回天特別攻撃隊
天武隊 伊36潜
昭和20年 4月22日 大津島出撃
艦長
菅昌 徹昭 少佐・海兵65期
搭乗員
八木 悌二 中尉・海機54期 昭和20年 4月27日 発進 沖縄海域
遺書
敵神州に侵攻す 我れ神風となり今より壮途につかんとす
余の本懐、之に過ぐるはなし 唯、敵艦轟沈あるのみ。
大和桜は朝日に匂ふ 散らば蕾で散り果てむ 咲かで散るのが花の華
遺詠
あだどもを撃ちてし死なむ国のため 何か惜しまん捧げたる身を
. 今頃は父母も夢路を辿るらん 今より征くぞ敵轟沈
. 幾年を雲わく阿蘇に住みなして 耕す人ぞなつかしきかな
. ご尊父ご詠歌
. 誓いてし必中のこと果たさんと 今征く児等の勇む心は
. 七度も生まれかわりて撃つといふ 我がうみの子はほほえみて征く
. 君のため死ねと教えし親心 痛む胸によみがえるかも
. 敷島の大和心を人問はば 深く散り行く桜花哉
久家 稔 少尉・予備 4期/大阪商大 発進の機会を得ず帰投
安部 英雄 二飛曹・甲飛13期/土浦空 昭和20年 4月27日 発進 沖縄海域
遺詠
大和男児の散り際は 件の杜の桜花
吾神国不滅確信 誓撃滅空母戦艦
一途に大君の為数ならぬ 身をば玉と砕く嬉しさよ
松田 光雄 二飛曹・甲飛13期/土浦空 昭和20年 4月27日 発進 沖縄海域
遺詠
身はたとえ米鬼と共に沈むとも 笑顔で帰らん母の夢路に
若桜一人娘にくよくよするな 俺は日本を抱いて寝る
海老原 清三郎 二飛曹・甲飛13期/土浦空 昭和20年 4月27日 発進 沖縄海域
遺詠
我は唯国の御楯と守るらん 我が日の本の末の代までも
野村 栄造 二飛曹・甲飛13期/土浦空 発進の機会を得ず帰投
記録
. 小灘利春(兵72、第二回天隊長、元全国回天会々長)
奥津城
八木悌二/熊本縣護國神社 英霊顕彰館 海老原清三郎/東京都江戸川区 妙法寺
更新日:2009/04/26