただとか。
何やってんの。
ホント無駄に人に心配させるスキルは天下一品です。
なんだかなぁ…
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