『プリズム』

(PRISM)

《1977年発売,Polydor MR 3072 / POCH-1364》
     SOFT・SIDE            HARD・SIDE
     1 MORNING LIGHT      1 VIKING2
     2 CYCLING            2 TORNADO
     3 DANCING MOON       3 PRISM
     4 LOVE ME

海外のフュージョン・ブームに呼応し日本でも一時そのブームがあったが最 も先鋭的なグループ、プリズムのデビュー盤である。 元々ロック少年でパープルやジェフ・ベックをコピーしていた和田アキラが アル・ディメオラやアラン・ホールズワースといったフュージョン・ギタリ ストに影響を受け開眼、更に持てる作曲能力がフルに発揮されている。 トップMORNING LIGHTはベッドの中、朝日が差し込んできたような爽やかな曲 で当時のフュージョン番組(ラジオ)のテーマ曲に使われた。また好んでコン サートの始まりにもってきてこれから始まるといったムード満点の曲。元々 和田アキラのプレイの特徴は泣き節にあるがこの曲では後半、半音進行を含む マイナーのコード進行で延々泣きに泣くのであった。二曲目SYCLINGも好きな 曲で自転車に乗って風を受けながら気持ちよく走る様子が目に浮かぶ。 元四人囃子の早熟ギタリスト森園の渋いプレイも初期プリズムになくてはなら ないギタリストで決して和田アキラにひけをとらない。バッキングの妙はこの 人の得意技だし、なにより歌心を感じさせる独特なプレイは四人囃子で鍛え ていただけのことはある。どちらかというとSOFT%SIDEにその個性際立ち和 田アキラをよく助けている。 彼等の初シングルがLOVE ME。キャッチーな泣かせメロディーでレコード会社 は解りやすいと踏んだのだろうか?渋谷陽一のラジオ番組では「みんな凄い 凄いって言うけど聞いたら意外に馴染みやすい曲」とか言っていた。 女性の声まで薄く被せてちょっとウレ線だがステージでは和田アキラの魅力 爆発で定番四度進行にのっかったプレイはコンサートのハイライトであった。 HARD・SIDEは早弾き大会でディメオラ路線から脱却してはいないものの曲の魅 力に負けつい針を落としたら最後まで付き合わされる力を持つ。 全体にギター、ドラム、エレピの音が素直に出ており凝った音作り(それでも 銅鑼の逆回転なぞやってた事を最近知った)はないのだがそれだけメンバー の確かなテクニックが伝わってくる一枚である。                      笹だんご

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