いや、なんてことないんスよ…
home blog * * *

 1  昭和のロジスティックを訪ねる

さて、今回はいつものメンツとは離れて単独行動です。で、どこに逝くかというと


今回は日本最北の土地北海道です。札幌から車で1時間ほどの小樽にある小樽交通記念館にやってまいりました。ホントはここだけじゃなくて雲丹とかジンギスカンとかタプーリ堪能したんですが、それはおいといて…


今回の目的は展示されているこの車両。なんですか、この窓のない寝台車みたいなものは?


答えはこの形式番号を見て頂けるとわかりますが、「マニ30」通称「マニ車」。現金輸送専用車両です。カネを運んでるから「マニ」なのかと変な駄洒落を思いついたりもしますが、「マ」が重量(42.5t〜42.7t)、「ニ」が荷物で単に重い荷物を運ぶ貨車は全部マニ車なんです。が、この車両だけは特別です。そして現役を引退して04年7月10日よりここ小樽の地で初めて一般公開されています。これまでは存在自体がトップシークレット。鉄分の多い人たちがさぞ殺到してるのかと思いきや前の写真のように女の子が一人見てるだけです。肩すかし。


中の現金を置く部分はこんな感じ。白線で区切って番号が振ってありますが、この一つ一つでどれほどの金額が運べるのかは全然説明無しです。


ここが職員が座るスペース。国鉄時代の車両にしては豪華なシート。あの直角シートじゃないだけ十分です。


こちらがベッドに変わるシート。こっちは一昔前の寝台車風ですな。


上のシートがベッドに変わるとこんな感じ。20年前からこのまんまなのかと思いましたが、展示に合わせてベッドメイクした模様。そりゃそうだ。


前の写真のも全部そうですが、このマニ車の窓は全て防弾仕様になっており、厚さが10cmもあるそうな。(あれ5cmだっけ?)で、説明員のおじさんに聞いたんですが、お陰でこの窓はとてつもなく重く、開けようとした鉄ヲタ300名以上誰も開けられずとのことでした。ええ、パワフルな僕は開けましたけどね。(やや自慢)



現金はこのように運ばれるそうな。1ケースで2億円ということはここに見えるだけで48億円分です。
よだれ出ます ( ゜ρ゜)


マニ車は日本銀行が各地の支店に現金を送るためのものでしたから備品も日本銀行管理です。


これが良く意味がわかんないんですが、走る金庫と呼べるマニ車の中に更に金庫。一体何のために…
多分重要書類とかを入れとくものだと思います。


「日本国有鉄道案内図」ってのが歴史を感じさせます。つかJRになってからも暫く使ってたようですから、ちゃんと換えとけっての。


社内にも「マニ30」。どこか誇らしげ。


外観というかリアビューはこんな感じ。他の車両からは移って来れないような仕組みになっています。そりゃそうだ。 この他にも扉にもなかなか開けることができないような仕掛けがしてあったりでセキュリティには最大限の配慮が払ってあります。


いやぁ、今日はいいもの見せて貰いました。一両だけでお腹いっぱいって感じです。


が、ここは交通記念館。いろんなものがまだまだあります。たとえばこんな転車台と扇形車両庫。この転車台も車庫もバリバリ現役で、 車庫の中には明治期の蒸気機関車なんかが展示してあります。


そして転車台はもう一台あって、その間を 蒸気機関車が逝ったり来たりして子供達がワイワイ楽しんでます。僕も当然乗せてもらいました。

そんなこんなで楽しい小樽交通記念館ですが、06年の3月で閉館ですって。orz
来年にリニューアルオープンのようですが、それまで首を長くして待つことにしましょう。

!!!  その他のページ

頁01 紙も扉も歴史も重い

 

 

Home→

©2004 E.S.K. Corporation contactPrivacyPolicy home • back • next • page top