『ソウル・フラワー・ユニオン/ゴースト・ヒッツ 93〜96』

(SOUL FLOWER UNION/GHOST HITS 93〜96)

《1996年6月1日発売,KIOON SONY RECORDS KSC2 155》
  1.リベラリストに踏絵を/2.世界市民はすべての旗を降ろす/
  3.陽炎のくに、鉛のうた/4.満月の夕/5.やまんばの里/6.ひぐらし/
  7.レプン・カムイ/8.騒乱節/9.ひまわりの夢/10.霊柩車の窓から/
  11.アイヌ・プリ/12.天の生贄/13.もののけと遊ぶ庭/
  14.杓子定規

 ソウル・フラワー・ユニオンのベスト・アルバム『ゴースト・ヒッツ
 93〜96』です。

 震災をテーマにしたシングル曲「満月の夕(ゆうべ)」や、初CD化
 の3曲を含む全14曲。

 日本的なメロディやアレンジを見事に消化した「リベラリストに踏絵
 を」、「もののけと遊ぶ庭」をアルバムの最初と終わりに配置し、本
 当の最後にはかつてのニューエスト・モデル時代の曲を最近のモノノ
 ケ・サミットのアレンジで新録音したトラックを加えています。

 こうした構成は、現在の自分たちが今までやってきた事と現在到達し
 ている所に対する自信のあわられと思えます。

 日本的なものを意識して取り入れると、どうしても際物っぽくなって
 しまったり陳腐になってしまったりしがちなのですけど、彼等の場合
 は非常に成功していて、前述の2曲や「アイヌ・プリ」などはさすが
 と思わせます。

 そのうえでモノノケ・サミットでの一連の活動が加わっているわけで
 すから、今後を期待しないほうがおかしいです。


 女性ボーカルがメインの曲は、初期のゼルダをちょっと思い出させま
 す。
 中川敬が歌う曲に比べるとはっきり言って弱いのですが、女性ボーカ
 ルの存在もこのバンドの幅広さにつながっているのだと思います。


 メッセージ性の強い歌詞は難解なところも多く、音を聞いただけでは
 何を言っているのかよくわからなかったりもします。
 しかし、ファンキーでポップな音楽の力を持つこのバンドは、単に歌
 詞のメッセージ性だけではない音楽の本質的な強さを持っていると思
 います。

                  1996年10月11日 小林アツシ


○「モノノケ」に関する考察はこちら
 『海賊版電子魂花時報』内の「FAQ of Soul Flower Union」

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