Dの大冒険〜第一章:魔女飛行〜
そこへ、突然静寂を破るMARGOの一声。
すかさず呼び寄せるクラン一同。「まーさん!寝落ち馬鹿いるからおいで〜♪」
もちろん、大喜びでDはやってきた。心持ちスキップである。
さすが元祖寝落ち馬鹿便箋を置いた魔女は違うのである。
しかし、魔女とはいえ、まさか自分で自分の大冒険への一歩を踏み出してしまったことはまだ知る由もなかったのであった。
蜘蛛が花をつついて、緑に染まる白い魔法使いにへそ出しエルフが解毒とヒールを与えてようやく一息つけた頃、再び朝がやってこようとしていた。
Dは朝日に目を細めてふと思い出していた。それをためらいがちに言葉に乗せる。
「あのね・・。マステレって言う魔法書を持ってるんです。まだ覚えてないんだけど、持ってはいるんです。ただ、どこへ跳ぶかわからないから、もっと危険かもしれなくて・・・。」
骨姿での発言は、がっくりと肩を落としてるため大変控えめに見える。
危険な場所かもしれないが、町へ帰れる可能性もある。皆の目はまだ開いている。ばんちゃんももう立派な戦力になっている。ゆきちんも完全に覚醒している。姫のかみかみも絶好調である。皆、大量のドーパミンでナチュラルハイだ。
こうなれば、答えは簡単。もちろんy!だ。魔女のその細腕に運命を任せようではあるまいかい!
Dは早速行動を開始した。山へ柴狩りに・・・ではなく、LV9魔法マステレポートを覚えに寺院へと急いだ。マステレは100/20の大技である。ついでにライカン様と蜘蛛からちゅうちゅうしておくのも忘れなかった。瞬きする間もないくらいの早業でDは魔法を身につけて戻ってきた。心持ち頬が赤く染まっているのは、朝日のためか、走ったためか、それとも・・・・。
一画面分埋め尽くした皮だの果物を手際よく回収する。姫は自らのいたずら、額に肉マーク用肉をこっそりとポケットへと拾い上げた。
皆、心躍らせてDをBOXかのように囲んだ。
緊張の一瞬・・・。どこへ跳ぶのか。どきどきしつつも、全員わくわくもしていた。
ついた場所。ハイネ。w
ライカンからMP補給を繰り返して、なんども繰り返す。ついた先で、いきなりゲイザーに固められるDの姿もあった。元いた場所からほんの数歩のことさえあって、ベテラン魔女に差し掛かったDだがつい、歯軋りすることも少なくなかった。ついた場所が見晴らしが悪く、花の姿が見えないことも・・・。
「Σ( ̄皿 ̄;; 次こそはせめて見晴らしのよい場所へ飛んでやるぅ!」Dの叫びが朝もやのハイネ森に響き渡る。
何度目かの戦闘とジャンプでついに町のすぐそばまで!
一同からどよめきが上がる。(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!次回、町に帰れるかも!
確実に精度は上がっている!Dは自信を密かに持って呪文を唱えた。
ジャンプ!
