Hello,again あとがき
実はこれ、去年のうちに大筋は出来上がっていました。
完結までに時間がかかったのは、ラケシス編「あなたに逢いたくて…」の対応シーンの追加に時間がかかったためです。増えたのが主にエルトシャン、キュアン、そしてシグルドに関するあたりなのがいかにも趣味を表してるような気がしますが(笑)。
この後、例の5章の会話になるわけです。やっぱり悲恋ですよね。想いは正しく伝わっていなかったのではないかと。すれ違いの悲劇性もこの二人の魅力だと思うので。でもお互いにとってお互いが大切な存在だったことは事実だったと思うのです。
ところで、エルトシャンはラケシスのことをどう思っていたかについてなんですが。私は、恋愛感情に近いものがあったのではないかと思っています。自分の使命に苦しんでいた彼にとってはきっと彼女の存在こそが救いだったのだろうというのが憶測。ただ、時を過ごすにつれて(自分が結婚して子供が生まれたのもきっかけ)その存在は恋愛を超えたものになっていったのかな、と。
グラーニェのことも、アレスのことも、愛していたはずです。義務感だけで一緒にいられるほど薄情な人じゃないと思います。ただ、ラケシスが別格だっただけで。そのあたりの、人には決して言えない複雑な部分を理解していたのがベオウルフなのではないかな、というのが私の妄想なんですが(爆笑)。
というわけで、エルラケといってしまうには私のはあまりにずれてるような気がするのでした。
タイトルはMy Little Loverから。記憶の中でずっと二人は生きていけるのです。
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