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大熊亘 インタビュー Part-5


みわ:「それまでずっと裏方だったでしょう。
モノノケやりだしてからは自分も出ずにはいられなくなっちゃった。」


小林: 「往復ジンタ」(注)は、みわさんも入ってるんですよね。
みわ: トランペットとスネア(ドラム)でね。
小林: あれはジンタっぽくしようみたいな狙いで……、
大熊: ……っていうかね、あれは、うーんと鼓笛隊みたいなね、ノイズ成分を多くしようっていうコンセプトなんだよ。
みわ: 子供担当だったの。
大熊: そうそう。
みわ: 子供のトランペット、子供のスネア担当だったの。
大熊: この人まだ子供だからね(笑)。
小林: (笑)子供の役をしなくてもいいと。
大熊: そうそう。
小林: そのままやればいい。
大熊: だからあれは、(ギターの)桜井君とかもサックス吹いてるしね。
小林: 桜井さんもあんまり経験が無いのにやったって感じなんですか。
大熊: もう、率先して。
みわ: 気が付いたらもう持って吹いてたもんね。
大熊: そういう、ちょっと遊びで触ってみたいっていう楽しい事ってみんなあると思うんだけどさ、それをちょっとパッケージしたいっていうとこもあったよね。キレイに演奏しただけじゃあつまんないからなあ。
小林: 最初に楽器を手にした時のわくわく感っていうか……、
大熊: それをこう閉じこめるっていうか、聴けるものにしたいっていうかね。
小林: みわさんはトランペットは、やってたの?
みわ: むかしね、ブラスバンドで、小学校の……、
小林: え、ユーホニウム(注)をやってたんじゃなかったっけ?
みわ: そうそう、トランペットとコルネット(注)をやって、ほんのちょっとホルンを触ったあとに、ユーホニウムをやってた。
小林: 小学生の時? それからずっとやってなかった?
みわ: やってなかった。
小林: よくでも……トランペットとかやってないと音も出なくなっちゃうって……、
みわ: (笑)だから音階は吹いてないよね、ぜんぜんね。
大熊: あ、でも、こないだちゃんと吹いてたじゃん。
みわ: うーん。
小林: チンドン(太鼓)でモノノケ(注)入ったのって去年の(新宿)夏まつり(注)
みわ: そうだね、去年の夏の……ピースボート(注)
小林: そっか、夏まつりの前にピースボートで行ったんだ。
みわ: 洋子ちゃん(注)が行けないからチンドン(太鼓)叩ける人を用意しなきゃいけないって事になって、で、大熊が行く事になって「いいないいな」って騒いでたら「じゃあやらへん?」って言われて。海外に行けるわ、楽器も覚えられるわ、で一石二鳥って感じだった。
その話をもらったのが出発の一ヶ月ぐらい前、だからもう必死になってチキチキやったもんね。
大熊&みわ
小林: チンドン太鼓は当然触ったことなかった?
みわ: ないない、ぜんぜんなかった。チンドン屋さんに親しんでた世代でもないし。
小林: 大熊さんがやってたのは知ってるでしょ。
みわ: もちろん、それは知ってる。ホントに客観的に見て、チンドンっていう太鼓があるってのはわかってたけど、自分の身体にどう馴染ませたらいいかってのはわかんなかったね。
小林: まさか自分がやるとは思ってなかった。
みわ: うん。
小林: 『東京チンドン』とかああいうのは知らなかった?
みわ: いやいや、よく知ってたよ。だけどモノノケはまた別じゃない。歌ものでチンドンはドラムと同じところにいるでしょ、普通のバンドの中のドラムと同じような……、
小林: 位置づけとして。
みわ: そうそう。それまでいわゆるリズム隊とかやった事なかったからずいぶん苦労した。
小林: 責任重大だと。
みわ: ただその当時太郎くん(注)がまだいたからさ、なんとかまだイケたけど。
大熊: でもさ、その伏線があるじゃん、そのまえに富山のチンドン大会(注)も見てるし……。
みわ: ああー、同じ年だっけ?
大熊: うん。
小林: 「東京チンドン倶楽部」(注)、(高田)洋介さんとやったやつ……、
大熊: それ(に参加したのは)は俺で、彼女はね、単に見学に行くはずだったのが別な親方のチームの「ちょうど旗持ちいま探してたんだよ」ってプラカードだけ……、
みわ: そうそう「来るなら出る?」って言われて「行けるなら出る!」って。
小林: 演奏じゃないけど、いちおう一行に参加したと。
みわ: テレコを持って、くねくね歩く。
大熊: ベリーダンサーみたいな格好でね。
みわ: 気がついたらぐるぐる踊りまくってたよね(笑)。
小林: やりたかったんでしょ(笑)。
みわ: う〜ん、どうかなあ、人前に出る事はイヤじゃなかったね。ただね、はっきりと人前でやりたいとかやることがすごい快感と思ったのはやっぱモノノケをはじめてしばらくしてからかな。それまでずっと裏方だったでしょう、マネージャーやってて。お芝居やってた時も裏方ずっとやってたから……、裏方人生だったんだよね(笑)。柱の陰からそおーっと見守り続けるみたいな。で、うまくいったら「よーし」って後ろでこう喜ぶみたいのだったけど、モノノケやりだしてからは自分も出ずにはいられなくなっちゃった。
小林: しまいにはユニオンのチンドン担当になった(注)と。
みわ: 他にいないからね。今のうちにちょっと楽しんでしまえって感じかな。


[インタビュー、Part-6]

[注]

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