Eric Johnson
Venus Isle
Smooth Jazz
Release Date: 1996
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 58:21
Index: 2020
Stereo;
Venus Isle (1996) (11 tracks)  58:21
01  Venus Isle  05:28
02  Battle We Have Won  05:59
03  All About You  08:20
04  S. R. V.  03:03
05  Lonely In The Night  06:04
06  Manhattan  04:52
07  Camel's Night Out  05:17
08  Song For Lynette  04:54
09  When The Sun Meets The Sky  07:53
10  Pavillion  05:02
11  Venus Reprise  01:29
1996
Purchase Date: 1997/05/10
Store: Tower Records
Studio: Saucer Sound
Producer: Eric Johnson & Richard Mullen
Label: Capitol Records
Cat. Number: CDP-7-98331-2

1996年に発表されたEric Johnsonのスタジオ・アルバムの3作目。
私としては、彼のアルバムの中で最も気に入っているアルバムです。
Eric JohnsonはJoe SatrianiやSteve VaiとのG3ライヴでも有名ですが、この2人とは全く違ったギターのトーンを出すギタリストです。元々、若干Fusionっぽい音を出す人ですが、G3ライヴでのJimi Hendrixの名曲"Red House"はいつものEricとは違い、とてもブルース・フィーリング溢れた演奏が堪らないものでした。
この"Venus Isle"でもロックというよりFusionという感じの内容となっております。
Ericの特徴的なギターのトーンがこのアルバムでも、それこそ充分堪能できます。ヴォーカルもそこそこですし、とても素敵なアルバムだと思いますね。
1曲目の"Venus Isle"は彼のヴォーカル入りのナンバーで、このナンバーはロックというよりAORを感じさせるナンバーとなっております。柔らかめのギターのトーンが最高です。
2曲目の"Battle We Have Won"は1曲目から繋がったナンバーで、こちらもEricのヴォーカル入りナンバーとなっております。このナンバーもAORチックなメロディアスなナンバーです。
3曲目の"All About You"は前奏がどこかエスニックな感じがしますが、本編に入ると若干ファンキーさがあるナンバーです。このナンバーでもEricのギターはとても気持ち良いです。
4曲目の"S.R.V."はインストルメンタル・ナンバーです。このナンバーはブルース調のナンバーで、とてもご機嫌な1曲です。本当にこのEric Johnsonのギターのトーンですが、唯一無二とは彼のことだと思いますね。私はギターの音(特にエレクトリック・ギター)が大好きということもあり、ギタリストが大好きで、色々なギタリストの音を聴いておりますが、彼のような音を出すギタリストは彼ぐらいしか知りません。とても魅力的な音を奏でるギタリストだと思います。
極めつけは5曲目の"Lonely In The Night"でしょうか。彼のナンバーの中で一番好きな曲がこれです。1stの"Emerald Eyes"もAORしたとてもいかしたナンバーでしたが、この"Lonely In The Night"はそれ以上のナンバーです。6分強のナンバーですが、まるでそんな感じがせず、思わず聴き込んでしまい時間が経つのが忘れる、というようなナンバーです。とにかくメロディアス、そして、Ericのヴォーカルも素敵です。それにも増して後半部分のEricのギター・ソロがあまりにも最高で、思わず涙してしまう、そんなナンバーです。このギター・ソロは圧巻の一言です。この曲だけで、アルバムのお釣りがきます。もし、ギターの音が大好きでこのアルバムを聴いたことがない御仁がいましたら、直ぐに聴いてみるべきですね。なお、このナンバーで、Christopher Crossがバッキング・ヴォーカルで参加しております。
6曲目の"Manhattan"は再びインスト物です。このナンバーはモロ、スムース・ジャズしたナンバーです。タイトルどおりManhattanという街を連想させるナンバーに仕上がっております。とても都会的なムードを持ったナンバーです。
7曲目の"Camel's Night Out"もインスト・ナンバーです。このナンバーはかなりロックしたナンバーに仕上がっております。若干骨太のトーンを聴かせてくれています。
8曲目の"Song For Lynette"はEricのクラシカル・ギターの音を堪能することが出来るナンバーです。また、このナンバーではEricの奏でるアコースティック・ピアノも聴くことが出来ます。ギターと同じくらいピアノも上手です。もちろん、メロディアスなバラード・ナンバーで、ニューエイジっぽいところもあります。
9曲目の"When The Sun Meets The Sky"は再びヴォーカル入りナンバーです。このナンバーもAORチックなメロディアスなナンバーです。このナンバーでもChristopher Crossがバッキング・ヴォーカルを担当しております。
10曲目の"Pavilion"はインスト・ナンバーで、ロックっぽい曲です。骨太の音と繊細な音が同居したナンバーとなっております。Eric Johnson、最高!ギターですね。
ラスト・ナンバーの11曲目"Venus Reprise"はこのアルバムの最後を飾るアウトロといったナンバーです。

本当に、素晴らしいアルバムです。
Eric Johnsonのハート・ウォーミングしたギターのトーンって最高です。