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黒岳 御鉢平めぐり
(黒岳7合目〜黒岳経由〜お鉢平一周



黒岳から御鉢平展望台方面



 

 大雪の魅力を存分に堪能した10時間であった。

 写真集

 1997年7月20日
 山仲間4人で札幌を午後に出発、層雲狭青少年旅行村キャンプ場に17時につく、テントを張り宴会、22時には就寝する。朝一番の6時発層雲狭温泉ロープウェイに乗り、リフトを乗りつぎ一気に黒岳七合目。そこには、登山事務所があり、入山手続きを済ませ黒岳頂上(1984m)を目指し登り始める。やがて9合目で左手に「まねき岩」が見えだし、周囲は草原のお花畑となる。特に、チシマノキンバイソウの黄色花が斜面一面を染め、青空と山並に映え素晴らしい眺望である。また、途中の休憩場所には、エサを欲しがる人なつこいシマリスの姿を見ると、急な登りの疲れも忘れさせてくれる。
 8時頃、黒岳頂上に着く。広大な大雪山が一望でき、北鎮岳 などの山峰の雪渓が印象的だ。展望を楽しみながら、礫地の花畑を下りると黒岳石室に着く。
 黒岳石室から進路を東にとる南回りコース、待望の「御鉢平めぐり」 9時にスタートする。美ガ原を下り、赤石川を渡る。次いで、小さな尾根を越すと再び沢を渡る。何れも上部の雪が溶け結構な流れとなっている。
 なだらかな尾根を進み、北海岳、松田岳と通り、間宮岳に着く。御鉢平の中央部を覗くと、そこには有毒ガスの噴気孔が沢山あり、自然の様を見せてくれる。砂礫の道をしばらく進と中岳付近で、一面タカネスミレが咲き、その姿は強い生命力を感じさせられる。 北鎮分岐点に出ると、ここに荷物を置き、北海道2番目に高い山である北鎮岳山頂(2244m)を往復し昼食をとる。
残雪の斜面を下り石室へと向と、道の両側にお花畑が現れてくる。ここが、「雲の平」で、アマチュア写真家達数人が盛んにチングルマの群落写している。偶然その中に知っている人が・・・・・・北鎮岳をバックに一枚パチリ。16時、登山事務所に無事着き記念に絵はがきをもらう。
 御鉢平のお花畑にはエゾコザクラ、チングルマ、タカネスミレなどの花が咲き乱れ、白く残雪の輝く山上を飾るその色彩の美しさは、まさに天上の神苑を思わせる雄大さである。