デンオン(デノン)のCDプレーヤーとして一時代を築いた銘器DCD-3500シリーズの2代目、DCD-3500RGです。発売は1989年ですが、購入したのは1992年で、それ以来この春まで私のシステムの中でメインのCDプレーヤーとして使っていました。購入した当時、ソニーのCDプレーヤーでは全く良いところの無かったタンノイ・レクタンギュラーヨークが素晴らしい音で鳴りだしたのに驚かされたものです。20ビット8倍オーバーサンプリングという当時の最先端スペックを厳選した部品で実現し、デンオンのフラッグシップモデルとして極めて評価の高かったものです。当時の定価は248,000円でした。その音は一言で言うと、オーディオ的な存在感のある音で、重厚かつ雄大な低音の上にきらりと輝く高音が印象的なまことに説得力のあるものです。余談になりますが、今回ラックスのSACDプレーヤーに買い替えたところ、最新のものなのに、スーパートゥイーターを付けるまではこのデンオンの方が良く聞こえたのにはちょっと驚きました。
14年にわたって常用していましたが特に故障もなく、音質にも変化は感じません。使用時間は1日平均にすると1時間程度だと思います。たまにトレイがうまく開閉できないときがありますが、もう一度やり直せば問題ありません。ただ、少し強い振動を与えると音飛びをすることがありますが、これは初めにはなかったことです。メーカーに一応問い合わせたところ、ピックアップごと交換すると直るそうで、費用は2万円程度だそうです。普通に使っている分には全く問題がないのでそのまま使っていました。8cmCDや自作のCD-R等も問題なく再生できます。ずっとラックに入れていましたので、外観は特に目立つ傷もなくきれいな方だと思います。小さな傷としては、前面上部の木製ケース上に汚れを拭くときにできたかすかなすり傷があります(写真左下)。また、木製ケースの右後方上部の角が僅かに欠けています(写真右下)。どちらもほとんど気が付かないと思いますが、とても神経質な方は気になるかもしれません。
付属品としては純正リモコンと単4電池2本、取扱説明書が付きます。22kgと重量級で木製ケースも大型なのでその点はご注意下さい。輸送の際には本体下部にある輸送ロックネジを固定して発送いたします。