『四人囃子/ゴールデン・ピクニックス』

(YONINBAYASHI/GOLDEN・PICNICS)

《1976年発売,CBS?F0SOLN-7 SR CSCL-1245》
   【曲目】1.フライング/2.カーニヴァルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイ
   カへ飛ぶ)/3.なすのちゃわんやき/4.空と海の間/5.泳ぐなネッシー/6.
   レディ・ヴァイオレッタ

日本のプログレッシブ・ロックの草分けである四人囃子といえば森園勝敏の 代名詞のようなグループであったがこれは彼の在籍した最後のアルバムであ る。(彼の脱退後佐藤ミツルを加え三枚のアルバムを残している) 名盤の一要素として「時代を越え新鮮」というものがあるならまさにこのア ルバムにとどめを刺す。 一曲目フライング(ビートルズ)でゆっくりと飛翔し独特の囃子世界に連れだっ ていって呉れる。彼等の並外れた演奏力を物語るエピソードとして箱根でピ ンク・フロイドを見た翌日既に自分たちでも演奏していたという。またアマ 時代の言い伝え"ヴェンチャーズをやらせたら森園"と枚挙にいとまがない。 四人ともその演奏に特徴といったものはないのだが彼等のステージは一種外 タレのムードが付きまとい観客を絶えず惹き付けてやまなかった。 ステージで良くやった「カーニヴァルがやってくるぞ」から「なすのちゃわ んやき」終わって「空と海の間」に行く間が絶妙で何度聞いてもハッとさせ られる。特に「空と海の間」イントロはピアノと縦笛のような音色なのだが 筆で背中を撫でられたような感じになる。 大作「泳ぐなネッシー」ステージでは聞く度にアレンジが違っていてスリル があったがアルバムでも様々な仕掛けがあり笑わせて呉れる。笑わそうと思っ て音楽を作っても大抵は外れる事が多いのに確実に笑いを取りしかも同時に 怪獣に対する親しみや哀れみさえ感じさせて呉れるのである。 ギターの腕は兎も角としてあまり取り上げられることのない森園のヴォーカ ルだが、その不安をかき立てる声質あっての四人囃子であろう。この曲でも オクターブ違いで森園の二人分の声が出ていて不安さは爆発している。 最後「レディ・ヴァイオレッタ」はインストでアコギ・イントロが素晴らし く場の雰囲気を一瞬にして変える力を持っている。ソロはフルートだが森園 のギター歌いまくり脱退後しばらくして日本屈指のフュージョン・グループ、 プリズムに加入し驚異のギタリスト和田アキラとタメを張った事を予兆させ るのであった。 なおアルバム製版を担当した山本篤氏はサンタナ「ロータスの伝説」で横尾 さんのイラストを製版した人である。 またタイトルのゴールデン・ピクニックスとはレコーディング途中メンバー が食べたアイスクリームの名前。                        笹だんご

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