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毎度!迷子王です。
今回は、普通のコラムです。今回は、先日忘れられた島(以後FI)にいった時質問があったウェアについての話です。

ウェア万歳!!

 以前、コラムにてライカン一家について述べましたが、今現在彼らの夢は現実となり話せる島(以後TI)でも我が物顔で闊歩しています。さて、ここで本題です。先日、FIに行った時にある市民の一言「ここのライカンは、本土と同じなのにウェアだけ違うのはなぜ?」と、言う疑問についてです。FIは完全に歴史を本土と遮断された場所なので、違う進化を遂げています。しかし、「なぜ、ウェアだけ?」と思うかも知れませんが理由があるのです。

 今から、大分昔のことです。現在では本土の各地でライカン一家を目撃できますが、当時はまだ別行動をしていました。ライカン一族はウェア一族を統一する種族で、言ってみれば王族的存在でした。各地にライカンが治める拠点があり、ウェアもそういった拠点にすんでいたそうです。そのころは、かなり裕福であったと文献にも記載されています。一方、人間側ではある事が子供たちの間で流行していました。それは、今考えれば、親にしかられるだけではすまない遊びでした。流行していた遊びというのが、「にじり遊び」と呼ばれるもので、ただ単に横でまねして歩くだけの遊びです。当時は人間とウェア一族の争いが無かった為人間の町でもよくウェアが歩いていました。たぶん、あの歩き方が子供たちの興味を引いたのでしょう。初めのころは、ウェア達も何をしているかわからず気にしていませんでした。やがて、ウェアの反応にあきたのか今度は「にぎにぎ遊び」流行ります。この遊びは、ウェアの尻尾を握る遊びで握るとビックリして思わず「オゥッ」と言ってしまうとこが受けたのでしょう。人間の子供たちは大喜びでしたが、ウェアにとってそれは問題でした。ウェアの中では、尻尾を握るというしぐさは屈辱的なもので種族間では決闘の合図だったからです。ただ、ウェア達は子供のすることだしと思い無視していましたが、だんだんストレスがたまり頭の毛が抜けていきました。そこに近くで別のウェア一族を統率するライカンの長(ライカン族のなかでも有名なライカン)がそれを見たとき、彼らを笑いながら指差し、こういいました。

「アハハハハッ・・・・・アホがおる」

 そのことを聞いたストレスのたまったウェアは恥ずかしくなり、王族とともに本土を去ったのです。
ところが、たどり着いた島でも過酷な試練が残っていました。やっとの思いでたどり着いた島には、彼ら一族よりも高等な種族たちがすでに住んでいてかなり弱肉強食の世界だったのです。ライカン、ウェア一族はそれほど強い種族ではないので大変困りました。しかし、正直に本土であった出来事を話せばこの島での格付けの最低階位は必至です。
下記に書くものは現在残されている文献の記録であり、そこでとった行動の記録です。

FI住人「お前ら一族のこの島での階位は一番下でいいな!」
ライカン「ちょっと待って貰おう!!」(威厳ある態度)
FI住人「お前たち種族は我らよりも数はいても一人一人の力は下であろう。」
ライカン「確かにそちらの言い分は最もかもしれないが、なぜ本土ではなくここにいると思う?」(ちょっと半笑いで)
FI住人「なんだと!?」
ライカン「我らもただだまって進化してきたわけでは無い。もし、我らが魔法を使えたらどうなるかな!?それも高位の神聖魔法を・・・」(嘘だけど正念場)
住人一同「クッ・・・・・・。」(ざわめき)
ドレイク「なら、私に使ってみるがいい・・・。」(威厳の塊)
「どうした?早く使って見せろ。」(半笑い)
ライカン「今日は・・・・ちと体調が悪いでな・・・。」(目をそらす)
ドレイク「そこのハゲでもいい、使って見せろ!」(あきれています)
ウェア 「修行中の身ゆえ・・・・。」(目をそらす)
住人一同「・・・・・・」(心の中でアホだと思っている)
ドレイク「じゃ〜、そういうことで・・・・」(早く早く家に帰ってTVみたい)
ライカン「うい」(こんな返事しかできません)


 結局、彼らはFIランキング最低階位で落ち着きました。でも、本土のやつと比べたら強いですけどね。ウェアが聖職者というのは、ライカンの嘘が始まりです。今もまだだませていると彼ら一族は思っています。

 突然ですが皆さん、想像して下さい。ウェアやライカンを後ろ向きにたたせて尻尾の下にネコを置きます。

「なごやかだな・・・・・。」

以上、コラムでした。