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MOPS『2001 millennium+1 BEST』



《2001年5月発売》(エクスプレス/TOCT 10759)


 東芝EMIのモップス音源小出し作戦には参る。結局、初CD化の音源が1曲でも
入っていると買わざるを得ないハメになる。ごくわずかだが、いまだに未CD化
で聴いていない曲があるのだ。どうせなら「モップス・レア・トラックス」とか
いうタイトルでまとめて出してくれたらよっぽど楽なのだが、毎回毎回、1〜2
曲のためにベストアルバムを買わされるのはたまらない。いっその事、ボックス
セットで完全網羅ならダブリを我慢して一度で買えばすむのだが。

 今回のベストは『2001 millennium+1 BEST』となっている。同じ東芝EMIで
『2000 millennium BEST』というシリーズも出ているが、どういうコンセプトな
のか不明。「+1」のほうはゴールデン・カップスとハプニングス・フォーが出て
いるが、やはり初CD化を小出しにしているのだろうか?

 近年の井上陽水の3度目ぐらいの爆発的ヒットを意識したのか、作詞だけ・作
曲だけも含めて陽水関係の曲が4曲収録されている。モップスの陽水関連ナンバー
は、これですべてのはず。
 「あかずの踏切り」は、中古盤屋で見た事はあるもののそのうちCDで出るだ
ろうと思って買ってなかった。ベストセラーとなった『氷の世界』のトップを飾
る有名曲だからいままでCD化されていなかったのが不思議だ。そういう意味で
はレコード会社としてはおいしい曲だろう。
 オリジナルシングルの発売時期は陽水の『氷の世界』とほぼ同時期の1973年12
月、『氷の世界』自体が星勝による編曲なので当然といえば当然だがモップスの
バージョンもアレンジは想像通りほとんど同じだった。キーが高いせいか、思っ
ていたより鈴木ヒロミツのボーカルに迫力が欠ける気がする。『氷の世界』では
次の「はじまり」という曲とほとんど曲の続きかと思わせる絶妙なメドレーになっ
ていたが、こちらはストンと終わってしまうのでいささか拍子抜け。
 いずれにしても、陽水作によるもろフォークっぽいオリジナル(『もどり道』
に収録)を一級のポップスに仕立て上げた星勝の手腕は見事だ。

 『2001 millennium+1 BEST』には、やはりアナログシングルのみでしか出てい
なかった「眠り給えイエス」も収録されている。あまりにも小出しにされすぎて
記憶が曖昧になっているが、おそらくこれも初CD化のハズだ。「あかずの踏切り」
「眠り給えイエス」、それぞれのシングルのB面曲もいまだに未CD化のはずだ。
 「消えない想い」はこれまた未CD化のアルバム『モップス 1969〜1973』に
収録のバージョン。これはオムニバスの『アシッド・フォーク・ヴィジョン』に
収録されているだけで、モップス単独のCDに収録されたのは初めて。

                          小林アツシ 2001.8.26

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