世紀の自決
. 昭和20年 8月15日、終戦とともに多くの軍人・軍属とその家族が自決した。
. しかし戦後50余年を経過した今日、その実相はこれまで殆ど明らかにされていない。
. 大東亜戦争を経て日本は新しく生まれ変わった。
. しかしこの陰には平和国家の実現を念願しながら、敗戦という国の運命とともに自らの命を絶った人達がいたことを
. 忘れてはならない。
. 或る者は敗戦を天皇陛下に詫び、その責任を一身に背負い、また或る者は連合国の支配下に甘んじる事を潔しとせず、
. その一命を殉国の至誠に捧げた。
. ご遺族の心中としては、その至純壮烈な最期を国家により公認されることを熱望されているに違いない。
. しかし戦後の混乱期には、自決者を世に公表することを憚る傾向もあったり、様々な考慮から差し控えられてきた事情も
. あっただろう。
. このような至高至純の精神を永遠に伝えて顕彰することは、今日生きている我々の義務ではないだろうか。
. にも係わらず、戦後の日本が辿ってきた道程を振り返って見ると、これら殉国の事蹟を歴史に留めることもなされず、
. 忘却の彼方に埋もれてしまっている。
. 古来、日本人が桜を好むのは、その散り際が潔いからだと言う。
. その尊い英霊の数、568柱。
更新日:2007/12/16