Tim Moore
Behind The Eyes
Adult Contemporary
Release Date: 1975
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 48:02
Index: 3870
Stereo; ADD
























Behind The Eyes (1975) (11 tracks)  48:02
01  For The Minute  03:41
02  Lay Down A Line To Me  04:47
03  (I Think I Wanna) Possess You  05:03
04  Now I See  03:12
05  Rock & Roll Love Letter  04:23
06  If Somebody Needs It  04:33
07  Night We First Sailed Away  03:51
08  Kaptain Kidd  03:39
09  Sweet Navel Lightning  05:05
10  Bye Bye Man  04:37
11  Rock & Roll Love Letter - Paul's Remix  05:11
1975
Purchase Date: 2004/08/08
Store: Tower Records
Studio: Bearsville Studios
Producer: Paul Leka
Label: Air Mail Recordings
Cat. Number: AIRAC-1050
GulliverというバンドをDaryl Hallと組んでいたTim Mooreの1975年発表の2ndアルバム。この日本ではマイナーなアーティストですが、このアルバムに収められている5曲目の"Rock & Roll Love Letter"がスコットランドのポップバンドBAY CITY ROLLERSに取り上げられたことによりソング・ライターとして一躍有名になりました。1977年の3rd"WHITE SHADOWS"では、Michael McDonaldやTimothy B. Schmitなどが参加したり、1979年に出された4枚目の"HIGH CONTRAST"では、サウンド・スタイルもかなりAORっぽかったことから、AORファンからも少しは注目を浴びたアーティストでありました。
私は、彼のファーストからのファンで、アナログ・レコードでは、4枚目までは常に購入しておりました。今回の紙ジャケでのCD化については、実を言いますとビックリでした。先ず、この日本では、かなりマイナーなアーティストでしたし、それでも、イギリスのEdsel Recordsから彼の1stが再発された時は、2nd以降もこのレーベルからの再発は期待しておりましたが。それが、紙ジャケでボーナス・トラック付、さらには、私も耳にしたこともなかった1985年の5thアルバムまでのCD化でしたので、とても嬉しかったですね。
で、彼のアルバムのベストといえば、3rdの"WHITE SHADOWS"や1stの"TIM MOORE"か、とも思いましたが、やはり、彼の名前を一躍有名にしたナンバー"Rock & Roll Love Letter"が収録されておりこの2ndを取り上げてみました。
1曲目の"For The Minute"は、ピアノの音色が美しいバラード・ナンバーですが、Tim Mooreのほかのアルバムでもこの手の感じの曲が結構収められていますが、こういった曲が彼の書く曲の特徴なんでしょうね。
2曲目の"Lay Down A Line To Me"なんかもそういったタイプの曲ですが、彼の作るメロディがとても綺麗で、バックで奏でるピアノが曲をさらに美しくしているといった感じでしょうか。この2曲目もお薦めのナンバーです。
3曲目の"(I Think I Wanna) Possess You"は一転してファンキーなナンバーとなっています。この曲では、バックのギター・ソロとピアノ・ソロはTim Moore自身が弾いておりますが、そのどちらもなかなか迫力があって良いですよ。
4曲目の"Now I See"は再びメロディアスなバラード・ナンバーです。ホント、彼の書くバラード・ナンバーってとても綺麗なものが多いと思います。
5曲目の"Rock & Roll Love Letter"はTim Mooreをソング・ライターとして一躍有名にしたナンバーです。このオリジナルを聴くとThe Bay City Rollersの曲ってかなりオリジナルに近いアレンジが施されていたんだな、と実感します。この曲はとてもカッコ良いナンバーですので、オリジナルを聴いたことが無い方にもそうでない方にもお薦めです。
6曲目の"If Somebody Needs It"はバックのコーラスがホンワカした感じのポップ・ナンバーです。
7曲目の"Night We First Sailed Away"では、Billy Joelばりのピアノを聴かせてくれます。この曲もメロディアスなバラード・ナンバーです。
8曲目の"Kaptain Kidd"は跳ねた感じのTim Mooreピアノが魅力のロックンロール・ナンバーです。関係ありませんが、こういったピアノの音を聴くとNicky Hopkinsを想い出します。ロックンロール・ナンバーでのNicky Hopkinsのピアノの音って最高でした。(彼については、その内取り上げたいと思います)
9曲目の"Sweet Navel Lightning"はキレのあるロック・ナンバーに仕上がっています。バックのTim Mooreのギターが良い音色を出しています。ご機嫌な1曲です。
10曲目の"Bye Bye Man"は再びピアノの音色が美しい(本当に美しい)バラード・ナンバーで、盛り上がりのあるメロディアスなナンバーです。こんな曲を聴くと、Tim Mooreって綺麗なバラードを書くライターだとつくづく感じますね。
11曲目の"Rock & Roll Love Letter - Paul's Remix"はプロデューサーPaul Lekaによるリミックスされたナンバーです。やっぱり、この曲は最高ですね。

こうして全曲聴いてみて思ったことは、かなりBilly Joelに通ずる部分があるのでは、ということですね。Tim MooreがBilly Joelみたくメジャーになれなかったのは何故なんでしょうか。もちろん運ということもありますが、レコード会社のバックアップの差がかなり左右したんだと思います。また、ほんの少し才能の差というものもあったかも知れませんが(でも、それ程の差は決してない)。