AB'S
NEW
Japanese Pops
Release Date: 2005
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 58:02
Index: 3052
Stereo; ADD

























NEW (2005) (10 tracks)  58:02
01  Music Crusade  05:13
02  The Planet In Our Hands  06:10
03  Day After Tomorrow  04:42
04  She's Like Falling Rain  04:45
05  Tonight  06:10
06  Round About Midnight  04:10
07  Walking In The Rain  07:05
08  Can You Keep It Up !?  07:53
09  Always  05:49
10  Dream On Dreamer  06:05
2005
Fujimaru Yoshino : Guitars, Vocals
Makoto Matsushita : Guitars, Vocals
Naoki Watanabe : Bass, Vocals
Atsuo Okamoto : Drums, Vocals
Hidetoshi Yamada : Keyboards, Vocals
Purchase Date: 2006/01/20
Store: Amazon JP
Studio: Power House Recording Studio
Producer: AB'S
Label: Dream Weaver Co. Ltd
Cat. Number: DWJ-3002

AB'Sの再結成アルバムにして、彼らの5作目(他にベスト・アルバムが1枚)。
AB'Sは日本のAORアーティストが集まったプロ集団として有名なバンドですが、個人的には、特に、メンバーの芳野藤丸と松下 誠のギターとヴォーカルが最高にいかしたバンドだと思っております。二人ともソロ・アルバムを出しておりますが、AORとして申し分ない内容となっております。私としては、彼らのサウンドはとても大好きですね。
で、この再結成アルバムですが、往年の勢いといったものはあまり感じられません。というより、それぞれの曲の出来はとても良く、バックの演奏もかなりのものだと思うのですが、ヴォーカルがいまいちというか下手になったというか、そのところがちょっとと言う感じですね。それを除けば、とても良いJapanes AORだと思いますし、この音は他の誰も出せないと思います。
1曲目の"Music Crusade"は軽めの洒落たAORナンバーです。ヴォーカルは渡辺直樹だと思いますが、出来はまあまあだと思います。
2曲目の"The Planet In Our Hands"の出だしは、モロ、TOTOの"Rosanna"という感じに、まず、びっくり。曲全体を通しても、これはまさにTOTOでしょう。でも、この曲の出来は素晴らしいですね。ヴォーカルは松下 誠だと思うけど、これは、まあまあだし、途中のギター・ソロはホントご機嫌です。お薦めの1曲です。
3曲目の"Day After Tomorrow"の曲はとても良いのですが、ヴォーカルがちょっとという感じですね。音程がしっかりしていないのが、残念です。クレジットがないで、誰が歌っているのか判りませんが、少なくとも、芳野藤丸と松下 誠ではないでしょう。バックの演奏と曲のメロディは最高です。
4曲目の"She's Like Falling Rain"は芳野藤丸の作曲によるナンバーで、最高のAORソングです。ただ、芳野藤丸も年をとったせいか、ヴォーカルに以前のハリが見られないのが残念ですが。
5曲目の"Tonight"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーです。覚え易いメロディを持った曲で、お薦めのナンバーです。
6曲目の"Round About Midnight"は、芳野藤丸のサウンドを良く表したナンバーです。アーバンな香りがムンムンのちょっとファンキーな曲です。出来も素晴らしく、個人的には、この曲はとても好きです。
7曲目の"Walking In The Rain"の前奏はホントカッコ良いです。このアルバムの一押しのナンバーかも。どことなく、Christopher Crossの"Ride Like The Wind"に似た雰囲気を持った曲で、最高のAORナンバーです。松下 誠のペンによる曲で、さすがといった感じです。ギター・ソロも最高にいかしてますし、かなりお薦めのナンバーです。これは、是非皆さんに聴いていただきたいナンバーですね。
8曲目の"Can You Keep It Up !?"は当時のFusionっぽいサウンドを感じさせるナンバーです。メロディもこなれていて、7曲目の次に良く出来た曲だと思います。この音は、その辺のAORを気取っている日本人アーティストには出せない音だと思います。流れるような華麗な音はとてもお薦めです。さすがAB'Sです。
9曲目の"Always"は、またまた、松下 誠のペンによるナンバーで、メロディアスなAORソングとなっております。この曲もさすが松下 誠といったナンバーで、お薦めです。
10曲目の"Dream On Dreamer"は、メロディアスなバラード・ナンバーです。このアルバムの中でもメロディアス度は一番です。ただ、このナンバーでもヴォーカルがイマイチなのが、ホント、残念でなりません。この下手なヴォーカルは、一体誰だ?山田秀俊か?今回の再結成アルバムには安藤芳彦が入っていないのが、残念です。ただ、曲のクレジットを見ると、曲作り(作詞)には参加しているようですが。安藤の方が歌は絶対に上手い。

でも、久しぶりに聴いたAB'Sの音ですが、まさに日本のAORの第一人者だけあります。そんじょそこらのAORアーティストと違って、貫禄があります。