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11R 第67回
皐月賞(GI) |
本賞金: 9700、 3900、 2400、 1500、 970万円 |
発走 15:40 |
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着順 |
枠 |
馬番 |
馬名 |
性齢 |
負担 重量 |
騎手 |
タイム |
着差 |
推定 上り |
馬体重 |
調教師 |
単勝 人気 |
1 |
 |
17 |
ヴィクトリー |
牡3 |
57.0 |
|
田中勝春 |
1:59.9 |
|
35.9 |
476 |
0 |
音無秀孝 |
7 |
2 |
 |
9 |
サンツェッペリン |
牡3 |
57.0 |
|
松岡正海 |
1:59.9 |
ハナ |
35.7 |
466 |
-8 |
斎藤誠 |
15 |
3 |
 |
1 |
 フサイチホウオー |
牡3 |
57.0 |
|
安藤勝己 |
1:59.9 |
ハナ |
33.9 |
506 |
-10 |
松田国英 |
2 |
4 |
 |
15 |
アドマイヤオーラ |
牡3 |
57.0 |
|
武豊 |
2:00.1 |
1 1/2 |
33.9 |
444 |
-2 |
松田博資 |
1 |
5 |
 |
10 |
メイショウレガーロ |
牡3 |
57.0 |
|
福永祐一 |
2:00.2 |
1/2 |
35.4 |
456 |
+2 |
小島太 |
11 |
6 |
 |
2 |
ローレルゲレイロ |
牡3 |
57.0 |
|
藤田伸二 |
2:00.2 |
クビ |
34.6 |
464 |
-4 |
昆貢 |
9 |
7 |
 |
12 |
アサクサキングス |
牡3 |
57.0 |
|
武幸四郎 |
2:00.4 |
1 |
35.6 |
486 |
-2 |
大久保龍志 |
6 |
8 |
 |
6 |
ドリームジャーニー |
牡3 |
57.0 |
|
蛯名正義 |
2:00.5 |
クビ |
34.1 |
410 |
-6 |
池江泰寿 |
3 |
9 |
 |
18 |
ココナッツパンチ |
牡3 |
57.0 |
|
吉田豊 |
2:00.5 |
クビ |
34.5 |
456 |
-14 |
大久保洋吉 |
4 |
10 |
 |
3 |
マイネルシーガル |
牡3 |
57.0 |
|
後藤浩輝 |
2:00.6 |
1/2 |
35.2 |
502 |
-2 |
国枝栄 |
12 |
11 |
 |
8 |
ナムラマース |
牡3 |
57.0 |
|
藤岡佑介 |
2:00.8 |
1 1/4 |
34.7 |
462 |
+4 |
福島信晴 |
5 |
12 |
 |
16 |
フライングアップル |
牡3 |
57.0 |
|
横山典弘 |
2:01.0 |
1 1/2 |
35.3 |
504 |
+2 |
藤沢和雄 |
8 |
13 |
 |
7 |
サンライズマックス |
牡3 |
57.0 |
|
池添謙一 |
2:01.1 |
1/2 |
35.0 |
432 |
-6 |
増本豊 |
13 |
14 |
 |
4 |
ブラックシャンツェ |
牡3 |
57.0 |
|
上村洋行 |
2:01.2 |
1/2 |
35.3 |
492 |
-12 |
長浜博之 |
18 |
15 |
 |
11 |
ニュービギニング |
牡3 |
57.0 |
|
四位洋文 |
2:01.3 |
1/2 |
34.7 |
436 |
0 |
池江泰郎 |
10 |
16 |
 |
5 |
フェラーリピサ |
牡3 |
57.0 |
|
岩田康誠 |
2:01.3 |
ハナ |
36.0 |
496 |
0 |
白井寿昭 |
14 |
17 |
 |
13 |
モチ |
牡3 |
57.0 |
|
川田将雅 |
2:01.8 |
3 |
35.4 |
494 |
-4 |
田中章博 |
17 |
18 |
 |
14 |
エーシンピーシー |
牡3 |
57.0 |
|
柴田善臣 |
2:02.1 |
2 |
37.0 |
468 |
-4 |
久保田貴士 |
16 |

ハロンタイム |
12.2 - 11.2 - 12.1 - 11.6 - 12.3 - 12.3 - 12.3
- 11.6 - 12.0 - 12.3 |
上り |
