日本の凱旋門は、各種祝賀行事の際に建てられた「緑門」が起源で、門の前面を杉の若葉で
飾り付けた簡素な門の事であるが、日清戦争終結時に大型の凱旋門が作られた事をきっかけ
に大型化が進んだ。
日露戦争終結時にはピークを迎え、日本各地にフランスの凱旋門を意識した大型の門が建設
され、京橋に作られた凱旋門は高さが18mに達し、浅草寺の雷門も凱旋門化した。
出自が緑門であることから、市街地に作られた凱旋門の多くは一定期間後に取り壊され、浅
草雷門の凱旋門も建築1年後に取り壊された。
尚、大阪新世界の通天閣(初代)は、フランスのエッフェル塔ととエトワール凱旋門を模して
作られた。