【青葉賞】“本番”へ独り旅！アドマイヤメイン４馬身差圧勝

第１３回青葉賞（２９日、東京１１Ｒ、Ｇ II 、３歳オープン、馬齢、芝２４００メートル、１着本賞金５４００万円、３着までにダービー優先出走権＝出走１７頭）武豊騎乗の１番人気アドマイヤメインが、絶妙なペースで逃げて４馬身差の圧勝＝写真。タイム２分２５秒３（良）。メインは毎日杯に続く重賞連勝で、ダービー（５月２８日、東京、Ｇ Ｉ 、芝２４００メートル）の有力な１頭となった。ＳＳ産駒は１５年ゼンノロブロイから４連勝。関西馬が上位３頭を占め、２着マイネルアラバンサ、３着エイシンテンリューまでが優先出走権を獲得した。

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後続に影をも踏ませぬ逃走劇。アドマイヤメインが本番と同じ舞台で毎日杯に続く重賞連勝を決めた。

「折り合いがついて、いいリズムで走っていました。スローに落とすつもりもなく、馬任せでした。ダービーに向け最高の形でトライアルを勝つことができました」

２走ぶりにコンビを組んだ武豊騎手も会心の表情だ。スタートではあまりダッシュが利かず、押しながら先頭へ。１コーナーまでにハナを奪うと、あとは独壇場。前半１０００メートル通過が６０秒４という平均ペースで逃げる。３〜４コーナーでは後ろを引き付け、直線でスパートをかけるとアッサリ突き放し、２着に４馬身差の圧勝だ。しかもレース中に前脚の片方を落鉄していたというのだから、今回の相手では力が違った。

期待馬の勝利に橋田調教師も「ダービーをいい状態で使うために、皐月賞を使わず、思ったとおりにここまでは来ています」と笑みがこぼれる。「距離は今日と同じで心配はしていません。ただ、相手は強くなりますから」と３歳最高峰レースに向けて気を引き締める。

ディープインパクトの４冠制覇へ自ら勢いをつけたユタカ。ダービーには同じ勝負服の皐月賞４着馬アドマイヤムーン（栗・松田博、牡）も控えている。「今回はどちらも僕の馬だから、ジョッキーに選択してもらいます」と近藤利一オーナー。いずれにせよ、アドマイヤメインが牡馬クラシック第２冠の有力候補に躍り出たことは間違いない。

（高尾幸司）