月刊LaLaインデックス2008 MONTHLY LaLa INDEX 2008
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白泉社月刊LaLaのインデックスデータ。その2008年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。
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月刊LaLa 2008年4月号 |
表紙 | 水野十子 | 「遥かなる時空の中で4」 |
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作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
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「夏目友人帳」 | 緑川ゆき | 第1回 | ★★★ | |
「桜蘭高校ホスト部」 | 葉鳥ビスコ | 第56回 | (第59話) | ★★★ |
「4ジゲン」 | にざかな | ギャグ | ★★★ | |
「ヴァンパイア騎士」 | 樋野まつり | 第37回 | 第三十七夜「それは、まるで罪のような」 | ★★★ |
「会長はメイド様!」 | 藤原ヒロ | 第23回 | (第24話) | ★★★ |
「遥かなる時空の中で4」 | 水野十子 | 第1回 | ★★★ | |
「八葉さんが行く!」 | カネチクヂュンコ | ギャグ | ★ | |
「キスよりも早く」 | 田中メカ | 第12回 | love.12 | ★★★ |
「金色のコルダ」 | 呉由姫 | 読切 | 特別編 | ★★★ |
「図書館戦争」 | 有川浩・弓きいろ | 第5回 | INDEX.5 | ★★★ |
「ZIG☆ZAG」 | なかじ有紀 | 第36回 | 第36話 | ★★★★ |
「嫁姑教室」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | ★★ | |
「ビューティーハニー」 | マツモトトモ | 第12回 | Cut.12 | ★★★★ |
「ああ愛しの番長さま」 | 藤方まゆ | 第12回 | 其の十八 | ★ |
「少年ドールズ」 | 響ワタル | 読切 | ★★ |
2008年も引き続き、内容的にはメディアミックス戦略がハマって安定している(笑)……と書いておくことに(笑)。なにしろ、ゲーム主体の「遥かなる時空の中で」が、いまや「4」ですよ(笑)。 その「遥かなる時空の中で4」のパイロット編(?)が3回連載とのことだが、まあ、マンガ単品で評価する性質のものではないので保留(笑)。 その一方(笑)、なかじ有紀に先月に続き★★★★。今回はサブキャラクター同士のカップル成立だが、いや、初デートのドキドキ感がまたしても円熟の境地(?)。いや、初々しくて、なんだかしらんがとにかくよし(笑)! あと、マツモトトモ「ビューティーハニー」がこのところメインヒロインをひとまず措いて、ヒロインの「男運の悪い一家(笑)」の女性陣をひとりひとりクローズアップする連作短編なのだが、連載本編と違って、マツモトトモのちょっとヘンなカップリングの短編マンガのパターンで、久しぶりにこちらもよし(笑)!(2008/05/21) |
月刊LaLa 2008年3月号 |
表紙 | 藤原ヒロ | 「会長はメイド様!」 |
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作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
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「桜蘭高校ホスト部」 | 葉鳥ビスコ | 第55回 | (第58話) | ★★★ |
「会長はメイド様!」 | 藤原ヒロ | 第22回 | (第23話) | ★★★ |
「ヴァンパイア騎士」 | 樋野まつり | 第36回 | 第三十六夜「望マレナイモノ」 | ★★★ |
「キスよりも早く」 | 田中メカ | 第11回 | love.11 | ★★★ |
「4ジゲン」 | にざかな | ギャグ | ★★★ | |
「金色のコルダ」 | 呉由姫 | 第42回 | (第46楽章) | ★★★ |
「ああ愛しの番長さま」 | 藤方まゆ | 第11回 | 其の十七 | ★★ |
「ZIG☆ZAG」 | なかじ有紀 | 第35回 | 第35話 | ★★★★ |
「ビューティーハニー」 | マツモトトモ | 第11回 | Cut.11 | ★★★ |
「きゃらめるBOY」 | 森生まさみ | 読切 | 〜&綿菓子GIRL〜 | ★★★ |
「龍の花わずらい」 | 草川為 | 第24回 | 第26話 | ★★★ |
「お兄ちゃんと一緒」 | 時計野はり | 第39回 | 第46話 | ★★★ |
「とうがらし一味」 | 江咲桃恵 | ギャグ | (最終回) | ★ |
「笑うかのこ様」 | 辻田りり子 | 読切 | ★★ |
2008年も引き続き、内容的にはメディアミックス戦略がハマって安定している(笑)……と書いておくことに(笑)。 なかじ有紀に久しぶりに★★★★。今回の連載はフラワーアレンジメントというテーマが『ハッスルで行こう』の料理を思わせるストーリーの軸としてしっかり機能しているので好感を持っているのだが、ラスト近くでの主人公とヒロインの初々しいキスシーンの描写はもはや円熟の境地(?)。少女マンガ家を目指す人にはぜひお手本にしてほしいかも(笑)。(2008/05/21) |
月刊LaLa 2008年2月号 |
表紙 | 葉鳥ビスコ | 「桜蘭高校ホスト部」 |
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作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
