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『山下洋輔トリオ/clay』

(YAMASHITA TORIO/CLAY)

《1974年6月2日(録音)》

「ピアノに火を放ち、そのピアノを弾きまくる。これ ぞ炎とのセッション。」っておい、あんた何でもやり ゃいいってもんじゃねえだろ。今や伝説と化したこの セッションは映像化されてもおり俺は以前にそれを見 ることができたのだが、確かに火のつけられたピアノ を弾きまくっていらっしゃいました。いや俺も見る前 はマジに命懸けた壮絶フリー演奏を想像し恐れさえし ていたが、これが見ると聞くでは大違いという激マヌ ケ美。単に煙たそうなボヤん中で消防服を着た山下洋 輔が乱れ弾き三昧。しかも場所はどっかの河原みてえ なところだというのがまたたまりません。バチバチ燃 えてる中でキャロンキャロン、時々プチーンってピア ノ線が切れたりして音響によるくだらなさの劇的連鎖 反応もあり、弾くほどにボロボロと壊れていくピアノ からついに最後はほうほうのていで逃げてくるという スゴ過ぎる内容。俺はあまりのことに笑い死にかけさ えした。最高の馬鹿らしさの極み。アングラかくある べしと教えられまくりました。本作はそのような意味 でも真に真に偉大だった山下トリオのドイツ、メール ス・ジャズ・フェスにおけるライヴ音盤にして歴史的 名盤。大挙したドイツ人聴集を前に坂田明asが大見栄 を吹きまくり吠えまくり唸りまくり、それに応える森 山威男dsが豪快そのものの強烈なパルスを大量放出。 そこから得られる日本古来の「起承転結」のジャズ化 がミソ。大受けするゲルマン人聴衆の反応ぶりも凄い が、俺にとっても永久に「最後にあてにすべき一枚」 としてあり続ける。鬱積した日頃の欲求不満をぶち飛 ばす偉大なるフリー土方前衛ジャズ。山下洋輔トリオ こそが俺達の産みの親。 1999.4.8 古藤色即 sikisoku@po.teleway.ne.jp

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