DIARY

prev. index next


    7月28日 2006
    
かっこいいおやじ
    少し前に、空港のトイレで、
男性用の(僕が女性用のを見たらたいへん!)小便器にガムが捨ててあった。
公共のトイレでは、時々捨ててあるのを見かける。

    なんで?
どういう心境になるとそんなことが出来るのだろう?
意図的にやっているとしたら、よほど心がすさんでいるのだろう。
何も考えなくてやっているとしたら、そうとうな「アホウ」である。

    そういえば、道に落ちているガムだって同じであるし、
車の窓から平気でたばこを投げ捨てる「アホウ」はいっぱいいる。
そんな親に育てられた子供は、
平気で,、ガムを捨てたいときに口からはき捨てるのだろう。

    道に落ちている犬の糞も同じである。
結構、手ぶらで犬を散歩させているおやじを見かける。
はじめからの、確信犯である。

    最近、三日市フォレストのジムに通っているが、
そこの駐車場の障害者用の駐車スペースに、
平気で車を止める「アホウ」は、しょっちゅう見かける。
一度、見咎めたことがあるが、
「かまへんやん」と答えた。
「あんたが、恥ずかしくないなら」と言ってやったが、
その「アホウ」は、なんと運動しに来ていた。

それなら、遠くに止めろよ!

    もう、今の時代は、
良識とかマナーに期待しても無駄なのだろうか?
運転中の携帯電話やシートベルトのように
はっきりと条例で、禁止するのがいいのだと思う。

    それでも、世の中には、
その正反対の人もいることは確かである。
南花台で、たまに見かけるのだが、
黒っぽい服を着てジョギング
(といってもけっこう速いのでランニングといった方がいいかもしれない)
しているおじさんがいて、
その人は犬の糞や落ちているたばこを拾っている。
顔は、はっきり見てないので、誰だか知らないけど、
かっこいいおやじである。

    患者さんの中にも、
以前は、なかなか禁煙してくれなかったのに
禁煙してくれて、その上、散歩の時はたばこを拾っている人がいる。
(奥さんから「ごみを持って帰る!」といって叱られているそうだけど・・・。)
がんばれ、XXさん!

かっこいいおやじも、
数は少ないが、いることはいるのである。




    7月24日 2006
    
遺伝子組換え大豆の続き
    7月10日の日記でイリーナ博士の研究を紹介したが、
先日、千葉県の大平さんから、ご指摘をいただいた。


内容は、
1.今回のイリーナ博士の研究は、
  大いに疑問のある内容であり、とても学術論文としては評価できない。
  (遺伝子組換え大豆を食べたラット群では、
   遺伝子組換え大豆だけが食用に加工されておらず、
   生の大豆を食べていた可能性がある。
   加熱されていない生の大豆には、レクチンなどの毒性物質があり、
   このために生存率が低かった可能性がある。
   その他、母ラットの数が示されていなかったり、
   個々のラットがどれだけの遺伝子組み換え大豆を食べたのか
   というような検証もない。 
   というのが、僕なりにまとめた批判の根拠である。
   確かにこれでは、科学論文の体をなさないと思う。
   しかし、そんなずさんな論文を掲載する科学雑誌があるとは!)

2.遺伝子組み換え大豆と納豆や豆腐に使われる大豆は品種が異なる。

3.遺伝子組み換え大豆は、主に飼料や油脂用に使われ、
  食用に使われる大豆は、バラエティ大豆という
  遺伝子組換えでない大豆が使用されている。

4.混入率の件では、「先日農水省の消費者の部屋というも
  のに行く機会があり、そこで聞いてみました。
  そこでのお話だと、昨年300件ほど検査して、ほとんどが検
  出限界以下の混入率。一つ高めに出たものがあり、それで1%
  程度だったそうです。」

そして最後に、
「私の印象としては、食料自給率を上げていかなければいけない
とは思いますが、少なくとも、現状の大豆に関しては安心してたべ
て良さそうだと思われます。
私も遺伝子組み換え食品については慎重な立場でいたいと思っ
ております。
しかし、それに付け入る偽科学については、厳しい立場を取ら
ねばならないと思います。」
  と結んでくださった。

