江戸浮世人形 作者略歴
●制作者  岩下 深雪 (いわした・みゆき)
●内容  浮世絵などから題材を取り、江戸時代の人々の風俗や生活のワンシーン、また季節の行事などを立体として表現。完全に独学によって制作していることから、内容・形態共にオリジナリティーの高さも評価されています。また米国のギャラリー・オーナー、人形作家の方々からも“One of the Kind”であると評価を得ています。
 展示の際には、作品の展示だけでなく、作品の解説(作品の主題に関する説明、また衣裳や髪型の説明など)を文章で表示し、観客がより江戸に興味を持ち、身近に感じられるように配慮しています。
●形態  人形本体は粘土で成形し、自然乾燥の後、カーヴィングと研磨をし、絵の具で彩色しています。文様も一個一個、筆による手描きなので、一体につき完成までには3か月ほどを要します。尚、雨期にはさらに制作時間がかかります。
●作者略歴  フリーランス・ライターとして約20年、住宅建築、日本の伝統文化を雑誌などに、ヨーロッパ映画のエッセイなどの本の執筆をしています。
 1年間、独自の企画・執筆のために、江戸時代から続いている、伝統的な職人たちを取材したことがあります。その時、彼らのわざと心意気を目の当たりにし“手しごと”の魅力に取りつかれました。それまで趣味としていた江戸文化や江戸の時代考証の勉強の集大成として、浮世絵を見ながら10年前から『江戸浮世人形』を作り始めました。
 2002年12月、築地の「茶の実倶楽部ギャラリー」での初個展で大好評を得ました。2003年6月には、東京・堀切菖蒲園の陶器店「柿右衛門」で展示、現在は代々木八幡のミニ盆栽とアンティークのショップ「一木一草話」に数点の作品を常設しています。
 これまでに、イギリス・ブレアファン城の城主ジェイミー・ハンター・ブレア卿のための制作、マンチェスター、チェルトナム、またストックホルムなど、主にヨーロッパ、およびアメリカのカリフォルニアなどからの注文を受け制作しています。
 2004年にはサンフランシスコで個展を開き、さらに次の展示に向けて大がかりなテーマに沿って、制作に意欲的な日々です。
●制作工房 岩下 深 雪
E−mail: mille@piano.ocn.ne.jp
トップへ戻る


HOME