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11R 第67回
桜花賞(GI) |
本賞金: 8900、 3600、 2200、 1300、 890万円 |
発走 15:40 |
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着順 |
枠 |
馬番 |
馬名 |
性齢 |
負担 重量 |
騎手 |
タイム |
着差 |
推定 上り |
馬体重 |
調教師 |
単勝 人気 |
1 |
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18 |
ダイワスカーレット |
牝3 |
55.0 |
|
安藤勝己 |
1:33.7 |
|
33.6 |
486 |
-2 |
松田国英 |
3 |
2 |
 |
14 |
ウオッカ |
牝3 |
55.0 |
|
四位洋文 |
1:33.9 |
1 1/2 |
33.6 |
486 |
-2 |
角居勝彦 |
1 |
3 |
 |
3 |
カタマチボタン |
牝3 |
55.0 |
|
藤田伸二 |
1:34.5 |
3 1/2 |
34.4 |
472 |
+4 |
加藤征弘 |
7 |
4 |
 |
6 |
ローブデコルテ |
牝3 |
55.0 |
|
福永祐一 |
1:34.5 |
ハナ |
33.5 |
454 |
-4 |
松元茂樹 |
9 |
5 |
 |
7 |
イクスキューズ |
牝3 |
55.0 |
|
北村宏司 |
1:34.7 |
1 1/4 |
33.5 |
452 |
+6 |
藤沢和雄 |
6 |
6 |
 |
5 |
レインダンス |
牝3 |
55.0 |
|
武幸四郎 |
1:34.7 |
ハナ |
33.9 |
486 |
0 |
宮徹 |
10 |
7 |
 |
15 |
アストンマーチャン |
牝3 |
55.0 |
|
武豊 |
1:34.9 |
1 |
34.9 |
468 |
+2 |
石坂正 |
2 |
8 |
 |
10 |
ハギノルチェーレ |
牝3 |
55.0 |
|
岩田康誠 |
1:35.0 |
3/4 |
34.2 |
478 |
-4 |
松永幹夫 |
11 |
9 |
 |
12 |
カノヤザクラ |
牝3 |
55.0 |
|
上村洋行 |
1:35.0 |
クビ |
34.5 |
506 |
-8 |
橋口弘次郎 |
12 |
10 |
 |
9 |
アマノチェリーラン |
牝3 |
55.0 |
|
池添謙一 |
1:35.1 |
クビ |
35.3 |
484 |
+4 |
湯窪幸雄 |
14 |
11 |
 |
13 |
フローラルカーヴ |
牝3 |
55.0 |
|
柴山雄一 |
1:35.5 |
2 1/2 |
34.5 |
422 |
-6 |
堀宣行 |
15 |
12 |
 |
4 |
クーヴェルチュール |
牝3 |
55.0 |
|
鮫島良太 |
1:35.5 |
クビ |
35.1 |
468 |
+4 |
国枝栄 |
17 |
13 |
 |
1 |
ショウナンタレント |
牝3 |
55.0 |
|
柴田善臣 |
1:35.8 |
1 3/4 |
35.7 |
446 |
-8 |
二ノ宮敬宇 |
4 |
14 |
 |
8 |
ピンクカメオ |
牝3 |
55.0 |
|
蛯名正義 |
1:35.8 |
ハナ |
35.2 |
470 |
+2 |
国枝栄 |
8 |
15 |
 |
17 |
 エミーズスマイル |
牝3 |
55.0 |
|
内田博幸 |
1:36.1 |
1 3/4 |
35.6 |
428 |
-6 |
出川龍一 |
5 |
16 |
 |
2 |
アポロティアラ |
牝3 |
55.0 |
|
勝浦正樹 |
1:36.1 |
クビ |
35.4 |
456 |
-12 |