  ご指摘、本当に感謝します。

   先日のイリーナ博士の研究は、毎日新聞社の提供で、
7月6日に配信されてきたものだった。
論文の原文をあたろうと、配信元を探したが、もう掲載されていなかった。

ちなみに、大平さんが示してくれた批判の根拠は、
FOOD SCIENCE というホームページで
熱心に取材されているということで、リンクを教えてくれている。
ただし、このホームページは、
バイオ企業よりの立場で作られているから、
当然、遺伝子組換え作物など、バイオ作物を応援する立場である。
その分のバイアスを考慮して、みた方がいい。


以下は、大平さんが示してくれたリンク。

データだけの一人歩きは困る〜ロシアのGMダイズRat Study
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=554

「科学」の名に値しない遺伝子組み換え毒性試験
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=660
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=661

飼料についての虚しい検証を試みる〜ロシアのRat Study再び
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=664
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=665

ロシア人科学者の遺伝子組み換え毒性試験を総括
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=667

農水省が大豆のページというものを公開しています。

http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/hatashin/daizu/

その中に、大豆のまめ知識、輸入についてというのを見つけました。
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/hatashin/daizu/tisiki/yunyu.html


    僕は、基本的にバイオ作物は、
安全性が確認できれば、大いに結構、
というより、
将来の人口と食物受給を考えれば、必要だと思っている。
ただ、まだ安全とは言い切れないとも思っている。
食べる食べないは、個人の自由だが、
少なくとも、その選択が出来る自由は欲しい。
それに、野放図に遺伝子組換え作物が作られるようになったら、
歯止めがきかなくなる。
作物なので、
当然、風や昆虫が媒介して、
他の自然作物にもその遺伝子が移行する可能性がある。
いつのまにか、日本中にブタクサが生えて、
いつのまにか日本中にセイヨウタンポポが
生えるようになったことを考えると、
その脅威は肝に銘じて置くべきなのだと思う。

    もちろん、出来れば、家畜を殺さなくても、
家畜と同じ味の人工蛋白が出来た方がいいに決まっている。
殺生しなくても、人が生きていける様になれば、それに越したことはない。
そんな日がいつかは来るのだろうか?
・・・・多分、無理矢理にでも来るのだろうけど、
後戻りは出来ないだろうから、急ぐ必要はないと思う。




    7月21日 2006
    
虫除け
    自画自賛だけど、
今回の虫除けスプレーは、なかなか効果があるようだ。
今のところ、蚊に刺されないですんでいる。
もっとも、玄関は、レモンライムの臭いがしばらくしているけど・・・。

    ところで、蚊に刺されやすいヒトと、
蚊に刺されにくい人がいて、この両者の違いは、
体温だとか、二酸化炭素だとか言われてきたが、
どうも納得できなかった。
だって、同じ場所にいたら、
そんなに二酸化炭素の空気中の濃度は、変わらないはずだし、
風向きに関係なく、
刺されやすいヒトと刺されにくいヒトは、変わらない。
体温だってそんなに個人差はないし、
熱を出している人がよくさされるわけでもない。

    そんな疑問に答えが出たようだ。
答えは、「臭い」
英ローザムステッド研究所とアバディーン大学の共同チームが
蚊に刺されにくいヒトから放出される「臭い」の成分を突き止めた。
同研究所のジョン・ピケット教授によると、
「刺されにくい人は蚊の嫌うにおいを発している。
 これが通常のにおいを覆い隠し、
 蚊は『刺す相手として適していない』と判断する」のだそうだ。

研究チームでは、
人間のにおいの成分を分離し、「蚊の嫌う成分」を特定した。
近く、科学専門誌に成果を発表する予定である。
さらに、この成分が虫刺されを防ぐ効果を、
既存の虫よけ剤と比較する研究も実施しており、
チームによれば、ほかの薬品をはるかにしのぐ効果が確認されているとのこと。
「かなり強力なので、
 皮膚に塗らずにシャツのそで口やズボンにつけるだけで
 蚊を寄せ付けないはずだ」と、ピケット教授は語っている。

     でも、それが臭かったら、元も子もない様に思うのだが・・・・。

   子供の頃、海に遊びに行くときに、
道のかなたの、焼け付くような日差しの向こうに海が見えると、
心が躍った。

なんだか、そんな思いが蘇った古座間味ビーチの写真。

          




