Michael Thompson
The World According To M.T.
Hard Pop
Release Date: 1998/09/29
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 57:07
Index: 666
Stereo;
The World According To M.T. (1998) (12 tracks)  57:07
01  Intro  01:48
02  Sajabelle  05:15
03  A Change Is Gonna Come  05:53
04  Chocolate-White  05:50
05  Diamonds  05:58
06  Goodnight Moon  00:09
07  Miracles  05:42
08  Dark  06:10
09  Zoobie-Dee  04:07
10  Midwestern Sky  06:04
11  Hey M.T.  05:03
12  The Real Book  05:08
1998
All Guitars : Michael Thompson
Bass : Michael Thompson, Neil Stubenhaus, Jimmy Earl, Stan Sargeant, Stanley Clarke
Keyboards : John Andrew Schreiner, Jim Lang
Drums : Greg Bissonette, Gary Ferbuson, Walfredo Reyes,Jr., Kevin Cloud
Percussion : Walfredo Reyes,Jr., Luis Conte, Stanley Benders
Trumpet : Gary Grant
Saxophone : Dave Boruff
Vocals : Bobby Womack, Jennelle Sadler, Mark Spiro
Purchase Date: 2000/06/10
Store: CDnow
Studio: Cocoa-Butt Studio
Producer: Michael Thompson
Label: Cocoa-Butt/tent Records
Cat. Number: TCB-4553-2

Micheal Thompsonのソロ第1弾は、ギター・インスト中心のメロディアスな1枚です。
Michael自身が曲作りの中心ですが、Track3はSam CookeのTrack9はNeil Stubenhausのペンによるナンバーです。また、Track7はJeff ParisとTrack10はMark Spiroとの共作となっております。Jeff ParisやMark Spiroについては、彼らの作品でバックでギターを弾いていることも多く、そのアルバムでもかなり良い音のギターを聴かせてくれています。特に、Jeff Parisの"Wire Up"では、全曲にわたりギターを弾いていて、このギターが最高にいかしてます。
で、このソロ第1弾の1曲目の"Intro"は、かなりメロディアスで、このアルバムの内容を期待させるものとなっています。
2曲目の"Sajabelle"は、Smooth Jazzを感じさせる音です。Larry CarltonともLee Ritenourとも違う音色で、オリジナリティもあるし、とても良いと思います。Michael Thompsonはあまりジャンルに拘らず、色々なフィールドでバックを務めていますが、このアルバムを聴く前までは、ほぼロックやブラックでの彼のギターしか聴いておりませんでしたので、この曲を初めて聴いた時はある意味とても新鮮でした。
3曲目の"A Change Is Gonna Come"では、とてもカッコ良いBobby Womackのヴォーカルを聴けます。また、バックのMichaelのギターがむせび泣いています。ここでの彼のギターは圧巻です。最高にいかしてます。
4曲目の"Chocolate-White"はとてもファンキーな曲で、バックのトランペットやサックスがとても良い音を出していますし、これに絡むMichaelのギターもとてもファンキーです。
5曲目の"Diamonds"は、タイトルどおり"Diamond"の輝きにも似たMichaelのアコースティック・ギターの音色が光輝いたメロディアスなナンバーとなっております。途中のナイロン弦のギター・ソロもとてもそそります。
6曲目の"Goodnight Moon"は9秒の曲で前曲の続きかなと思ってしまいました。
7曲目の"Miracles"は5曲目の"Diamonds"に負けないくらいメロディアスなバラード・ナンバーです。この曲は、Jeff Parisとの共作で、Jennelle Sadlerという女性がヴォーカルを担当しております。この曲でもMichaelのギター・ソロはカッコ良いです。お薦めの1曲です。
8曲目の"Dark"は最高ですね。Jim Langのつぶやきから入る曲で、それに続くMichaelの最高にいかしたギターの音色がもうたまりません状態のナンバーです。1曲目の"Intro"もかなりメロディアスでしたが、メロディアス度はこのアルバム一番です。もう、これはたまりません。MTB (Michael Thompson Band)での、"Give Love A Chance"でのギター・ソロはMichaelのギターを語る上で、欠かすことのできないものだと思っておりますが、もうこれを遥かに超えてしまっています。この曲は本当に素晴らしい。云う事なしです。
9曲目の"Zoobie-Dee"はブルース色強いナンバーです。ちょっとばかり骨太でブルージーなMichaelのギターを堪能できます。ホント、Michaelの七色に変わるようなギターって最高ですね。
10曲目の"Midwestern Sky"はMark Spiroのヴォーカルを聴ける、ミディアム・スローのバラード・ナンバーです。ちょっとハスキーなMark Spiroのヴォーカルがいかしてます。ところで、このMark Spiroは最近殆ど彼一人で作ったアルバムを出したばかりですが、音に華々しさはあまりありませんですが、ハート・ウォーミングな内容のアルバムでした。また、このアルバムを出す前まで、かなり体調を崩していたそうですが、ちょっと心配ですね。
11曲目の"Hey M.T."というタイトルの曲で、自身の紹介するナンバーなんでしょうか?
そういえば、この曲で使っているギターは多種にわたり音色も多様です。この曲では、彼のギター・スタイルを自身でほぼ披露していますので、やはり彼の自己紹介の曲でしょうね。まさに七変化とはこのことを云うのでしょう。
ラスト・ナンバーの12曲目の"The Real Book"でのMichaelのギターはゆったりとした感じです。この曲も雰囲気満点の曲です。

1曲目や8曲目、それと12曲目を聴いていると、一人だけ思い浮かべることが出来るギタリストがいます。彼はPete Carrという人で、AORファンであれば、LeBlanc & Carr名義でアルバムを1枚出しておりますので知ってらっしゃる方もいると思います。その中に収められていた"Falling"というナンバーは最高にメロディアスな曲で、AORのコンピレーション・アルバムなどにも収められております。Pete Carrは自身でもアルバムを出していて、"Multiple Flash"というアルバムに収められている"Someday We Will"という曲は、最高にメロディアスなギター・インスト・ナンバーです。このアルバムは当時国内盤も出ていました。是非、CD化をお願いしたいものだと思います。Michael Thompsonのギターの音色が気に入っている方であれば、まず間違いなく気に入ると思いますし、聴いていただきたいアルバムです。