DIARY

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     8月29日 2006
     
アクセルとブレーキの踏み間違い
     休みボケが、まだ治ってない今日この頃であります。
それにしても、
長い間、日記(・・・と言える代物では、すでにないけど)をサボってしまった。
この休みは、田舎に墓参りに帰ったくらいで、
ゴロゴロしているうちに休みはあっという間に終わってしまった。
毎年、この時期に何処かに行くと
必ず台風が発生してえらい目に遭ってきたが、
どこにも行かないと、台風も発生しなかった。
なんだか、くやしい!

     ところで、三日市駅前のフォレスト駐車場の駐車券発行機は、
出来た当初、毎月のように車にぶつけられて押し倒されて壊れていた。
現在あるものは丈夫に作られているので、
この数ヶ月無事みたいである。
一度、その現場に出くわしたことがある。
おおきなSUVが、発券機に乗り上げて押し倒していた。
「いったい誰が、どうやったらそんな事故になるのだろう?」
といぶかしく思っていた。
きっと、「アクセルとブレーキを間違えて踏んだためだ。」ということは
容易に想像が付く。
自分は絶対に間違えないと信じていた。

     しかし、
数ヶ月前に、車をバックさせようとしたときにやってしまった。
運良く、後ろには何もなかったために、
とっさにブレーキに踏み換えて、
数メートル猛然とさがっただけで、事なきを得た。
ところが、
この休み中にも、娘が家の車庫に車を入れるときに、
娘と運転を代わって、また同じことをしてしまった。
今回も猛然と駐車位置にさがっただけだったが、
後ろに誰かいたら取り返しの付かないことが起こっていた可能性がある。
一度ならず、二度までも同じことを繰り返すのは、大変なショックだった。
どうしてそうなったのか、考えて、思い当たることがあった。
2回とも、運転を代わってすぐに、バックをして起こっていた。

     実は、僕は普段、左ハンドルの車を運転している。
ブレーキとアクセルの踏み間違いは、右ハンドルの車でやっている。
2台の車を並べて、代わる代わる座って確かめてみた。
そして、驚くべきことが判明した。
左ハンドルの車のブレーキの足の位置は、
右ハンドルの車ではアクセルの位置だったのである。
つまり、
右ハンドルの車では、右のタイヤのスペースが必要なために
右側座席の右前方の一部は、そのスペースとして使われていて、
アクセルは、その分、10cmほど左にずれていたのである。

   だから、何気なく座って無意識に運転をしたときに、
特にバックの時に、
アクセルとブレーキを踏み間違えるという間違いが起こったのだ。

「起こりえないという間違いが起こる」ことは、やはりあるし、
それには、やはり理由があることを身をもって体験した。

少なくとも、特に、左ハンドルを運転していて、
時に右ハンドルの車を運転するときは、要注意である。




     8月14日 2006
     
手を離せ!
     先日、Mさんが、江原啓之著の「苦難の乗り越え方」
という本を貸してくれた。
最近、「オーラの泉」をよく観ているので、早速読んでみた。
読んでいて、
ふと、アインシュタイン(だったと思う)が言っていた話を思い出した。
話の内容は、だいたい以下のようなものである。

ある男が、足を滑らせて絶壁の木の枝にかろうじてつかまった。
このままでは、落ちて死んでしまうが、
手の握力は限界が近くなっていた。
思わず、「神様、助けて!」と祈ると、
神が現れた。
そして、神は、
「助けて欲しいのなら、私を信じるか?」
ときいた。
男は、「信じますから、助けてください。」と答えた。
すると、神は、
「よろしい、では、その手を離しなさい。」
と男に言った。



僕は、この話を、ずっと、パロディとしてとらえていた。
しかし、実は奥が深いのだと言うことに、
この本を読んで気付かされた。

「助けてください」とは、肉体の「生」への執着なのである。
「その手を離しなさい」とは、
「その執着を捨てなさい。」ということなのだ。

男は「肉体を助けてくれ。」と言っているのである。
神は「肉体を助けてやる。」とは言っていないのである。

(僕に言わせれば、
 この場合は、頼んだ側と、頼まれた側には、
 大きな考え方の相違があるから、
 その結果には(現世の価値観では)大きな違いがあるので
 頼まれた側には説明義務があって、
 ちゃんと説明してあげなければいけないのだが・・・。
 神は、そんなことは許されちゃうのである。
 というか、「許す」とか「許さない」
 なんてこと自体が、なにせ相手は神だから、
 そもそもないのである。)


まぁ、とにかく、
この本に書かれているのは、
今、僕たちが生きている世界の
肉体もお金も、物質的なものはすべて、
今持っている「魂」(心)以外は、
あの世には持ってはいけない。
だから、
「この世では、出来るだけ魂を磨きなさい。
 もし、磨ききれなかった魂は、
 また生まれ変わって磨くことになりますよ。」
というメッセージだと思う。

僕は、その通りだと思う。

凡夫なのでなかなか行動が伴わないけど、
死ぬまで、それに向かって努力するしかなさそうである。


  ところで、医院の駐車場の隅に
「セアカゴケグモ」がいた。
業者の人が処分してくれたが、
保健所の人の話では、
車について来るので、駐車場などによくいるのだそうだ。
よその話だと思っていたが、
もう、どこにでもいるということの様だ。
庭の隅や溝などの掃除の時は、くれぐれもご注意を!





