冷たい非常識'93

#2 れんさんvsキングギドラ の巻

れん理英子


 「糸納豆」どーもありがとう。「静岡の春夏秋」はいーですねぇ。たこい君の、SF研から足ヌケ出来ない様が、ほのぼのと伝わってきます。私も登呂遺跡は行った事あります。“登呂名物トロロそば”なる店がたくさんあって「こんなのは許さん!」と怒ってしまった。その後日本平でいちご狩りをしたけど、いちごが少なくてイマイチだった。

 「沢千代日記」は、いつ読んでもおもしろい。そこはかとない怖さと、全体に漂うノスタルジーの香りがいーですねぇ。様々な個人誌上で断片は発表されてるけど、ぜひ、まとまった連載をして欲しいものです。数十年後には単行本にして、「裸足の大将」なーんてドラマでも作りたいものです。

 ちなみに「若葉アパートの怪」ですが、載せていただいてかまわないですよ。“嫁入り前の娘”と言えども三十路を過ぎると怖いものなどありません。沢千代さんの“回答”が楽しみです。

 今年私は厄年なのですが、初夢はとても縁起がよかった。甲州街道沿いのバス停でで立っていたら、私の首までの身長のキングギドラがあひるのようにヨタヨタ歩いてきました。「これはマズイ」と思った私は、キングギドラをつかまえて(そのキングギドラは、とても動作がトロかった)首をみつあみにして、髪を結んである輪ゴムをはずして、キングギドラの首の先っちょを、くくりました。キングギドラは首をみつあみにしたまま、キーキー泣きながらヨタヨタ逃げていきました。その後ろ姿を見ながら「私は地球を救ったんだ」と思いました。目が覚めてから、ちょっとかわいそうな事をしたかなと反省しました。

 しかしこれで運がついたのか、今年の初のクレーンゲームでは、ここ2ヶ月間のライバルだったガメラをついに仕留めました。とは言え、かなりの苦戦を強いられたのですが。そもそも昨年別府温泉街のゲーセンでの出会いが始まりでした。ガメラは、とても取り易そうな形をしており、とても取り易そうな位置から私に微笑みかけたのです。これは、1〜2回のトライで簡単に取れると思ったので、友人を待たせてクレーンを動かし始めたのです。しかし見かけと違ってガメラはかなりつかみ難く、私はあっという間に1000円スッてしまいました。私はかなり頭に血がのぼっていたのですが、友人を待たしてる手前、あきらめざるを得ず、心の中で「覚えてろ!」と捨てゼリフを吐いて立ち去りました。東京に戻ってからもゲーセンの前を通るたびにガメラの姿をそれとなく捜すのですが恐れをなしたのか現われません。それが、今年になって地元国立のゲーセンで再会を果たしたのです。ガメラは私と目が合ったとたん「ニヤリ」と不敵に笑いました。私も「ここで会ったが百年目。今日がおまえの命日だ!」と叫んで(心の中で)戦いに挑みました。しかしガメラはクレーンの間を器用にすりぬけなかなかつかまりません。私としては、今度こそ雌雄を決するつもりなので、「負けるものか!」とばかりに次々と1000円札をくずしてつぎ込みました。そのうちガメラはギャオスの下に身を隠したので、「卑怯だぞ、ガメラ。ギャオスを楯に取るなど、見下げ果てた奴だ!」と、ますます頭に血が上り、ボーナスを全てつぎ込んででも、この戦いは負ける訳にはいかないと思ったのです。しかし私も正々堂々と戦っていたのでは、さすがに勝ち目はなさそうだったので、最後はヒモにひっかけて仕留めた。しめて4000円であった。ざまみろ、ガメラ。正義は勝つのだ。(既にガメラが正義の味方だったことを忘れている私)その後、+200円でギャオスは簡単に仕留めた。

 先日長友君と宮沢君に来てもらって、うちでナベをやった。(森君は来るはずだったがカゼで死んでしまい、小林君は当日TELしたら宿酔いで死んでいた)宮沢君は宮沢君らしく6時待ち合わせの所、4時に国立に来て、古本屋めぐりをしていたらしい。昔話に花が咲いたりして、とても楽しかった。3人で食べ切れるだろーかと心配したが、長友君と宮沢君は全部食べてくれた。やっぱりコタツを囲んでのナベはいーねぇ。またやりたいな。今度はたこいくんも誘うから来てね。

 筆無精なくせに、書き始めると長くなる私。きりがないので、そろそろおいとまします。次の「糸納豆」楽しみにしてます。私のを載せるときは誤字、脱字は直しておいてね。誤字が多くて「ゴジラ」と呼ばれてる私です。


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