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DirectX7(1999年?)
- 新CPUへの対応、パフォーマンスの改善
MMX-Pentium,PentiumUに搭載されているMMXテクノロジや、K6-2,M2,WinChipなどの3DNow!への対応が行われるようです。 これはDirectX6の時点でほとんど完了しているのですが、DirectX7では根本から見直しが行われるという事なので、更にパフォーマンスの向上が期待できそうです。
- 光線銃サポート(DirectInput,DirectDraw)
ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドやタイムクライシスでおなじみの光線銃が、DirectXで実装されるようになります。 これによって、対応のコントローラーが次々とリリースされる事が予想されます。
ここで疑問に思うのは、DirectDrawがどう光線銃に関わってくるかって事でしょうね。
私の予想では、光線銃の当たり判定にDirectDrawSurfaceを使うと思われます。 DDSurfaceで作られたマップと光線銃の位置とを照合して、当たったかどうかを判定するんじゃないでしょうか。 例えば256色サーフェイスを作った場合、各色毎にオブジェクトを置くことによって256個までの当たり判定が可能になります。
- コイン投入サポート(DirectInput)
子供の視力低下予防や経費節約するために開発された機能で、PCの使用を家庭内でもコイン投入による時間制限を搭載する事によって、視力と家計を守る事ができる仕組みです………大嘘(笑)
ゲームセンター等にWindowsによるゲーム機を導入するための機能です。
その名の通り、コイン投入周りのハードウェアサポートをOSでも制御できるようにする訳です。
- WAVEファイル読み込みサポート(DirectSound)
「何で今まで無かったの?」と言いたくなるような機能ですが、これがDirectX7で実装されます。
今まではmmio等の関数で読み込んでいたのですが、これは難解な割にやってる事が単純でして、誰が作ってもほとんど同じ物になってました。 だからこそ、DirectX側でサポートしてほしかった機能だったんですけどね……。
ストリーム演奏までサポートしてくれていたら、私としては嬉しいのですが。
- Visual Basic,Java対応
恐らくOCXによるサポートになると思います。
今でも他社より、DirectXをVBやDelphiから制御できるようにするコンポーネントが発売されています。 恐らくこれが、Microsoftからもリリースされるって事なのでしょう。
Javaにも対応って事で、もしかすると前々から言われていたDirectX for UNIX,DirectX for Macintoshがそろそろリリースするって事も考えられそうです。 そうすれば、Win,UNIX,Macで動かせるゲームなんていうのも開発可能になりますし。
DirectX6.1(1999年1月)
主に、DirectX6に搭載できなかったDirectMusicの実装がメインになります。
またPentiumIII(Katmai)に搭載された、新MMX命令にも対応しています。
DirectX6(1998年8月)
1997年12月頃にベータ版、1998年初頭には正式版を公開するとの事でしたが、Memphis(Windows98)の発売延期に伴い、この予定も遅れるかもしれないです。
- DirectMusic
やっぱコレでしょう。
元来、MIDI演奏はMCIが使われてきました。 これはMIDファイルの他AVI,MOVを初めとする動画ファイル、WAV等の音声ファイルの再生にも使われているインターフェースです。 これらはDirectShow(ActiveMovie)やDirectSoundに統合しハードウェアのサポートが受けられるようになった事により、より高度な処理が行えるようになりました。
そして次は演奏関連ということで、DirectMusicの登場となります。
実はこのインターフェース開発のために、マイクロソフトはローランドと提携を結んでいます。 これによりWindowsでは事実上、ローランドが標準となった事と思われます。
現在判明している機能としては、MIDI再生用に音源モジュールを持たずともDirectMusicがSoundBluster等を通してMIDI音源同様の演奏機能をエミュレートするとの事です。 MMX-Pentiumのリリースによってそれらの搭載パソコンではほぼ当たり前になりつつある、VSC-88等に相当するドライバが今度はDirectXに標準で搭載される訳です。
- DirectMovie
上で述べましたが、ActiveMovieは次期リリースからDirectXに統合化されDirectShowという名前になります。 DirectShowは主にAVI,MOV,MPEG1(VIDEO-CD)といった従来動画フォーマットに対してのレンダリング機能をサポートする物です。
そしてDirectMovieはMPEG2・・・つまりDVDに対応した、新しいインターフェースとしてリリースされます。