     8月 9日 2006
     
グリセミック指数
     グリセミック指数(GI)とは、
その食品を摂取した時の血糖値の上昇度を示す指数である。
(参考:白砂糖 99、白いパン 95、白米 88、蜂蜜 57、玄米 55、メイプルシロップ 54)


     ナンチャラ博士の低炭水化物ダイエットや
低グリセミック指数(GI)ダイエットは、
いまだにブームが続いている。
確か、炭水化物を減らして、タンパク質を摂取するダイエットだったり
低グリセミック指数(GI)の食品を選んで食べるダイエットだったと思う
このダイエット方が医学的に正しいのかどうかはまだ評価できていない。
なぜなら、
そうした食事が体重減少および心血管系リスクに及ぼす影響を
体系的に比較したランダム化対照試験が実施されていないからである。
このダイエットの仮説は、
「食事の血糖負荷(1回の食事による食後血糖への寄与)が高いと、
 急速に消化できる高炭水化物によって
 血中ブドウ糖濃度と血中インスリン濃度が著しく変動し、
 空腹が刺激され、脂肪酸化が阻害されることから、
 体重コントロールはますます困難になる。」 ということである。

     最近やっと、ランダム化対照試験がおこなわれ、その結果が出てきた。
ランダム化対照試験の結果は、
『Archives of Internal Medicine』7月24日号に発表された。

その結論は、
高蛋白、低GIの摂食はともに体脂肪減少量を増やす。
高炭水化物・低GI食が心血管系リスクの低減効果が最も高い。
というものであった。

   つまり、痩せるためには、
砂糖やパンを食べるのをやめて
米は玄米にする。
甘いものは、メイプルシロップで味を付ける。
(ホットケーキにかけるシロップって料理に使えるのかなぁ?)
そして、高タンパクのものを食べる。

    心筋梗塞や脳梗塞にならないためには、
玄米をしっかり食べて、
それ以外は、野菜や魚を主体にする。
ということになる。

    この試験の限界としては、
エネルギー分布に対する食事目標の達成が不正確であること、
試験期間が12週間に制限されていることが挙げられる。

   少し前に、家で食べている米を七部付きにした。
食感が、モサモサとしていて、かみさんは「失敗した。」と言っていたが、
僕も息子も、「結構いけてる」と思っていた。
一番感動したのは、焼きめしがすごくうまく作れることだった。
あれこれ細工しなくても、米粒がパラパラの焼きめしが出来てしまう。
   しかし、次に買った七部付きは、普通の白米に近かった。
どうも、バラツキがあるようである。
いずれにしても、純粋な白米より少し胚芽が付いた方が良さそうである。

   そんなことしなくても、
「しっかりよく噛んで食べれば問題ない。」のだが・・・。
どうも、僕はほとんど噛まないで、飲み込むようにして食べている。
だから、よくノドに詰めて白目をむきそうになってしまうことがある。

   結論は、
よく噛んで食べるのが一番。
グリセミック指数(GI)の低いものを選んで食べるのも一考。

ただし、これは個人的な意見だが
朝食は、これからエネルギーを使うのだから、
しっかり食べた方がいいと思う。
朝から炭水化物を抜くのは、
おそらく間違ったダイエット方だと思う。




      8月 5日 2006
      
結局、日々の養生の積み重ね (ついに枕が完成しました)
      誰もが、年をとることは避けられない。
そして、誰もが、年をとって、
「認知症になったり、脳梗塞になったりするのはごめんだ」と思っている。
昔は、そうなるまでに多くの人が死んじゃっていたが、
今の時代は、みんな長生きになった。
その結果、認知症や、脳梗塞になる確率も上がった。
しょうがないことかもしれないが、
それを避ける努力は、それなりに結果が期待できそうである。

      今から20年前に
フィンランドで成人1,400名以上を対象に実施された
Cardiovascular Risk Factors, Aging, and Incidence of Dementia
(CAIDE)プロジェクトが立ち上げられた。
参加者は中年期に同研究に参加した時点で、
食事調査を受けるとともに、
仕事関連および余暇時間の身体活動量を記録した。

      それから約20年後、
余暇時間に身体的に活動的であった人たち、
および食事に魚と多価不飽和脂肪が多かった人たちの方が、
活動的でなかった人たちや
乳製品や
スプレッド(訳注:パンやクラッカーに塗るピーナツバター、ジャムなど)から
多くの飽和脂肪を摂取した人たちより、
頭脳が明晰で記憶力も良好な傾向があった。
同様のことは、、
認知症の最も一般的なタイプである
アルツハイマー病のリスク上昇に関連する
アポリポ蛋白(Apo)E e4遺伝子を保有する人たちにも認められた。

     カナダでは、
64歳以上の成人4,600名以上を対象に研究が行われた。
5年間に被験者454名が認知症以外の認知障害を発症した。
研究開始時点で身体活動レベルが最高であった被験者は、
認知症意外の認知障害を発症する可能性が最も低かった。
年齢、性別、教育レベルなどのリスク因子を補正しても結果は変わらなかった。


     分かり切ったことだけど、
若いうちから、魚と多価不飽和脂肪、野菜、を摂取して、
運動の習慣をつけておくことは、
年をとってからの、体や脳の健康状態に大いに影響するようだ。

    そうは言っても、
体に悪いものって、美味いし、
ダラダラしているのは、楽だし・・・・。

    そうそう、枕がいよいよ完成した。
ひぐちさんも僕も、満足のいくものになった。
僕なんか、「もう離したくない!」の世界である。
首が凝っていても、この枕で寝た翌朝には、すっきりである。
ひぐちさんが、もうすぐ製品にして、
できあがったら販売してくれる。
ただ、どうしても、手のかかる枕で(すべて手作り)
どうしても職人の人件費がかかってしまうそうである。
がんばって利益を抑えてくれているが、
おそらく販売価格は、1万円を少しオーバーしそうだ。



とりあえず、数十個作る予定である。
診療所でも一つ買って、
首凝りの人に試しに使ってもらおうと思っている。
興味のある方は、ご連絡下さい。

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