模擬原爆(島田)

 

昭和20年7月26日に、静岡県島田市 に一発の大型爆弾が投下された。

この空襲は、原爆投下の実戦訓練として行われた作戦のひとつで、使用された爆弾は後に長崎に投下された

ファットマン型原子爆弾を模したパンプキン爆弾(模擬原爆)であった。

米軍は、新潟市 を原爆の攻撃目標の一つとして検討しており、その訓練攻撃目標として7月26日に富山市

軍需工場への投下を選定していた。しかし天候不良のために予定通り実行できず、代替目標地として島田市

に投下される事になった。したがって島田海軍技術研究所や軍需工場等の軍事関連施設を狙った空襲ではな

く、市街地に対して投下される結果となった。

この1発の大型爆弾による被害は、死者49名、負傷者140余名、全壊家屋60戸。

 

扇町公園

静岡県島田市

平和の礎

碑文

爆撃の むごさ正眼に しるわれら 訴えつがん 平和なる世

太平洋戦争終結間際の昭和二十年七月二十六日午前八時四十分頃 本土来週の米軍機から投下された爆弾

一発は 我が扇町町内に落下炸裂した これにより即死者三十三名 重傷死者十四名 重軽傷者約二百名

壊滅家屋数百戸に及ぶ大惨事を惹起した  仍て茲に碑を建立して犠牲者の冥福を祈り 併せて平和の貴さを

後世に伝えたい

昭和五十六年五月建立  扇町区

 

都市空襲

更新日:2010/12/14