柴崎勇 |
18 |
17 |
 |
16 |
 ベリーベリナイス |
牝3 |
55.0 |
|
秋山真一郎 |
1:37.1 |
6 |
35.7 |
430 |
-18 |
増本豊 |
16 |
18 |
 |
11 |
ニシノチャーミー |
牝3 |
55.0 |
|
藤岡佑介 |
1:37.4 |
1 3/4 |
36.3 |
452 |
-10 |
浅見秀一 |
13 |

ハロンタイム |
12.7 - 11.6 - 11.4 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 10.6
- 11.7 |
上り |
4F 45.9 - 3F 33.9 |
3コーナー |
9,15(1,3,12,18)(4,8,14)(2,5,10)(6,17)7(13,16)-11
|
4コーナー |
9,15(1,3,18)(4,14)(12,17)(2,8)(5,10)(6,13)(7,11)16
|
単勝 |
18 |
590円 |
3番人気 |
馬連 |
14-18 |
270円 |
1番人気 |
馬単 |
18-14 |
1,000円 |
4番人気 |
複勝 |
18 14 3 |
130円 110円 510円 |
2番人気 1番人気 7番人気 |
ワイド |
14-18 3-18 3-14
|
150円 1,570円 830円
|
1番人気 17番人気 6番人気 |
3連複 |
3-14-18 |
2,830円 |
7番人気 |
3連単 |
18-14-3 |
12,680円 |
30番人気 |
枠連 |
7-8 |
240円 |
1番人気 |
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【桜花賞】2年連続アンカツ桜!女王はダイワスカーレット
直線叩き合い安藤勝騎手は渾身の右ムチでダイワスカーレット(左から3頭目)を桜花賞馬へと導いた
第67回桜花賞(8日、阪神11R、GI、3歳牝馬オープン、定量、芝・外1600メートル、1着本賞金8900万円)ハイレベルでの3強の戦いが予想された第67回桜花賞。その若き乙女達の戦いを制したのは、チューリップ賞2着で3番人気のダイワスカーレットと安藤勝騎手のコンビだった。大外枠から先行して直線早めに抜け出す好騎乗で、安藤勝騎手は昨年に続いての桜花賞制覇。タイムは1分33秒7(良)。
◇
ゴールまで30メートル近くあるにもかかわらず、早々と右手を突き上げた。1馬身1/2差の完勝。絶妙のタイミングで仕掛けた安藤勝己騎手とダイワスカーレットのコンビが、桜の舞台で見事に咲いた。
「乗った感じ、早めに仕掛けても最後まで頑張ってくれそうだと思ったんです。瞬発力では劣る気がしたので、先に向こうに追わせる競馬にしようと考えていました」
アンカツの執念が実った一番だった。競り合いに屈した前走から、どう逆転するか。考えて出した結論は、相手よりも前に位置して、先に仕掛けさせる作戦だった。
決して速くない流れで行きたがったが、3コーナーで落ち着く。待ち構えるのは長い外回りの直線。しかし、残り400メートルで早くも先頭に出た。ウオッカが外から並びかける。チラリと左に目をやると、ライバルの鞍上は、すでに追い出していた。「チャンスだ!」。相手の仕掛けを確認して追い出し、瞬時に突き放した。読みがズバリ的中してのガッツポーズ。JRA通算700勝を、史上4人目の桜花賞連覇で飾る見事な演出だった。
「もう少し息を抜いてほしいけれど、長く脚を使うので距離延長もマイナスではないでしょう。3歳牝馬はレベルが高いし、古馬になってもバンバン勝てると思います」
会心の騎乗に笑みを見せたアンカツは、早くもオークスを意識する。痛快なリベンジに成功したのは松田国英調教師も同じだ。チューリップ賞の敗北を“クビ差以上の完敗”と各方面から指摘されたことに反発。「写真を見ても、ウオッカはハミをかけ直して目いっぱいレースをしています」と言い返し、その反論に間違いがないことを結果で証明してみせた。
