B-29迎撃

 

空対空特攻隊

東京上空でのB−29に対する体当り邀撃

 

昭和19年11月 1日、サイパン島に展開する米軍第20航空軍の偵察機F−13Aが関東上

空に高高度で侵入した。陸軍第十飛行師団と海軍第三〇二航空隊が邀撃に出たが、高高度

一万メートルへの上昇は日本軍戦闘機の性能では限界であり、敵機を捕捉できなかった。

陸軍第十飛行師団長:吉田喜八郎陸軍少将は、通常の戦法では邀撃不可能と判断し特殊戦

法の採用に踏み切った。武装も防弾装備もはずし軽量機で高高度へ上昇し、体当りでB−29

を撃墜せんとする空対空特攻隊である。

但し一般の特攻攻撃と異なる点は、搭乗員が落下傘を装備していて生還の可能性が絶無で

は無かったことであり、「決死」ではあっても「必死」ではなかった。

 

 

村社

埼玉県川口市

 

        

祈 冥福

碑文

昭和二十年五月二十六日午前一時頃 片翼の一部を失いたるB29一機浦和の方面より飛来し草加方面

に逃避せしも 再び旋回し来たり この地に墜落し全搭乗員死す 遺体を住民の人類愛により火葬とし 終

戦後進駐米軍に引渡しを了せり 残骸は政府整理せしも墜落地一千坪は荒野と化したり 然るを土地所

有者巨費を投じて美田に復元せり

終戦十周年を迎えるに際し碑を建て後世に伝ふ

 

三ヶ根山

愛知県幡豆郡幡豆町

B29エンジン

説明

この航空機エンジンは かつての大東亜戦争中 米軍航空隊による日本本土空襲による最大の

爆撃機B29四発機のエンジンであります。

日本の迎撃機により遠州灘上空で攻撃され 渥美半島沖で海中より当地の漁船が航海中に網に

かかり拾い上げたものです。

(中略)日本軍、米軍を問わず戦死者の御冥福をお祈り申上げます。

 

本土防空

更新日:2006/07/02