Tom Scott
Intimate Strangers
Smooth Jazz
Release Date: 1978
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 46:03
Index: 161
Stereo; ADD
Intimate Strangers (1978) (7 tracks)  46:03
01  Intimate Stranger(Suite) Part 1 - Sudden Attraction  08:57
02  Intimate Stranger(Suite) Part 2 - A Day & Nite Out Together  08:04
03  Intimate Stranger(Suite) Part 3 - Loving & Leaving  08:34
04  Breezin' Easy  06:04
05  You're So Good To Me  04:27
06  Puttin' The Bite On You  05:27
07  Beautiful Music  04:30
1978
Studio: Crimson Sound
Producer: Tom Scott & Hank Cicalo
Label: Sony Music Entertainment Inc.
Cat. Number: SRCS-9539
Tom Scottの名前を初めて知ったのは、George HarrisonのバックでSaxLyriconを演奏していたのがきっかけでした。The Beatlesで洋楽に目覚めた私ですが、4人の中では、George Harrisonが一番好きでした。グループ解散後、それぞれがソロ・アルバムを出しましたが、当時はレコードに費やすお金もあまり無かったので、全員の分を買うことは出来ませんでしたが、Georgeのアルバムは全て買っていました。特に彼のアルバムのバック・ミュージシャンは、Eric ClaptonDave MasonJim KeltnerDavid Fosterなどのそうそうたるメンバーで、彼のアルバムで知ったミュージシャンは数知れすでした。そんな中にこのTom Scottも入っていました。彼のアルバムで一番最初に手にしたのは、たしかフライング・ダッチマンというレーベルから出されていた"Tom Scott in L.A."というタイトルのアルバムだったと思います(今から30年くらい前だったと思います)。George Harrisonのスライド・ギターが聴けるTom Scott"New York Connection"なんかも結構気にいって聴いてました。
で、
Tom Scottの中でベストを挙げるとすれば、この"Intimate Strangers"ですね。
アナログ・レコードでは、
A面の1曲目から3曲目までは組曲となっています。かなりファンキーなサックスで始まる"Intimate Strangers Part I"1曲目"Hi Steppers"ですが、この曲を最初に聴いた時は、あの「刑事スタスキーとハッチ」のテーマ曲"Gotcha"を連想しました。もちろんこの曲はTom Scottがオリジナルで、前作"Blow It Out"に収められて曲です。一転してPart I2曲目"Lost Inside The Love Of You"は、Tomの切なそうに歌うサックスがとても魅力的なナンバーとなっています。この曲でのEric Galesのギター・ソロは聴き物です。
"Intimate Strangers Part II"1曲目"Getaway Day"は軽いタッチの曲となっています。2曲目となる"Nite Creatures"では、Chuck Findleyのトランペット・ソロを聴くことができるファンキーな曲となっています。 
"Intimate Strangers Part III"
1曲目"Lost Inside The Love Of You (Reprise)"では、Jaco Pastoriusのベース・ソロが堪能出来る曲で、異色とも言えるナンバーとなっております。2曲目の"Do You Feel Me Now"では、珍しく(本当に珍しい?)Tom Scottのリード・ヴォーカルを聴くことができます。バッキング・ヴォーカルもソウルっぽく、かなりいかしたメロディアスなアーバン・ソウルとなっております。彼のヴォーカルもそこそこといった感じです。
アナログ・レコードでは、B面となる4曲目以降ですが、まず、"Breezin' Easy"、これは、まさしくサックスが入ったStuffという感じの曲です。Tom Scottのサックスも官能的といえるぐらい艶やかですが、何と言ってもRichard Teeのキーボードでしょうね。一聴してRichard Teeだと判る暖かさと特徴のある跳ねるような音は最高にいかしてます。メロディも最高で、Tom Scottの全アルバムの中で、この曲が一番好きです。
5曲目の"You're So Good To Me"もかなりいかしたメロディアスなナンバーです。この曲では、Hugh McCrackenのギター・ソロを聴くことができます。(Hugh McCrackenといえば、"The Writers"というバンドを思い浮かべますが、このバンドはかなりファンキーなSmooth Jazzを聴かせるバンドでした。以前、このホームページでも紹介した"The 24th Street Band"の先輩格にあたるようなバンドでしたっけ。
6曲目の"Puttin' The Bite On You"は、ちょっとばかりファンキーな曲で、Tom Scottのリリコン・ソロとHugh McCrackenのギター・ソロを聴くことができます。
最後の"Beautiful Music"でも、Richard Teeの跳ねるようなキーボード・プレイが最高にご機嫌な若干ファンキーなナンバーとなっています。

このアルバムもSmooth Jazzのベスト10に入るアルバムだと思います。