Paradise Lost (Limited Edition) (2005) (14 tracks) |
56:06 |
01 |
Don't Belong |
04:18 |
02 |
Close Your Eyes |
04:20 |
03 |
Grey |
03:27 |
04 |
Redshift |
03:28 |
05 |
Forever After |
03:47 |
06 |
Sun Fading |
03:26 |
07 |
Laws Of Cause |
04:09 |
08 |
All You Leave Behind |
02:59 |
09 |
Accept The Pain |
03:21 |
10 |
Shine |
04:05 |
11 |
Spirit |
04:20 |
12 |
Over The Madness |
05:23 |
13 |
Don't Belong (String Dub Mix) |
03:49 |
14 |
Over The Madness (String Dub Mix) |
05:14 |
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2005
Nick Holmes
: Vocals
Greg Mackintosh
: Guitars, Keyboards
Aaron Aedy
: Guitars
Steve Edmondson
: Bass
Jeff Singer
plays Drums, Chris Elliot plays Keyboards |
Purchase Date: 2005/03/09 |
Store: HMV |
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Studio: Chapel Studios |
Producer: Rhys Fulber |
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Label: Gun Records |
Cat. Number: 82876-67190-2 |
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とうとう前作の"Symbol
Of Life"から国内盤も発売されなくなったPARADISE
LOSTの最新作。
メンバーもドラムスのLee
Morrisも脱退し4人となってしまいました。全くもって寂しい限りです。
7枚目の"Host"は、SISTER
OF MERCYかと思えるくらいのエレ・ポップ化で、それまでのファンから総スカンを食った感じのPARADISE
LOSTですが、私は、"Host"も大好きでした。暗くも美しいPARADISE
LOSTの本質は変わっていなく、表面上のサウンドの変化だけだと感じました。ただ、このアルバム以降、PARADISE
LOSTがこの日本で受けなくなったことも事実ではありますが(ただし、ヨーロッパ、特にドイツあたりでは、今でも人気バンドではあります)。
で、この最新作ですが、サウンドは前作の"Symbol
Of Life"の延長線上にあるといって差し支えないと思います。
メランコリックさは充分あります。暗くて美しいかというと、疑問に思う部分もありますが、全体的には肯定できると思います。
Nick
Holmesのヴォーカルは健在ですし、Greg
Mackintoshのギターにもメタリックさも戻り、この新作は私は大好きですね。
ピアノも前奏から入る1曲目の"Don't
Belong"は、このアルバムの中でもお薦めの曲で、彼らの最高傑作アルバム"DRACONIAN
TIMES"に入っていても良いくらいの曲です。この曲は、美しく憂いを帯びた曲で、これこそがPARADISE
LOSTの本質です。
2曲目の"Close
Your Eyes"も前奏のGregのギターがたまらなくカッコ良い曲です。この曲では、かなり弾きまくっています。最高にいかした曲です。
3曲目の"Grey"はメロディアスな曲で、この曲もこれぞGOTHICを感じさせる曲となっています。
4曲目の"Redshift"もこのアルバムの中ではかなりいかした曲で、曲の出来や全体的な曲のバランスを考えると最もシングル・カットされても良い曲だと思いますが、このアルバムからのシングル・カットされた曲は次の5曲目の"Forever
After"でした。まあ、この5曲目も悪くはないですが、私であれば、シングル・カットするのであれば、4曲目の"Redshift"か1曲目の"Don't
Belong"だと思いますね。
6曲目の"Sun
Fading"も"DRACONIAN
TIMES"に入っていても違和感は感じないでしょうね。この曲もかなりいかしてます。
8曲目の"All
You Leave Behind"でのGregのギターはかなりメタリックでご機嫌です。
10曲目の"Shine"と11曲目の"Spirit"も暗くも美しい曲で、これぞPARADISE
LOSTという感じの曲で、Nick
Holmesのヴォーカルがいかしてます。
12曲目の"Over
The Madness"もDRACONIAN
TIMESに収められていても違和感が無い曲で、暗くて美しくて憂いを帯びたメロディが最高の曲で、中間部でのGregの憂いのあるギター・ソロがたまらなくいかしてます。この曲もお薦めの一曲です。
次の13曲目は、1曲目の"Don't
Belong"の、また14曲目は12曲目の"Over
The Madness"のストリング・ダブ・ミックスですが、どちらの曲もバックでのストリングスが良い雰囲気を醸しだしており、なかなかです。この2曲がボーナス・トラックとして違うヴァージョンで取り上げていることをみても、PARADISE
LOSTとして気に入っているのでしょうし、彼らの特徴を活かした曲でもあると思います。
こうして全体を通して聴いてみて感じたことは、デビュー・アルバムのLOST
PARADISE以降現在に至るまでサウンドの変化はあったものの、本質であるGOTHICの部分、いわゆる暗く、美しくそして憂いを帯びた曲を作るということに関しては殆ど変わりが無いということ、ですかね。 |
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