『アナーキー』

(ANARCHY)

《1980年発売,アナログレコード(廃盤),invitation VIH-6066》
《1994年再発,CD,INVITATION VICL-2120》
 A1.ノット・サティスファイド
 A2.あぶらむし
 A3.ジョニー・B・グッド
 A4.東京イズ バーニング(再発CDには未収録)
 A5.3・3・3
 A6.缶詰
 A7.シティ・サーファー

 B1.もうアウト
 B2.ロック・スター
 B3.団地のオバサン
 B4.季節の外で
 B5.ホワイト・ライオット
 B6.教室の中で
 B7.アナーキー

日本でパンク/ニューウェイヴをやろうとしていた多くのバンドが悪戦苦 闘している中、アナーキーは突然、ぽっと出という感じでメジャーからデ ビューした。 クラッシュの曲や「ジョニー・B・グッド」の替え歌をやってしまうスト レートさが、ああだこうだと考えているバンドよりもメジャーになりやす かったというのがパンクっぽい。 日本のロックやパンクにそんなに詳しくない人にも、アナーキーはわかり やすかった。このポップさがすごい。 子供っぽいとさえ思えるストレートな歌詞だが、だからこそ社会に対して 鋭い視点で批判する事ができたのだろう。 当時は僕も夢中になって聞いたが、今聞くとかえって考えさせられたりす る。(苦笑) その後、彼らの問題意識は進んでいき作品にも反映していくのだけれど、 やっぱりむずかしい事は考えないで思ったことをストレートに言い放った 初期衝動のファーストアルバムが熱いしロックとしても良くできている。 なお、このアルバムの代表的曲である「東京イズ バーニング」は、天皇 を批判した歌詞で「象徴」「殿下」という言葉がブザー音で消されている のが逆に効果を出している実に痛快なナンバーだった。 ダメな言葉があるならブザー音で消してしまい、それによってかえって目 立つという発想はコロンブスの卵であり、その後さまざまな所でこの方法 論は使われている。 ところが、この曲に対して某団体が圧力をかけたようでアルバムは廃盤に なり、CD化された際にもこの曲はカットされた。 そんな事をして力を誇示したかったのか、それとも金が欲しかったのか、 真相は知らないが「某団体」というのが事実だとすれば、その品性は疑っ てしまう。                     1996年11月28日 小林アツシ

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