甲飛第十三期殉國之碑保存顕彰会

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会報「總員起こし」 第 31号/平成15年

岡田 純

奈良空−回天振武隊(伊367)−回天多聞隊(伊367)

「靖國の庭に集う会」

 

全国規模では四年振りとなる回天の会が「靖国の庭に集う会」と銘打って平成十四年七月十五日、東京回天会主催、

長野・東海・関西各回天会協催により、会の名称通り靖国神社で開かれました。

 

回天会は、平成十年十一月に徳山・大津島で開かれた全国大会で「全国規模の大会に終止符を打ち以後各地区での

会合だけとする」と取り決められていました。

この大規模な会の開催は、靖国神社遊就館の増改築に伴って、全国唯一の実物回天〃の展示場所や方法が改善された

ことから、久しぶりに各地会員の顔合わせが企画されたものです。

 

参加者は、九遺族十六名を含む百二十名。最後の全国大会の参加者は百六十八名でしたから、やはり、四年の歳月の重さが

感じられました。

この日は台風5号の来襲が予報されていましたが、当日は打って変わった好天に恵まれ、行事は予定通り進行されました。

まず昇殿参拝の後、新装成った遊就館で、何はともあれ新居に鎮座した回天と久しぶりの再会。

ここにしばらくたたずんだあと一般参観者に遠慮しながらも花は桜木 回天乗りは 若い命を惜しみゃせぬ〃と、

軍歌ならぬ回天隊愛唱の数曲を歌いましました。

このあとは、九段会館に移って直会の懇親会。戦後初めての参加者もあって、各テーブルでヤアヤアと久闊を叙す声が飛び交い、

時間の短さが嘆かれるほどの盛り上がりでした。

翌日は各地回天会が、それぞれ周遊歓談の計画を立てていましたが、未明から接近した台風による強風雨のため、

各コースとも中止の止むなきに至り、少し未練を残しての流れ解散となりました。

    

 

岡田  純

更新日:2007/11/03