Venice
Venice
Hard Pop
Release Date: 1990
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 54:14
Index: 2820
Stereo; ADD
Venice (1990) (12 tracks)  54:14
01  All My Life  05:04
02  Sacrifice The Fool  04:10
03  Mr.Lonely  04:45
04  Change In The Season  05:20
05  Kaylee  04:10
06  Pushed Her Too Far  04:33
07  Time  04:03
08  Ocean  04:24
09  People Laugh  03:57
10  Save The Legion  04:13
11  Hideaway Hill  05:15
12  Ball & Chain  04:20
1990
Kip Lennon : Vocals
Mark Lennon : Vocals
Michael Lennon : Guitars
Pat Lennon : Guitars
Scott Crago : Drums
Mark Harris : Bass
Monroe Jones : Keyboards
Purchase Date: 2005/11/15
Store: e-Bay
Studio: Lennon Music Studios
Producer: Danny Kortchmar
Label: Modern Records
Cat. Number: 91351-2

このVENICEは、Kip Lennonを始めとするLennon4兄弟が中心となって結成されたバンドで、1990年に出されたアルバム。プロデュースはあのDanny Kortchmarで、その音は、骨っぽい音を聴かせてくれる産業ロックっぽいなAORとでもいいますか、なかなかのものです。Kip LennonはいろいろなAORや産業ロックなどのアルバムで、バッキング・ヴォーカルを務めておりますので、この名前を耳にしたことがある方は多いと思います。
その1曲目"All My Life"は産業ロックっぽいナンバーで、幾分ハードめな感じのする曲です。なかなかカッコ良い曲でお薦めです。
2曲目の"Sacrifice The Fool"はこのアルバムの中でも一押しのナンバーで、とてもメロディアスな曲です。出だしのギターのイントロは最高です。この曲はとてもご機嫌なナンバーです。なお、このナンバーの作者は、Les Dudekです。
3曲目の"Mr.Lonely"はドラムのビートが効いたちょっとばかりファンキーなナンバーです。でも。メロディアスです。
4曲目の"Change In The Season"はピアノの前奏から始まるメロディアスなバラード・ナンバーです。バックのリード・ギターはとても良いですが、もう少し、曲にフックがあれば、という感じもします。
5曲目の"Kaylee"はサウンドにメリハリがあるカッコ良いナンバーです。特に、ドラムとギターがいかしてます。
6曲目の"Pushed Her Too Far"もピアノの前奏から入るバラード・ナンバーですが、こちらの方が4曲目に比べると出来は良いと思います。
7曲目の"Time"は、これがまたカッコ良いロック・ナンバーです。少し音はハードですが、とてもロックした曲です。バックの演奏がたまらないですね。個人的には、かなり気に入っているナンバーです。
8曲目の"Ocean"はメロディアスな産業ロック・ナンバーです。この曲でも、ギター・ソロがとても素晴らしいです。Danny Kortchmarも参加しています。
9曲目の"People Laugh"はアコースティックなバラード・ナンバーです。曲の後半部は盛り上がりますが、前半は単調な感じがして、いまいちかな。まあ、もともとアコースティックなサウンドはあまり好きじゃないので、そう感じるのかも。
10曲目の"Save The Legion"はアメリカン・ロックっぽい音のナンバーで、まあまあの曲だと思います。
11曲目の"Hideaway Hill"はこのアルバムの中で、最も良く出来たバラード・ナンバーで、ウエスト・コースト風のかなりAORを感じさせる曲となっています。
ラストの12曲目"Ball & Chain"もアメリカン・ロックを感じさせる曲ですが、いかんせんメロディにちょっと難がある、というか、あまり面白いナンバーではないですね。

このVENICEですが、当時は国内盤も出ておりましたが、今では殆どお目にかかることもありません。といって、レア盤かというとそうでもないらしいです。日本のアマゾンのマーケット・プレイスでは、馬鹿高い値段がついていますが、Amazon USAでは、1ドルを切る価格で売っています。送料込みでも5ドル程度で買えます。この値段であれば、対費用効果が抜群(2曲目はホントに良いナンバーです)のアルバムだと思います。産業ロックやAORファンには、お薦めの1枚です。