月刊LaLaインデックス2002 MONTHLY LaLa INDEX 2002
|
「月刊LaLaインデックス」に戻る。 |
白泉社月刊LaLaのインデックスデータ。その2002年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。
|
月刊LaLa 2002年12月号 |
表紙 | 田中メカ | 「天然パールピンク」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第43回 | ★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その78 | ★★ |
「桜蘭高校ホスト部」 | 葉鳥ビスコ | 読切 | ★★★ | |
「めるぷり」 | 樋野まつり | 第5回 | ★★★ | |
「天然パールピンク」 | 田中メカ | 第6回 | step:6 | ★★★ |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第55回 | ★★★ | |
「獣王星」 | 樹なつみ | vol.13 | ★★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第64回 | ACT73★夜の終わり | ★★★ |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第20回 | 偽りの章第3話 | ★★★ |
「彼方から」 | ひかわきょうこ | 第5部・最終回 | ★★★★ | |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第22回 | 第29話 | ★★★ |
「We areジャパニーズ」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | ★ | |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 最終回 | ★★★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。 樹なつみ『獣王星』は、もう、SFファンじゃなくても既に読めていたと思う「地球は既に滅びていた(笑)」という衝撃的(笑)な設定がついに明かされて、登場人物はたいへん衝撃を受けていたけど、読者的には醒める一方(笑)。だって、こういう使い古された設定を2002年の現代に大真面目に展開されて、どうしろというのだ(笑)。清水玲子『月の子』の場合は、『東京に原発を』の流れをくむ(と、いわれても弁解のしようがない)「チェルノブイリ=ニガヨモギ」というネタを、最後の最後で大どんでん返しに持ち込むことに成功していたけど(あれだって、かなりぎりぎりの綱渡りだったのだ)、『獣王星』の場合はこの先にそんなものがあるとはとても思えない(笑)。昔、「SF新人賞の選考委員が読みたくない3大オチ」というギャグがあって、その中に「ここは実は地球だった(笑)」というのがあったけど、『猿の惑星』以後にそのオチを使ってはいけない、というのと同じ意味で、このオチだけでも評価ワンランク落としたい。普通は構成力、演出力、キャラクターの立ち方などが一定レベル以上に達している中堅には使わない評価なんだけど、ここは★★としたい。あ、久しぶりにけちょんけちょんなことを書いたな(笑)。どこかから抗議のメールでも来るかな(笑)。 一方、足かけ11年の長々期連載となったひかわきょうこ『彼方から』は、予定調和とは思うが、おそらく連載開始の時点で決まっていたと思われるラストに綺麗に納めて、ということで、からくも★★★★。ただまあ、ラスボスとのラストバトルがあまりにもあっさり片づきすぎてしまって、第2〜3部あたりで主人公たちが悩んでいたのがなんだったんだ、というあたりは弱いといえば弱いんだけど、ひかわきょうこの場合、ファンタジーに進む前の純粋少女マンガの時代から、予定調和の王道のストーリーをいかに読ませるか、という演出力で評価されるべき人であったので、このラストは読者も期待していたもの、といっていいと思う。樹なつみが予定調和をやった場合の評価が上記のごとく辛いのは、少なくとも『パッション・パレード』〜『花咲ける青少年』までの樹なつみ作品は読者の予想もつかない展開、を旨としていたから、ということになるのだが……。 そういう意味では、前にもちょっと書いたけど、設定、ストーリーから先を読めない展開を最後まで続けた渡辺祥智「fun fun工房」の最終回には、今後の可能性への期待もこめて、やはりからくも★★★★をあげておきたい。(2002/11/30) |
月刊LaLa 2002年11月号 |
表紙 | 水野十子 | 「遥かなる時空の中で」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第63回 | ACT72★彼と彼女のソネット | ★★★ |
「美女が野獣」 | マツモトトモ | 第5回 | ★★★ | |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第19回 | (新展開第2話) | ★★★ |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第54回 | ★★★ | |
「獣王星」 | 樹なつみ | vol.12 | ★★★ | |
「めるぷり」 | 樋野まつり | 第4回 | ★★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第42回 | ★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その77 | ★★ |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第21回 | 第28話 | ★★★ |
