『シーサーズ/桑木の下でーびる』

《1996年発売,満月レコード MR1001》
  1.桑木の下でーびる/2.花の風車/3.米挽き唄/4.雨乞い唄/
  5.夜明け前に/6.童謡メドレー/7.かえる/8.沖永良部の子守唄/
  9.といちんさ/10.鳥刺舞/11.シーサーズのテーマ

 沖縄音楽や日本各地の民謡やわらべうたの良さを客観的にとらえ、自分たち
 の音楽として消化している。
 沖縄音楽とか民謡とかいうと人によっては(特にロックファンには?)とっ
 つきずらく感じるような気もするが、シーサーズは非常にポップで聞きやす
 い。

 シーサーズの魅力は、包容力と独特の安心感ではないかと思う。
 ライヴでとちった時の愛嬌のふりまき方も、観客に安心感を与える大きな要
 素だと思う。
 ステージではコミカルに演じながらも、取り上げる民謡や労働歌などの研究
 は実にしっかりしているようで恐れ入ってしまう。

 小笠原民謡だという「夜明け前」は、僕にはシーサーズのオリジナルのよう
 に聞こえる。とてもステキなラヴ・ソングだし歌詞を抜きにして唄だけとっ
 てもでもいい曲だと思う。

 このファーストアルバムはライヴ録音のわりには臨場感が少ないが、結果と
 して、スタジオ録音の良さとライヴ録音の良さとをうまく兼ね備えていると
 思う。

 最後に入っているシークレットトラックではシーサーズのライヴの生の臨場
 感を感じる事ができる。

 大熊亘、関島岳郎などそうそうたるメンバーが加わった編成ではロックっぽ
 い迫力も味わえる。
 「シーサーズのテーマ」の間奏で大熊氏のクラリネットが入って、二人のお
 囃子が入るところの高揚感はすごい。

 他にこのアルバムの中では、オリジナルの「かえる」がけっこう好きだ。
 「地上には棲み飽きた」なんて歌詞がピンクレディの「UFO」を思わせる。
 そういえば、シーサーズを知らない友人にこのCDのジャケットを見せたら
 「沖縄のパフィか?」と聞かれた。(笑)
 そんなアイドル性(?)も備えているシーサーズの今後の活躍には大いに期待し
 ている。

                     1997年1月26日 小林アツシ

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