・・・・・元の場所。一番最初のスタート地点、目印の枯れ木がちらりと視界をかすめている。
Dを除く全員は、この状況を楽しんでいるがDは責任感にさいなまれているのかがっくりと肩落とす。今度こそ!今度こそ!!Dの胸に熱い炎が揺らめきたった。
そして、一同は見慣れぬ場所にでた。周りに蜘蛛の姿はなく、ただ森が広がる。
「どこだ?ここ?」「さあ??」そう誰かがつぶやいた瞬間・・・・。
ハニーは、画面の向こうから自分が歩いてくることに気がついた。
「かがみのもり!」そう一気に打ち込むと、ドッペルゲンガーも「かがみのもり!」と叫ぶ。ほぼ全員ドッペルゲンガー初体験wまさかこんな形で実現するとは・・・。
全チャでよく”鏡の森で私を大量に残してしまいました。すみません”などの発言を目にする。
迷子王に鏡の森を勧められたときも、Normanからはまだ無理でしょ〜といわれた鏡の森。全く見当がつかないのである。ただ恐ろしいところという印象しかない。
「げ!」皆、プチパニックw
ドッペルハニーをさっさと始末して(ドッペルハニー弱かったですw)、早々に立ち去るべくDに駆け寄る一同。
「いくよ〜!」とDが声をかけた瞬間。やってくるゆきちん・・・・。それを合図かのように姫、ゆきちん、D大量発生・・・w魔女D自身が、ドッペルDにBOXにされたりもしているww
だれがどれやらの大騒ぎであるw
ここで不思議だったのは、時の人:花のドッペルだけにはお目にかかれなかったことであろうか。
ドッペル姫は最後まで粘って出てくる。きりがない。
目に見える限りの姫を倒しきり、今しかない!これを逃したら、またFRIENDSクラン大量発生の危機。緊張の一瞬。スクランブル体制でDに皆しがみついた。
「いくよ〜!今度こそ!!う〜な〜」
魔女Dは呪文を唱える。
到着。
1秒後「げ!」
「さいころでたぁ〜!!!!」
「う〜な〜がまずかったか・・・・・」そっとつぶやくDw後の祭りであるww
近づいてくるサイクロプスをみて、ばんちゃん一言。
「なぁに?これ??」和むw
一人和むどころでなかったのは、ゆきちんであろうか。FA取ったためサイコロに追い回される。
ほんの数秒耐えて弓を引くものの、その痛さに顔が歪む。再び襲ってきていた眠気も一気にふっとぶ。猪木の数倍の痛さなんて聞いていない。
「痛いよ・・・TT」
赤くはれた頬をさすりながら、せめて心の保養とばかりにDのスカートをめくった。
長居は無用と青PをDへのねぎらいに差し出すばんちゃん。
MPすえるものも見当たらないため、DのMPが気にかかる。とりあえず、1回飛べるという言葉を頼りに飛んでみる。先のことは後から考えればいいのである。
゛(ノ・o・)ノジャーンプッ!
同じような景色。だが、周りに何もいない。
DのMP補給のために、何か獲物を調達すべく姫と2歩歩いてハニーが見たものは、またもやさいころと八百屋であった・・・。
どこかの誰かが犬引きで戦闘中だったからよかったのではあるが、プチびびりはいる。この前、師匠Normanの言葉がふと思い出される。
”さいころはワールドに2匹が出現制限だよ”
ということは、しばらくは出ないはず!…o(;-_-;)oドキドキ。間違っていても、これで気だけは落ち着くものである。姫もなにもいな〜いと帰ってくる。
何もでないでおくれ〜、いや、ちょっと出てもいいかな?などと願いつつ、2大WIZ D&花を囲む体制で回復まで周囲に目を配る。
「よし、飛ぼう・・・・」意を込めたDの目が光った。
左側には、ギラン東安全地帯の壁が見えていた。近くて遠い安息の地。Dはぎゅっと目を瞑った。
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Dが恐る恐る目を開けると右側に石積みの壁が上から下へと続いていた。
と、いうことは・・・?
「やったー!ギラン東の安全地帯だ!」
「飾り付けしましょうか〜」イソイソと便箋を置きだすばんちゃん。
スタスタとやってきた赤ゴブでさえ、今までの未知との遭遇体験を思えばかわいく思えてしまう。なんという平和でのどかな風景であろうか。
「まーさん、偉い!天才!」
皆の口から賛美の言葉が贈られる。
〜MARGOの”座布団9枚”という称号が与えられました〜
「(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!座布団9枚〜!」
「リーチきた〜!!」
「はじめてまともなことで座布団ゲットですねぇwww」
大騒ぎである。何事かとキダムことアイドロンやら、ゴブリン、ドワーフも駆けつける。
平和の象徴?ガードの姿も発見して、姫がほっと胸をなでおろす。
「ここなら・・・、花さんを置いておいても平気ですかね?」
「そうだね〜」Dもプレッシャーから開放されて晴れやかな笑顔を見せる。
やってきたドワがりんごを盗むため、飾り付けができないことだけが口惜しい。
せめてもと、保留になっていた『花新タイトル審議会』が開催される。
元いたずら大王ハニーはポツリとつぶやいた。
「Dの大冒険・・……(-。-) ボソッ これでまーさん、恩を売れるよ( ̄∇+ ̄)vキラーン」
「ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆」
うけまくる姫。
せっかちだけど、おっとりしている天然総本山と呼ばれる姫だが、こういうときの行動の速さは特筆すべきものがある。しかも仕事は完璧である。
〜花音院鼓弓に”Dの大冒険”という称号を与えました〜
「ぶっw」全員が姫のおちゃめにおもわず噴出す。姫は満足そうに日ごろ見せない悪魔の微笑みを見せている
「( ̄ー ̄)ニヤリッ この恩は装備でいいかな〜♪」大仕事から開放された鼻歌交じりのDの目はハートになっている。口元からは、よだれがたれそうな勢いである。
「花さんの装備すごいもんね〜」
「だねー。皆でもらおう!」
素敵なDの発言に、皆も勝手に盛り上がる(ぉぃ
よろしくね。花さんヽ(=´▽`=)ノ(嘘)
もう一回飛んで、ここより安全な場所にたどり着けるかどうかの賭けはしないほうが懸命 と誰もが結論付けたとき・・・。
飛んでくる小石・・・・。
ん?