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「ヴァンパイア騎士」 | 樋野まつり | 第35回 | 第三十五夜「優姫」 | ★★★ |
「桜蘭高校ホスト部」 | 葉鳥ビスコ | 第54回 | (第57話) | ★★★★ |
「会長はメイド様!」 | 藤原ヒロ | 第21回 | (第22話) | ★★★ |
「金色のコルダ」 | 呉由姫 | 第41回 | (第45楽章) | ★★★★ |
「キスよりも早く」 | 田中メカ | 第10回 | love.10 | ★★★ |
「図書館戦争」 | 有川浩・弓きいろ | 第4回 | INDEX.4 | ★★★ |
「4ジゲン」 | にざかな | ギャグ | ★★★ | |
「ビューティーハニー」 | マツモトトモ | 第10回 | Cut.10 | ★★★ |
「ペンギン革命」 | 筑波さくら | 最終回 | ★★★ | |
「お嬢様カルテ」 | 槻宮杏 | 読切 | ★★★ | |
「龍の花わずらい」 | 草川為 | 第23回 | 第25話 | ★★★★ |
「お兄ちゃんと一緒」 | 時計野はり | 第38回 | 第45話 | ★★ |
「とうがらし一味」 | 江咲桃恵 | ギャグ | ★ | |
「百獣キングダム」 | 高木しげよし | 読切 | ★ |
2008年も引き続き、内容的にはメディアミックス戦略がハマって安定している(笑)……と書いておくことに(笑)。 先月もコメントでほめた『金色のコルダ』は、魔法の喪失に続き、定番ともいえる妖精との別離。魔法が叶えるものが「ヴァイオリンの技術」という人間の努力でもたどり着けるもので、ヒロインが次第に魔法からの自立を志向し始める、という点では『魔法のスターマジカルエミ』に近いニュアンスが感じられてマル。珍しく★★★★つけておこう。 一方で、ヒロインの隠された正体が明らかになった『ヴァンパイア騎士』と、ヒロインが自分の恋心を自覚して右往左往する『桜蘭高校ホスト部』もなかなか。ん〜(笑)。なんだかんだいって、けっこう楽しんで読んでいるな(笑)。(2008/02/25) |
月刊LaLa 2008年1月号 |
表紙 | 樋野まつり | 「ヴァンパイア騎士」 |
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作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
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「会長はメイド様!」 | 藤原ヒロ | 第20回 | (第21話) | ★★★ |
「ヴァンパイア騎士」 | 樋野まつり | 第34回 | 第三十四夜「bloody world」 | ★★★ |
「キスよりも早く」 | 田中メカ | 第9回 | love.9 | ★★★ |
「金色のコルダ」 | 呉由姫 | 第40回 | (第44楽章) | ★★★ |
「図書館戦争」 | 有川浩・弓きいろ | 第3回 | INDEX.3 | ★★★ |
「桜蘭高校ホスト部」 | 葉鳥ビスコ | 読切 | 番外編〜九瀬先輩の不幸で幸福な日常〜 | ★★ |
「ああ愛しの番長さま」 | 藤方まゆ | 第10回 | 其の十六 | ★★ |
「亡鬼桜奇譚」 | 斉藤けん | 読切 | ★★★ | |
「4ジゲン」 | にざかな | ギャグ | ★★★ | |
「ペンギン革命」 | 筑波さくら | 第34回 | ★★★ | |
「ZIG☆ZAG」 | なかじ有紀 | 第34回 | 第34話 | ★★★ |
「とうがらし一味」 | 江咲桃恵 | ギャグ | ★ | |
「龍の花わずらい」 | 草川為 | 第22回 | 第24話 | ★★★ |
「お兄ちゃんと一緒」 | 時計野はり | 第37回 | 第44話 | ★★★ |
「おとぎばなしの筆」 | あきづき空太 | 読切 | ★★★★ |
2008年も引き続き、内容的には低め安定……と、いいたいところではあるが(笑)、メディアミックス戦略がハマって成功しているんだから時代にマッチして安定している、と言い換えた方がそろそろいいんだろうなあ(笑)。 その戦略に沿って連載されている作品の中でも、意外と化けたなあ、と、この数ヶ月思っていたのが『金色のコルダ』。ヴァイオリンど素人のヒロインを名手に仕立てていた妖精の魔法が前回の予選で切れてしまい、自分の力だけで最終選考に望まなくてはならなくなった、という展開は、ある意味「魔法少女もの」の定番展開の一つではあるのだが、それを地道なエピソードの積み重ねで丹念に演出していく構成力にはちょっと感心した。同じゲーム原作の『遥かなる〜』より、マンガ単体としての出来はこちらの方が好みだなあ。 あとは、比較的新鋭の短編二つがいずれも無国籍ファンタジーだが、それぞれの作風の違いがはっきり出ていてこちらもなかなか興味深い。斉藤けん「亡鬼桜奇譚」は無国籍とはいっても、中世の日本らしき舞台で、鬼のような角のある奇形に生まれてしまった少女と、少女に一目惚れして身請けする侍崩れのはかない恋愛を描いていて、定番といえば定番なのだが、この作者らしい人心の暗部を軽くえぐるような心理描写があってなかなか読ませる。対照的なのがあきづき空太「おとぎばなしの筆」だが、こちらは筆があって、漢字を使っているんだけど、ファッションは現代風で、時代も国も不詳のまさに無国籍風ファンタジー。それでも、最初のページをめくったところですっとその世界に入っていけるのは、世界観の見せ方がうまい、ということかと思う。面白いのは、偶然だろうけど、2作ともヒロインが無理解な民衆の差別により迫害されている、というシチュエーションが似通っていること。それだけに、荒っぽい筆致で時代劇ファンタジーに仕立てる斉藤けんとかわいらしい絵柄で少女マンガらしいファンタジーに仕立てるあきづき空太の作家性の違いがはっきりわかること。まあ、たぶん単なる偶然なんだろうけど(笑)。(2008/02/25) |
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