私の鉱物、化石写真撮影術

皆様から写真の撮影方法に関するお問い合わせが多いので、撮影方法をまとめてみました。
素人が試行錯誤で行っていますので、専門家の方にはお恥ずかしい内容ですが、少しでも
皆様のお役に立てば幸いです。

ホームページに載せている標本写真の殆どはデジタルカメラで撮影しています。
この「デジタルカメラ撮影術」をご紹介します。
 

デジタルカメラ撮影術

撮影器材
   デジタルカメラ:ニコン COOLPIX995
   照明:蛍光灯スタンド(インバータ・タイプ)
   その他:背景に使用するコート紙、撮影台、テレビ・モニタ(ピント合わせ用)

デジタルカメラの選定理由
   最短撮影距離が短いため、特別な装備無しに綺麗な接写が可能。
   薄型なので標本に近づいて撮影しやすい。
   色の再現性が良い。
   デジタルカメラはリコー DC−2L→ニコン COOLPIX950→995→4500
   と使ってきましたが、ニコン COOLPIX995が扱い易いです。
   ニコン COOLPIX995は既に旧機種となっているので、中古なら安価で入手可能と
   思われます。

照明について
  照明は何処でも簡単に入手できる蛍光灯スタンドを利用しています。
  一般的に「色の再現性」を重要視する場合は、「カラー撮影用デイライトタイプ・ランプ」を
  使用するのが常識ですが、デジタルカメラの場合は「ホワイト・バランス補正」が行われる
  為に蛍光灯でも綺麗な撮影が可能です。
  撮影の前には白い紙を撮影しながらデジタルカメラのホワイト・バランス調整をしてください。
  照明が暗いと画像が荒れるので、出来るだけ明るい状態で撮影して下さい。
  標本と蛍光灯の距離は5cmから15cm程度で撮影しています。

背景について
  背景はグレーのつや消しコート紙を使っています。
 コート紙は大きな文房具店などで入手できます。
 コート紙は大きなサイズで売っていますが、適当な大きさに裁断して使用してください。

ピント合わせについて
  デジタルカメラに内臓されている小さな液晶カラーモニタでは正確なピント合わせは不可能です。
  デジタルカメラにテレビ・モニタを接続してピント合わせをします。
  シャープな画像を得るためには重要です。

撮影手順
   1.デジタルカメラにテレビ・モニタを接続します。
   2.デジタルカメラを接写モードにしてからホワイト・バランスを調整します。
     (蛍光灯撮影モードではなく、白い紙を撮影して調整してください)
   3.撮影台の上に背景用紙を置きます。
   4.背景用紙の上に撮影対象の標本を置きます。
   5.照明用蛍光灯を点灯します。
   6.テレビ・モニタを見ながらデジタルカメラのピント合わせをします。
   7.照明用蛍光灯の位置や距離を調整します。
   8.最適な撮影位置・距離・明るさの調整ができたら撮影します。

 

画像の調整について
   撮影した画像はパソコンに取り込んで画像編集ソフトで画像編集します。
   明るさ、コントラスト、シャドー・ハイライト調整、画像サイズなど最適な状態にしてください。
   私は画像編集ソフトにAdobe Photoshopを使っていますが、とても高価なソフトなので
   他の安価なソフトも探してください。
 
 

一眼レフ・カメラでの撮影

通常の撮影はデジタルカメラを使用していますが、フィルム撮影したい時は一眼レフ・カメラを使用します。
35mmフィルムに撮影した画像はフォトCD化してパソコンに取り込みます。


 90mmマクロレンズ装着                                               90mmマクロレンズ+x24倍レンズ装着

 微細標本(1mm程度)の撮影にはレイノックスの「ミクロ探検隊」レンズが便利です。
 望遠レンズの前に装着するアダプタとレンズがセット(x6、x12、x24倍)になっています。
 
 
 

katou@mine.email.ne.jp 疑問点はお気軽にお問い合わせ下さい。皆様からの撮影情報もお待ちしています!