    7月19日 2006
    
今年も台風
    去年に続いて、今年も海の日は台風にやられた。
もともとは、海の日は7月20日で天候が一番良い日だった。
沖縄サミットもこの日に行われた。
しかし、数年前から、第3月曜日になってしまって、
台風に引っかかるようになった。
今年も、与那国に行く予定だったが、
急遽、行く先を座間味に変更した。
台風は、逃れたが、波と吹き戻しの風で、
「天気晴朗なれど、波高し!」という状態だった。
座間味に行く航路は欠航していたため、
セスナでゲルマ空港にいって、
阿嘉港から時化の海を慶良間に渡る羽目になった。
その日はダイビングが出来なかったが、
船が来ない阿嘉港でシュノーケリングが出来た。
これは普段は絶対にやらせてもらえないので、
なかなか楽しかった。
外海が荒れているせいか、湾内には、
キビナゴやイワシの群れが入っていて、なかなか迫力があった。
しかし、海が荒れているため透明度は悪くて
さらに、、群れの魚はとても小さくて、写真には出来なかった。
そのような事情で、
慶良間に渡ったダイバーの数は、
初日の定期船が来るまでは少なくて、
お世話になっているダイビングサービス(カイトマリンスポーツ)は、
貸し切り状態であった。
翌日は、超満員になって、カイトのオーナーの儀武さんに
「こんなにいっぱいお客をとったら、体力が持たないよ!
 がんばりすぎ!」
と説教した。
儀武さんは、
「すいません。
 でも、そんなに過剰に客をとらないようにしていたつもりなんですが、
 なんで、こうなったんでしょうか?」
といぶかしがっていたが、
はた!と気付いた、

「池田さん達が、突然入ってきた分が多いんですよ!」

結局、僕たちがおじゃま虫だったのでした。


僕の大好きな古座間味ビーチは、年々痛んできている。

真っ白な砂地に、エダサンゴの小さな根が、
ここそこに点在して、
そのエダサンゴには、デバスズメダイがいっぱい付いていて、
ヒトが近寄ると、サーッと珊瑚の中に隠れて、
しばらくすると、フワーーッと広がっていく光景は
もう、見られなくなってしまった。

それでも、その風景はとても綺麗である。

        






    7月10日 2006
    
遺伝子組換え大豆で
    前回の続きであるが、
「親ラットに遺伝子組み換え大豆を混ぜた餌を食べさせ、
 生まれた子ラットにも与える実験をしたところ、
 生後3週間までに約6割の子ラットが死んだ。」
という実験データーを
ロシア科学アカデミー高次機能・神経行動学研究所の
イリーナ・エルマコバ博士が発表した。

   遺伝子組み換え大豆の
慢性毒性の可能性を示す初めての研究結果である。

   内閣府の食品安全委員会が定める
安全性評価基準では、
動物で安全性を確認する実験の義務はなく、
慢性毒性などの実態はほとんど分かっていないのが実情である。

   イリーナ博士は、
遺伝子組み換え大豆の粉末を毎日5-7グラム混ぜた餌を
親ラットに交配の2週間前から食べさせ、
妊娠中や授乳中も与えた。
さらに、
生まれた子ラットにも同じ餌で飼育した。 
その結果、
生まれた子ラット45匹のうち、
生後3週間までに25匹が死んだ(死亡率55.6%)。
一方、
通常の大豆を混ぜた餌の場合、
生まれた子ラット33匹のうち、死んだのは3匹(同9.1%)だけだった。

    このことがすぐに、
遺伝子組換え作物の
ヒトへの安全性を否定するものとはならないだろうけど・・・。
遺伝子組換え作物の使用が
野放図に放置されていいものでもないだろうし、
少なくとも、
僕たち消費者に、そのような実態を知らせて欲しいし、
「危険かもしれないから、安全だとわかるまで避ける。」
という選択肢を選べる環境を整えて欲しい。と思う。

    僕の個人的な希望は、
少なくとも、
これから親になるだろう人達と
小さな子供には食べて欲しくない。

・・・・というか、この日記を見た人は、
食べないように気を配って欲しい。

   でも、
この前買った納豆の表示を見て、
「有機栽培大豆100%使用」とか
「XX県産大豆使用」とか
「遺伝子組換え大豆は使っていない」
とか書いてあっても、
なんだか疑心暗鬼になってしまっている。

遺伝子組換え大豆だから、有機栽培しやすいのかもしれないし、
5%以下なら入っていても、
「使っていない」って書けるんだから・・・。

まぁ、疑ってもきりがないか・・・。

prev. index next