真空管アンプ製作がブームとなっていた1970年代に、リーダー電子から発売された歪み率計 LDM-170です。1mV〜300Vフルスケールの広帯域AC電圧計と、フルスケール0.3%の歪み率計として使える測定器です。S/N比の測定をdB表示で行うことも可能で、1kHzのハイパスフィルターも装備しています。購入したのは1976年で、当時の定価は\89,500だったと思います。当時ペアとなる低歪み低周波発振器も比較的安い価格で発売されていました。
それほど頻繁に使用していたわけではありませんが、時々チェックはしていました。今回、性能チェックを行いましたが、AC電圧の指示値、歪み率計の調整など、特に大きな問題はありませんでした(訂正予定)。ただ、歪み率測定は手動でバランスを取る必要があり、ドリフトが大きくて指示は安定しませんので、急いで指示値を読む必要があります。また、バランス調整用の2重可変抵抗に少しガリが発生しているらしく、調整の際に針が大きく振れてしまうことがあります。右下の周波数微調ダイヤルはあまり端の方まで回すと戻らなくなりますので、中央付近で使うようにして下さい。戻らなくなったら、ケースのふたを開けて無理矢理戻します。AC電圧計は動作に問題ありませんが、入力端子がターミナルのため、誘導雑音を引きやすく、プリアンプの測定などは苦しいと思います。低域の歪みを測るときは100Hzでなく、90Hzか110Hzにすると誘導雑音の影響を避けることができます。歪み率計の最大入力も30V程度に制限されているところから、真空管パワーアンプの測定に適した測定器と言えます。
付属品としては取扱説明書(回路図含む)、接続ケーブル(みの虫クリップ)が付きます。何分にも古いものなので、下記の性能仕様を保証することはできませんが、今のところなんとか動作しています。