海軍兵学校第七十三期 英霊譜( 艦船)

回天特別攻撃隊

 

昭和20年 3月20日

  三好  守

  多々良隊々長として訓練中、光基地沖にて目標船に激突し殉職

 

  

   ご尊父ご詠歌

  回天の思ひは深し光る海 果にし沖の浪静かなれ

 

昭和20年 7月24日

  勝山  淳

  大津島基地  多聞隊々長(伊 五三潜)

  昭和20年 7月14日、出撃

  バシー海峡東方海域にて米駆逐艦「アンダーヒル」に特攻、撃沈。

  この特攻攻撃は、回天では搭乗員と戦果の内容が確定できる唯一のケースとなった。

 

 

昭和20年 8月11日

  成瀬  謙治

  光基地  多聞隊々長(伊三六六潜)

  昭和20年 8月 1日、出撃

  沖縄海域にて特攻、戦死

  遺詠   大君の御稜威かしこみ微笑みて 今ぞ散るらん若桜花

      大君の辺にこそ死なめ若ざくら 微笑み残して母艦を離れん

 

回天 大津島基地

山口県周南市

    

回天碑                          回天レプリカ

碑文

大東亜戦争 年をかさねて苛烈を加え 物量漸く乏しきを告げて 前途暗澹たりし時愛国の至誠 弱冠にして

早くも危急を予感し 忠孝の純情 一身を献じて狂爛を既倒に回さんとし 前代未聞の兵器 必死必勝の戦法

を創案して 従容自ら之を操縦遂行せしもの 即ち是れ回天の勇士なり 惜しい哉時既におそく 戦勢を一転

せしむるに至らざりしと雖も事敵の意表に出でて其心膽を寒からしめ よく皇国の命脈を危殆の中に護持せし

もの 其の功偉なりと言ふべし ここに回天献身の勇士の氏名を録し 以って芳を千秋に傳ふ

 

光基地

山口県光市

回天の碑

碑文

太平洋戦争末期の昭和十九年十一月二十五日、人間魚雷「回天」光基地が光市のこの地に開設された

「回天」とは海中を潜り敵艦に体当たりする一人乗りの人間魚雷のことである

祖国日本を守るため、潜水艦に搭載されて南太平洋に出撃した「回天」に搭乗した若者は、再び生きて

この地に還ることはなかった

わたしたちは祈る あなたがたの御魂が ふるさと光に安らぐことを

わたしたちは誓う 未来の子どもたちへ 平和の志を確かに伝えることを

 

海兵73期

更新日:2006/01/03