

1988年夏
●大分県の佐賀関から四国への上陸を計画した私たちは、夜のうちにフェリー
乗り場に到着し、そこで野宿をし、朝一番の船に乗るという万全の作戦を立て
たのであった。●いわゆる「九四国道フェリー」である。
●夕方到着した
私たちは、適当な野宿場所を探すが、なかなか見つからない。●しかたなく、
フェリー乗り場に寝ることにした。
●「料理長しょうへい」君は諸般の事
情で四輪での参加。 私はCB750F(B)弟はたしか本田のMVX(苦笑)だっ
た。いや、川崎のGPZだったっけ。
●次の日の朝、初めての四国の土を踏む。(正確に言えばバイクのタイヤで)
●なんつー名前の半島でしたっけね。あの四国の西側に突き出てるの。●ま、
とにかくそこを走る道路は広くて、適度なワインディングで快適。...の
はずだったんだけど、雨と風と霧で、すりへったCBのタイヤでは恐かった。●
●雨が上がった頃、「伊方原発」を見学。きれいなおねいさんが案内してくれ
る。 ●しばしの休憩のあと、 道後温泉へ。その後、愛媛県の神社で野宿をし
て、金毘羅さんは途中で挫折して、うどんを食べて、料理長しょうへい君とは
瀬戸大橋の途中のSAでお別れ。残った二人は、徳島で野宿。キャンプ場みた
いなんだけど、無人。「貸し切り」の状態で、満天の星を眺めながら寝る。●
と、思ったらなんだか様子がおかしい。土砂降りなのである。7980円で購
入した安物テントでは、 装備がすべて水没である。 寝袋も、財布の中のお札
も、芯まで濡れた。(帰宅後、すぐにモンベルのムーンライトを購入したのは
当然である。)
●次の日は、室戸岬をまわったあと、高知の桂浜へ。海辺
で、テントや寝袋を干している私たちは、すごく目立ってました。その夜は、
高知のカプセルホテルに泊まる。 午後からまた土砂降りになってきたのであ
る。カプセルのテレビでは、フォークランド紛争の番組を見た。
●台風が
接近しているため、足摺岬はパス。札所の近くの民宿に泊まる。あのテントは
もう信用されていなかったのである。
●「お盆だから休みなんだよね」などと言われたが、「若いのに感心だね」と誉
められて、泊めていただけることになった。バイクも納屋の中に入れさせても
らった。無愛想だけどすごく親切だ。●しかも、
「料金は昨日泊まったところと同じでいいよ。」などとうれしいことも言って
くれた。 一泊二食で¥2500(酒代別)。夕食もとても美味しかった。●
それからどうしたんだっけ。 もう忘れました。(笑)
●次回は内陸部
を走ろうなどと思いつつ、もう10年以上が経過しました。
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