「預かった時から桜花賞を勝てると思っていました。これから都会のお嬢様へ変身しますよ」
まだ冬毛も残る体でのV。今後の上積みを、トレーナーは粋な言葉で表現した。将来の話として「国際レースも選択肢」と口にする期待ぶり。中京2歳Sでアドマイヤオーラに先着した実績の持ち主だけに、オークスの先にも希望が膨らむ。
マツクニ&アンカツには、今週の皐月賞の最有力馬フサイチホウオーもスタンバイ。「弾みがついてよかった」とアンカツが言えば、松田国師も「違った強さを見せられるように鍛え上げています」と胸を張る。最大の敵を破ったいま、このコンビはクラシック総なめも夢ではない。桜の女王に就いたダイワスカーレットとその周りに、限りない夢が広がり始めた。
(黒田栄一郎)
■ダイワスカーレット
父アグネスタキオン、母スカーレットブーケ、母の父ノーザンテースト。栗毛の牝3歳、栗東・松田国英厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は大城敬三氏。戦績5戦3勝、重賞は初勝利。獲得賞金1億7272万3000円。GI桜花賞は松田国英調教師が初勝利、安藤勝己騎手は06年キストゥヘヴンに次ぐ2勝目。
ダイワスカーレットの大城敬三オーナーとがっちり握手をする安藤勝騎手。右は松田国英調教師(撮影・山田喜貴)
★大城オーナー、30年来の悲願成就
ダイワスカーレットの大城敬三オーナー(83)は「直線は声が出っぱなしで…。ウオッカにはかなわないと思ったけど、本当に強かったね。さすがアンカツさん、トライアルと違うタイミングで仕掛けていた」と安藤勝己騎手を称えた。昭和52年(77年)の桜花賞では、TRの阪神4歳牝馬特別を勝ったダイワテスコが本番当日の朝に脚部不安で出走を回避した苦い思い出があり、「桜花賞を取るのは夢でした」としみじみ振り返った。それが、この日、30年来の悲願が成就したとあって「メジャーとの兄弟クラシック制覇も達成できて、ありがたいです」と愛馬の頑張りに最敬礼していた。
■桜花賞アラカルト
◆兄弟クラシック制覇 04年皐月賞を制したダイワメジャー(父サンデーサイレンス)に半妹が続いた。兄妹で皐月賞と桜花賞を制したのは兄クモノハナ(50年皐月賞、ダービー)、妹ヤシマベル(55年桜花賞)に続いて2組目。母スカーレットブーケは91年桜花賞で4着、半姉ダイワルージュ(父サンデーサイレンス)は01年桜花賞で3着と涙を飲んでおり、一族の雪辱を果たした。
◆チューリップ賞2着馬 チューリップ賞が重賞となって14年目、2着から桜花賞を勝ったのは94年オグリローマン、03年スティルインラブに続いて3頭目。なお、重賞になる前には92年ニシノフラワーがいる。
◆アグネスタキオン産駒 当レースに産駒4頭を出走させたアグネスタキオンは、昨年のNHKマイルCを制したロジックに続いて2世代連続でGIホースを輩出。父内国産馬は、昨年のキストゥヘヴン(父アドマイヤベガ)に続いて2年連続優勝。
◆安藤勝己騎手 昨年のキストゥヘヴンに続いて桜花賞を制した安藤勝己騎手(47歳0カ月)は、自身が昨年記録した桜花賞最高齢勝利騎手の記録を更新した。桜花賞連覇は史上4人目。また、区切りのJRA通算700勝をGIで達成した。区切りのGI制覇は、横山典弘騎手が通算700勝を96年有馬記念(サクラローレル)で、四位洋文騎手が通算700勝を02年フェブラリーS(アグネスデジタル)で達成した例がある。
★売り上げ前年比90.3%
好天に恵まれた桜花賞当日の阪神競馬場は、午前8時半の開門時には徹夜組150人を含め1300人が列を作るほど。続々とファンがつめかけ、昨年より4.6%増の6万9245人が来場。しかし、“3強”ムードで3連単でも馬券的に妙味がないと思われたのか、桜花賞の売り上げ186億4701万1500円は対前年比90.3%。約10%近くの落ち込みだった。