当サイトに掲載している著作物について

当サイトでは、試聴と称して、テレビ・ラジオから収集した録音の一部をダウンロードできる形でご紹介しています。インターネット上の著作物の扱いについては近年多くの問題が指摘されている状況ですが、当サイトであえてご紹介に踏み切っているのは、以下の理由からです。

最近のデジタル技術の普及により問題視されている音楽著作権の侵害は、以下の2点に集約されると考えます。

  1. 著作者の経済的利益を害する行為
    すなわち有料の音楽を無料で配布交換したり、勝手に有料で販売して不正な利益を得たりすることです。
  2. 著作者の人格を毀損する行為
    著作物を勝手に改変して品位を汚したり(パロディ)、あるいは他人の著作物を自分の著作物と偽ること(盗作を含む)などです。

マスコミで報道されている「著作権侵害行為」は、ほぼ必ず上記のどちらかに当てはまります。本来、著作権は、著作物に普遍的に付随する広い権利であるはずですが、最近の風潮では上記の通り「著作権の侵害」=「経済的利益の侵害」と狭く考えられているフシがあります。権利者自身ですらそう考えているのではないでしょうか。そういうことならば、上記の(1)でも(2)でもない当サイトの行為は、「法解釈上は違法だが“狭義の著作権侵害”とは見なせない(告発による利益が無い=黙認可能)」と開き直ることもできます。常識的な社会的許容範囲で、より多くの方に健全な興味を持っていただけるサイトを公開することは、コレクション所有者の責務であり、公共の福祉に叶っていると考えます。実際、当サイトを通じて、作曲・演奏者の所属事務所からの録音提供依頼に応じたり、テレビ番組制作プロダクションからの照会に答えたり、といった形で、権利者自身へ寄与をした実績があり、一定の社会的使命を果たしていると考えます。

当サイトでご紹介している音源のうちで、有料で販売されているものがもしあるのならば、上記(1)に相当する悪質な行為となりますが、逆に、そうならば、私は喜んでその音源を当サイトから削除し、自分でも有料でその音源を購入して楽しむでしょう。私の思い入れのある音源が有料で誰でも不自由なく入手できるようになっているのならば、それに越したことはないと考えているからです。

上記の考え方は、ご意見や世の中の状況により随時見直していきます。ご意見はへお願いいたします。

ご理解をお願いいたします。

当サイト管理人 謹白

◆おことわり
当サイトに掲載していた音声ファイルに対して、2003年6月23日、JASRACから、とうとうクレームが来てしまいました。2001年夏に我が国で非商用配信の利用料制度が始まった直後に、勇んで手続きしようとJASRACにID登録までしたのですが、放送音源が大部分である当サイトの音声ファイルの性質上、著作権(JASRACが管理)ではなく著作隣接権の許諾を得るところで挫折し(管理団体が無い!)、恐る恐る継続公開していたものの、やはりダメでした。 つきましては、JASRACが管理していると思われる音楽を含む音声ファイルについては、公開を控えさせていただいています。何卒ご容赦下さい。

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