4F 48.2 - 3F 35.9 |
1コーナー |
(*9,17)10,12(5,14)(3,16)4(2,7,18)(1,8)13,15,6,11
|
2コーナー |
17-9-10,12(5,14)3,16(2,4)18(1,7)8(15,13)6,11
|
3コーナー |
17,9-(10,12)-14,5,3(2,16)4(1,18)(15,7,8)(13,6)11
|
4コーナー |
(*17,9)-(10,12)-(5,14)(2,3)(1,16)18(15,4)(7,8)6(11,13)
|
単勝 |
17 |
1,730円 |
7番人気 |
馬連 |
9-17 |
94,630円 |
101番人気 |
馬単 |
17-9 |
178,340円 |
180番人気 |
複勝 |
17 9 1 |
590円 2,110円 190円
|
9番人気 14番人気 2番人気 |
ワイド |
9-17 1-17 1-9 |
20,070円 1,190円 8,230円
|
100番人気 12番人気 63番人気
|
3連複 |
1-9-17 |
205,370円 |
268番人気 |
3連単 |
17-9-1 |
1,623,250円 |
1685番人気 |
枠連 |
5-8 |
6,360円 |
21番人気 |
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【皐月賞】ヴィクトリー1冠!カッチーに140戦ぶりの「春」
勝負の4コーナー。ヴィクトリー(左端)が手応え十分に栄光のゴール目指しスパートした。サンツェッペリン(中央)も譲らず、激闘はハナ差までもつれ込んだ(撮影・岡田亮二)
カッチーのこの前のGI勝ちは…。92年安田記念(ヤマニンゼファー)から、15年もの時が流れていた
皐月賞(15日、中山11R、GI、3歳オープン、せん馬不可、定量芝・内2000メートル、1着本賞金9700万円=出走18頭)待ち受けていたのは波乱。7番人気のヴィクトリーが2コーナーからマイペースの逃げを展開し、15番人気サンツェッペリンとの叩き合いをハナ差制し、半兄リンカーンが果たせなかったGI制覇を成し遂げた。1分59秒9(良)。田中勝春騎手のJRA・GI連敗は「139」でストップした。2番人気フサイチホウオーが3着、1番人気アドマイヤオーラが4着に敗れ、馬券は皐月賞最大の波乱。馬単(17−9)は17万8340円、3連単(17−9−1)は162万3250円のBIG配当になった。
◇
皐月賞史に残る際どい勝負を制したのは、ヤンチャ坊主のヴィクトリーだった。勝負はラスト300メートル。最後の急坂を上がりきってからドラマが待っていた。
緊迫した直線の攻防。逃げたヴィクトリーを外からサンツェッペリンがいったんかわしたが、ヴィクトリーが最後の力を振り絞りもうひと伸び。ハナだけ差し返し、さらに外から急追してきたフサイチホウオーをハナ+ハナ差抑え込んだところがゴールだった。1着から3着まではタイム差なしの激闘だった。
「いったんかわされたときには、今年もダメだと思った。引きあげてきて、1着のところに関係者がいて、“勝った”と思いました。GIの味はいいものですね」と田中勝春騎手が笑顔を全開させた。
2コーナーから先頭に立って流れを引っ張ったのは、「外枠で内に行きそうな馬がいたので、その後ろで我慢させようと思っていたけど、1コーナーを回ったらだんだんとペースが遅くなったので、機嫌を損ねないように」するためだ。
馬の気持ちにまかせた逃走劇は正解だった。気性面に難があり、「調教で併せ馬ができなかったり、騎乗者を落としたりと苦労しました」(音無調教師)という、有名なヤンチャ坊主。最終追い切りでもラスト1ハロンで急に失速、若葉Sも掛かりながらの勝利だった。
皐月賞も「ずっと右手前で走っていた」(田中勝)と全力を出し切ってはいなかったが、それでも「道中で息を入れて走っていたのがよかった」と、能力の高さを現状で最大限引き出せたのは、“自然体”カッチーの成せるワザだろう。
カッチーにとっても最高の美酒だ。92年の安田記念をヤマニンゼファーで制した後、JRA・GIでの連敗は何と“139”まで積み重なっていた。約15年ぶりの快感に加え、ダービー(5月27日、東京、GI、芝2400メートル)で2冠を狙えるのだから、スマイルは止まらない。
