薬物動態シミュレーション Qflex2

(Qflex ver. 2.27 Build 27XX)


1.Ver.2.26からVer. 2.27への変更点

・MacOS版(Intel版)では、Mac OS X 10.7(Lion)でver. 2.26動作不良を解消。

・Windows版では、Windows 7でVer. 2.26が正常に動作しない点を解消。


 「Ver. 2.18からVer. 2.26への変更点」

  1. (1) グラフウィンドのサイズを変更する際に”Scan & Scan”部分が表示されているとレイアウト表示乱れるバグを修正しました。

  2. (2) 旧バージョンではシベンゾリンのみだった不整脈治療剤のクリアランス設定を、リドカイン、メキシレチン、ピルジカイニド、ジソピラミド、ピルメノール、プロカインアミドで可能とした。

  3. (3) グラフウィンドの”Scan & Scan”の濃度単位およびAUCの単位をグラフの表示単位切換えに伴う自動切換えにした。

  4. (4) パラメータ設定で入力された体重をクリアランス設定パネル内の体重表示に反映し、またクリアランス設定パネル中で体重を変更した場合にパラメータ設定の体重に反映させるようにバグ修正しました。

  5. (5) 2-Compartment modelのパラメータセットにリチウム、メソトレキセートを追加しました。パラメータは「ウィンターの薬物動態学の基礎」第4版に掲載されているデータを採用しました。

  6. (6) 投与スケジュール入力関係の細かなバグを修正しました。

  7. (7) 投与スケジュールパネルのモード表示位置を変更しました。


2.動作環境

 Qflex2が動作することを確認したプラットホーム(OS)は、下記の環境です。


MacOS環境MacOS X(10.4~10.6.8まで動作確認:IntelおよびPowerPC)

Windows環境Windows 2000, XP, Vista, 7


 最新のQflex2の開発には、最新のREAL Studio 2011 Release 3を用いていますが、REAL Studio 2011 が生成するアプリケーションの対応OSには、MacOS 8.1~9.2.2、Windows 95,98,NT,Meは除外されています。また、Windows 7では、問題なく動作可能であることを確認しました。


3.ファイル構成

 MacOS版およびWindows版共に、動作に必要なファイルはほぼ同じであり、ファイル構成は以下のようになっています。


[MacOS版]

Qflex2本体(Intel版、Universal Binary版)

ParameterSet薬物動態パラメータセット・ファイル

ReadmeQflex2.pdf使用する前の最新情報を記載

Qflex2マニュアル.pdf操作マニュアル


投与スケジュール格納フォルダ

デモスケジュール・フォルダ

デモスケジュール実測値・フォルダ

デモスケジュール日時・フォルダ


[Windows版]

Qflex2.exeWindows版Qflex2本体

ParameterSet 薬物動態パラメータセット・ファイル

ReadmeQflex.pdf使用する前の最新情報を記載

Qflex2マニュアル.pdf操作マニュアル


投与スケジュール格納フォルダ

デモスケジュール・フォルダ

デモスケジュール実測値・フォルダ

デモスケジュール日時・フォルダ



 ダウンロードファイルには、それぞれ以上のファイルがMac OS版、Windows版として別々に圧縮され、さらにWindows版は自己解凍インストーラファイルとなっています。インストール方法に関しては、「5.インストール方法」に詳しく解説していますので、そちらを読んでください。


4.組み込まれている薬物動態モデル

 シミュレーションに使用する薬物動態モデルは、1-コンパートメントモデルおよび2-コンパートメントモデルの2種類で、それぞれ次の3種類の投与経路モデルが組み込まれています。


1-コンパートメントモデル

1. 経口投与

2. 急速静脈内投与

3. 点滴静注(一定時間かけた静脈内投与)


2-コンパートメントモデル

1. 経口投与

2. 急速静脈内投与

3. 点滴静注(一定時間かけた静脈内投与)



5.インストール

 ダウンロードされた圧縮ファイルでは、Windows版は自己解凍型に圧縮されたインストーラファイル(Qflex2Installer.exe)になっています。MacOS版はOS標準のディスクイメージ形式であるdmgファイルQflex2.dmg(Universal Binary版はQflex2UB.dmg)になっています。


 5.1「MacOS版」のインストール・アンインストール

 MacOS版のインストールは、ダウンロードされたQflex2.dmg(Universal Binary版はQflex2UB.dmg)のアイコンをダブルクリックして、解凍されたフォルダQflex2Mac(Universal Binary版はQflex2MacUB)をアプリケーション・フォルダにドラッグ&ドロップしてください。フォルダ内のQflex2という名称のファイルが本体ですので、Dock等に登録して使用して下さい。アプリケーションの削除(アンインストール)は、Qflex2Macのフォルダをゴミ箱に入れてください。


 5.2「Windows版」のインストール・アンインストール

 ダウンロードされたファイルは、自己解凍実行型インストーラです。このファイルはウィザード形式でQflex2をインストールします。このQflex2Installer.exeファイルを実行しますとインストールウィザードが立ち上がってきますので、ウィザードの指示に従ってインストールしてください。アンインストールは、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」を実行して、削除を行ってください。


 この一連の作業でインストールは終了します。また、インストールされたフォルダ内の構成ファイルのうちQflex2本体とParameterSetファイルは同じ階層のフォルダ内に置いて下さい(デフォルト設定では同じフォルダ内に入るようになっている)。


6.著作権・配布等について

 本プログラムQflex2はフリーウェアとしますが、著作権は放棄しません。アーカイブファイルに含まれる全てについて、著作権は作者である渋谷正則に所属します。


 Qflex2の配布・転載については、アーカイブの内容に手を加えないという条件が、守られるならば自由に行ってください。配布・転載をされたら作者まで配布・転載先を御連絡ください。また、バージョンアップの際には出来るかぎり最新版をフォローしてくださることをお願いします。


7.注意事項

  1. (1) 最も注意していただきたいのは、このプログラムで表された曲線および濃度値は理論的な薬物動態モデルに基づいて計算されたものであって、生体内における実際の濃度推移ではありません。


  2. (2) 本プログラムを使用したことによって生じたあらゆる結果、またはいかなる損害に対して、製作者は一切の責任を負わない事とさせていただきます。使用者個人の責任において使用してください。(The author makes no warranties about troubles caused by the existence of this program or by using this program. USE THIS PROGRAM AT YOUR OWN RISK.)


  3. (3) 利益を得ることを目的に使用しないでください。


  4. (4) バグ修正・バージョンアップ等のサポートの責は負わない事とさせていただきます。


8.ユーザ・サポートについて


 Qflex2本体のバグ、ドキュメントのバグなどがありましたら、メールで御一報ください。また、Qflex2を使った上での質問、機能の改善・要望等ありましたらメールでご連絡ください。出来る限り、対応して行きたいと考えています。


連絡先E-Mail : ui6m-sby@asahi-net.or.jp

日本医科大学武蔵小杉病院 薬剤部 渋谷正則

BackQflex2.html
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