私自身DVDに対しての知識があまり無いので何とも言えないのですが、DirectMovieはおそらく次世代インタラクティブメディアとしてのDVDを完全制御するインターフェースになると考えています。
DVDは従来のメディアとは異なり、容量だけではなくもっと大きな可能性を持ったメディアです。 DVDプレイヤーに付いてくるジョイパッドのようなコントローラーが、それを物語っています。 恐らく、Windowsにおいても操作可能にするのではないでしょうか。
- オーバーレイ(DirectDraw)
複数の画面をハードウェア上で合成する機能が搭載されるらしいです。
これに伴い、この機能を動作させるビデオカードが数多くリリースされます。
ここでキーワードとなるのはAGPバスというモノ。 これは何かというと、従来のPCIバスよりもクロック周波数を上げた事により、今までは為し得なかったメインメモリ上にビデオRAMを置くことができるようになります。 今まではビデオカードにRAMを別途搭載する必要がありました。それによって2MBとか4MBとかのように、用途に合わせて使い分ける必要がありました。
しかしAGPバスの採用によってビデオカード上には一切メモリを持つ必要が無くなり、ユーザーの用途に合わせてメインメモリ上に確保すれば良い事になります。 つまり2Dだったら2MB、3Dするなら8MBと内部でメモリを調整してれば良いので、よりメモリを効率よく扱える事になるのです。
という事でオーバーレイもその一環として、メモリとビデオカードの速度が許す限りの数で複数画面を確保ができるようになります。 今まで多重スクロールは、1回毎に1つの画面の上にCGを重ねる必要があったのですが、これがそれぞれのスクロール面毎に処理ができるようになります。 こうする事でプログラムはより簡略化し、別の方向にスキルを登用すれば良い事になると思います。
- アルファチャネル(DirectDraw)
DirectX5では、Direct3Dでのみ対応となったアルファチャネルがDirectDrawでも使えるようになるそうです。
PhotoShopのレイヤー機能といえば良いのでしょうか。画像同士を透過率指定で重ねる事により、半透明な合成を行うというアレです。
恐らくビデオカード依存するのでしょう。無い場合にどこまで再現するのか、期待したいところです。
- コードネーム:Talisman
DirectX6での機能というわけでは無いのですが、とりあえず書いておきます。
これはマイクロソフトが提唱する、次世代ハードウェアのガイドラインです。
DirectXで制御する事を前提に、MPEG2(DVD)、3Dオーディオ、AGPバス、MMX対応などの提唱がされています。
既にハードウェアメーカー各社より、このガイドラインに沿ったハードウェアが発表されつつあり、 次期Windows(Memphis)を動作させるガイドラインであるPC98規格でも挙がっていますとなっています。
今年度末から来年度における、パソコン市場での要となるキーワードです。
DirectX5a(1998年春予定)
あまり詳しいことは知らないのですが、Memphis(Windows98)以降からDirectXを標準で搭載していくそうです。 DirectX5に改良を加えたこのDirectX5aというバージョンが搭載される、との事です。
DirectX5(1997年7月)
- DirectDraw
DirectXの核となるAPIですが、より安定したものとなったそうです。
前バージョンであるDirectX3bの時点でMMXには対応したのですが、今回はAGPバスへの対応もされています。
またMemphisで搭載される新機能、マルチモニター機能が搭載されます。 これはビデオカードを複数個接続することによって、複数のモニターに画像を出力する事ができるのです。 例えばDirectDrawの排他モードではスクリーンを完全に独占しており、同じモニター上でトレース等のデバッグを行うことができません。 今のところ2台のマシンでLANやシリアル接続等を行う事でできるのですが、リーズナブルな選択とは言えません。
だからこの機能が実現すれば、ビデオカードを2つ用意するだけでこのデバッグが可能になります。 ディスプレイが2台必要かもしれませんが、ディスプレイ切り替え機等を使えばなんとか1台で済ませることは可能だとおもいますからね。
他にビデオキャプチャ機能がDirectDrawの1機能として実装されたそうです。
- Direct3D
Direct3D直接モードを発展させた、DrawPrimitiveが実装されました。これによって、3D描画がより容易に再現する事が可能になったそうです。
またDirect3D保持モードではプログレッシブメッシュが搭載され、遠くにあるオブジェクトはポリゴンの数を減らしたりして処理時間を削減できるようになります。
- DirectSound
録音機能が実装されました。
また再生時にイベントが発生できるようになり、タイミング操作ができるようになりました。
- DirectInput
コントロールパネルに「ゲームコントローラ」というアプレットが追加されます。
またフォースフィードバックといって、Nintendo64では既に発売されているジョイスティックに振動などの手応えを与える機能が搭載されました。
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