インプ!
(o_△_)oギャフン
「・・・・だめじゃん」
「(w_−; ウゥ・・」
終わりを告げたと思われた旅は、1匹の小物によって打ち壊された。
安息とは各も遠いものなのか?それとも、これは神が魔女Dに与えたもう試練なのだろうか・・。
Dは心でひとつため息をついて、気合を入れなおす。ため息ついたら、幸せが逃げちゃう!大丈夫、次がうまくいったら頭蓋骨もゲットできそうな気がする!と思ったかどうかは筆者は知らない・・・・。w
「いくよ〜!」
「おー!」「( ̄Д ̄)ノ オウッ」皆、心はひとつである。
・・・・・・・。
姫が最初に異変に気がついた。
「音楽が違う・・・・。町の音楽だ〜」
「ワーイ♪ゝ(▽`*ゝ)(ノ*´▽)ノワーイ♪」「やったー!」「つ・・・ついに・・・!」
唯一気になるその場所は、まだギランの柵の外なのである。10歩進めばガードがいて、入り口も見える。花の位置から、柵は見える。
果たして安全なのか・・・・。
犬レースの結果アナウンスも聞こえる。
武器屋へ向かって、町の中でもインプに石を投げられることもある。ここは・・・・?安全なのか、それとも!?
皆、息をひそめてじっと待ってみるがなにもでない。右に20歩歩けば音楽が変わって町の外とみなされるものの安全と結論付ける。
やっとDの肩から力が抜けた。
「花さん、起きたらびっくりするでしょうねぇ〜^^」とはばんちゃんの弁。
「もし、今、起きたらBOXにしよう( ̄ー ̄)ニヤリッ」「賛成!」
冒険の後の会話は実にすがすがしいものであるw
すがすがしい会話はさらに続く。
「まーさん、これでばっちり恩を売れますねぇ。」
「んだんだ」満足げにうなずくD。ハイネの森でしおらしかったDの姿はもうない。胸をメイッパイ張り切ってふんぞり返っているw
「でも、いろんなところいけて楽しかったね〜♪」終わってしまえばお気楽なハニーの発言に、めっきり力をつけたばんちゃんもにっこりと微笑む。
「鏡の森とか初体験だった〜!」はしゃぐ一同に、・・……(-。-) ボソッっとDの一言。
「私も・・・・w」「え煤i・・ノ)ノ」
「また行きたいですね〜^^皆でつかまるの楽しい」
ばんちゃんはすっかりマステレに魅せられたようである。最初間違えて花につかまって危うく置き去りにされそうになったのもご愛嬌だ。
「うん!」とうなづきかけて、Dは急いで訂正した。
「いや・・・もう行かないw」
精神的疲労が大きいのかもしれない。
それにしてもDの働きは大きく、座布団獲得してあまりあるものだ。労をねぎらっているその時。。。
「うあ」
「!?」
「オキタァァァァァァ!」
かくして、Dの大冒険は終わりを告げた。今度こそ終了である。
しかし・・・。
終わったのは第一章に過ぎないのはもちろん、このときは、その場にいた誰もが知らない・・・。
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まーさん、(^ー^)お疲れ様でしたぁ〜♪(^人^)大感謝♪
次回は頭蓋骨ゲットツアー行きましょうね^^
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