「ダービーは想像もつかないけどね。もっと(気性面が)成長してもらいたい」とその時をカッチーは待つ。半兄リンカーンが果たせなかったGI制覇を初挑戦で果たしたヴィクトリー。粗削りなヤンチャ坊主が完成されていけば、ダービーの冠、2冠の夢はグッと近づいてくる。
(高尾幸司)
■ヴィクトリー
父ブライアンズタイム、母グレースアドマイヤ、母の父トニービン。鹿毛の牡3歳。栗東・音無秀孝厩舎所属。北海道早来町(現安平町)・ノーザンファームの生産馬で、馬主は近藤英子氏。戦績4戦3勝。獲得賞金1億7181万9000円。重賞初勝利。GI皐月賞は音無秀孝調教師、田中勝春騎手とも初勝利。
近藤英子オーナー(右から2人目)にとっては嬉しいGI初制覇。夫で“アドマイヤ”の近藤利一オーナー(右)、音無秀孝調教師(左)、田中勝春騎手も笑顔満開だ
★感無量…近藤英子オーナー初美酒
GI初制覇となったオーナーの近藤英子氏は晴れ晴れとした笑顔で表彰式のお立ち台に上がり、プレゼンターをつとめた岡部幸雄氏と固い握手を交わした。記念写真の撮影には親交のある元プロ野球選手の佐々木主浩氏も駆けつけ、祝勝ムードは最高潮に達した。
「ゴール前はさすがに叫んでしまいましたね。夫(アドマイヤの近藤利一氏)も一生懸命応援してくれました」と、劇的なハナ差勝利の瞬間を振り返った。
母グレースアドマイヤは英子さんの持ち馬で、兄リンカーン(父サンデーサイレンス)も所有。クラシック、GIで大いに期待された兄は、菊花賞、有馬記念、天皇賞・春でいずれも2着と涙を飲んだ。
「お兄ちゃんには思い入れがありましたからね。そのぶん、悔しい思いをしましたから、きょうは本当にうれしいです」と言葉を続けた。
ブライアンズタイムとの配合は自ら考えた。SS亡き後、実績のあるBTを躊躇なく選び、今春もグレースアドマイヤはヴィクトリーの全兄弟を受胎している。
ヴィクトリーは世代をリードするトップホースとしてダービーへ。そして、新たに成長、生まれてくる兄弟たちにも期待がふくらむ。英子さんの夢は広がるばかりだ。
(加藤隆宏)
★ディープ以来2度目のV…喜びのノーザンファーム
ヴィクトリーの生産牧場であるノーザンファーム(北海道安平町)にとって、05年のディープインパクトに続き、2度目の皐月賞制覇となった。
「今回は差のないメンバーと思っていたが、よく勝ってくれたね」と吉田勝己代表は勝利を喜んだ。昨年暮れのラジオNIKKEI杯2着後は、トモに疲れが出て、牧場で立て直したが、「ダービーに目標を切り替えようしたぐらい。よく間に合ってくれた」と感慨深げだ。ノーザンファームは4頭出しで、1、3、4着。ニュービギニング(15着)以外は上位へ。日本を代表するブリーダーの底力を見せつけた。
★音無師クラシック初制覇…愛馬称え「大したもの」
昨年の高松宮記念(オレハマッテルゼ)、今年のフェブリラリーS(サンライズバッカス)でGI勝ちを果たしている音無秀孝調教師だが、今回が初のクラシック制覇となった。「いったんかわされながら、差し返したんだから、根性は大したものだね」と、勝負強さを見せた愛馬を称えた。
1週前の追い切りでは放馬。最終追い切りでもヨレるなど、ヴィクトリーのヤンチャ坊主ぶりは栗東でもトップクラス。この中間は落ち着かせるため、プール調整など、人一倍手間をかけてきた。それがようやく実りつつある。「きょうのようなレースではダービーでは不安。まだ能力だけで走っているけど、折り合いがつくレースをできるようにならないと…」と、トレーナーはダービーに向け気を引き締めていた。
■アラカルト
◆若葉S組の皐月賞制覇 若葉Sを勝って本番も制したのは95年ジェニュイン以来。若葉Sをステップに皐月賞を勝ったのは、02年ノーリーズン(若葉S7着)以来。
◆最少キャリアタイ 2歳戦が行われるようになった46年以降、キャリア3戦での皐月賞制覇は76年トウショウボーイ、01年アグネスタキオン、05年ディープインパクトなどと並ぶ10頭目。
◆ハナ差の決着 48年に1着ヒデヒカリ=2着キヨマサが記録して以来。今年はフサイチホウオーがハナ差3着で、1着から3着までハナ+ハナ差の決着は皐月賞史上初。
■売り上げダウン
15日の中山競馬場は好天に恵まれたものの、入場人員は前年比99.4%の7万2452人にとどまった。皐月賞の売り上げも221億7001万1600円で同88.7%とダウン。
★審議
皐月賞は、4コーナーで(16)フライングアップルと(18)ココナッツパンチが不利を受けた件について審議となったが到達順位の通り確定。審議の対象は(1)フサイチホウオーで安藤勝己騎手は過怠金3万円。