回天特別攻撃隊
千早隊 伊36 8潜
昭和20年 2月20日 光出撃
昭和20年 2月26日 硫黄島海域にて沈没(乗組員 85名)
艦長
入沢 三輝 少佐・海兵63期 昭和20年 2月26日 戦死
搭乗員
川崎 順二 中尉・海機53期 昭和20年 2月26日 戦死
石田 敏雄 少尉・予備 3期/拓殖大学 昭和20年 2月26日 戦死
遺詠
怒濤逆巻く太平洋の 波に消えゆく回天隊
丈夫の行くとふ道は一つなり 戦いの庭に立つも立たぬも
丈夫の悲しき願ひ胸に秘め 征で立つ君を神に護らせ
染まりてははや散り初むるもみじ葉の 赤き心は知る人ぞ知る
一筋に只一筋に神国の 神の男の子の道を進まん
. 数ならぬ身にしあれども大君に 尽くす誠を吾れ忘れめや
. 微笑みて吾は征かん山のごと たけき仇ども途阻むとも
. かけまくもあやに尊きすめらぎに 命捧げん時は来にけり
. 西の空東の空と別れても 大和男の子の道は一すじ
. 夜もすがら昔語りをせられつつ 酔い泣きもせし父君や如何に
難波 進 少尉・予備 3期/中央大学 昭和20年 2月26日 戦死
磯部 武雄 二飛曹・甲飛13期/土浦空 昭和20年 2月26日 戦死
芝崎 正七 二飛曹・甲飛13期/土浦空 昭和20年 2月26日 戦死
ご母堂ご吟詠
昭和36年3月26日、回天碑除幕式の折りに自ら吟詠された。
肉を丸とし国の為に死して 再び回らず 嗚呼思えば十三年に満つ
昭七 昭七 今何処に在りや 然りと雖も呼べど呼べど何ぞ答えなし
母今詩を吟じ冥福を祈る 願わくば魂魄を留めて 父母を護れよ
基地整備員
黒川 文男 上曹 昭和20年 2月26日 戦死
遺詠
戦いの海しばし休めん いでゆくその日迄人か我にあり
秋深く月の清かな何も語るべき ふるさとのいらかに唯有難を思う
再びき帰らじとかたき誓いを またはたし得ずしてふるさとに
浜本 安雄 一曹 昭和20年 2月26日 戦死
関 儀政 一曹 昭和20年 2月26日 戦死
重松 正市 二曹 昭和20年 2月26日 戦死
岩橋 繁行 二曹 昭和20年 2月26日 戦死
記録
. 小灘利春(兵72、第二回天隊長、元全国回天会々長)
奥津城
川崎順二/鹿児島県鹿児島市 郡元墓地
更新日:2008/01/01