「We areジャパニーズ」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | ★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第95回 | ★★★★ | |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | 最終回 | ★★ |
「999番目のハナ」 | 草川為 | 読切 | ★★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。 どうでもいいけど、『彼氏彼女の事情』はここのところ「〜のソネット」というサブタイトルがえんえん続いたので(笑)、最後はやるだろうと思っていたが(笑)、やっぱりやったな(笑)。>彼と彼女のソネット(笑)。しかし、最近の若い人はこれが原田知世(もしくは大貫妙子)の曲のタイトルだとわからないかもなあ(笑)。 樹なつみ『獣王星』は、過去にも書いたとおり、SFファン的にツボに入らず(笑)。古いSFを全然読んでいなくて、竹宮恵子『地球へ…』も読んでいなくて、OVA『装甲騎兵ボトムズ・野望のルーツ』も観ていない人ならあるいはそれなりに楽しめるか? 樹なつみファン的にもキャラの立ち方が今ひとつ物足りない。 にざかな『B.B.Joker』は、本当にこれで最終回らしい。今まで続いたシリーズに全部オチをつけよう、という感じだけど、それだとギャグから偶発的な要素がなくなる面があって、その点で今ひとつ。まあ、ずっと読み続けてきた読者としては、それなりの感慨はあるかな。(2002/09/28) |
月刊LaLa 2002年10月号 |
表紙 | 森生まさみ | 「おまけの小林クン」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「美女が野獣」 | マツモトトモ | 第4回 | ★★★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第63回 | ACT71★彼女のソネット | ★★★ |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第20回 | 第27話 | ★★★ |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | 特別編 | ★★★ |
「めるぷり」 | 樋野まつり | 第3回 | ★★★ | |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第53回 | ★★★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第94回 | ★★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その76 | ★★ |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第21回 | ★★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第41回 | ★★★ | |
「天然パールピンク」 | 田中メカ | 第4回 | step:5 | ★★★ |
「We areジャパニーズ」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | ★ | |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第18回 | ★★★ | |
「彼方から」 | ひかわきょうこ | 第5部・第21回 | ★★★★ | |
「カルテットカルタ」 | 川瀬夏菜 | 読切 | ★★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。ある意味、これだけ★★★だけ並んでいるというのもすごいといえばすごいかも(笑)。読んで損をした、と思うようなレベルの作品もないんだけど(★のギャグは別だか(笑))、後に強烈に印象に残る作品もない(『輝夜姫』は別だが)という感じ(笑)? ひかわきょうこ『彼方から』は、まあ順当なまとめ方といえるか。次号最終回との由。あしかけ10年以上の連載だけに、それなりに感慨深いが、最近の世代交代の傾向からすると、この後の作品がちゃんとLaLaに載るんだろうか、という不安が多少あったりして。成田美名子ですらメロディに移っちゃったしなあ。 樋野まつり『めるぷり』は、前の『とらわれの身の上』から想像されるよりずっといいノリで、わりと面白く読めている。もともと絵柄には華のある人なので、設定、キャラクターが上手くハマるともうちょっと化ける可能性はあるかも。 あと、川瀬夏菜「カルテットカルタ」は、男女2人ずつの4人組でクラス対抗百人一首大会に出ることになった女の子の奮闘をかあいらしく描いた小品。タイトルでりぼんの吉住渉の初連載作品『四重奏ゲーム』をちょっと連想したけど、内容の方もちょっとそれに近いものはあるかも(笑)。(2002/09/08) |
月刊LaLa 2002年9月号 |
表紙 | 筑波さくら | 「目隠しの国」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 最終回 | 八雲立つ−邂逅− | ★★★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その74 | ★★ |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第52回 | ★★★ | |
「美女が野獣」 | マツモトトモ | 第3回 | ★★★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第62回 | ACT70★もうひとりの彼のソネット | ★★★ |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第19回 | 第26話 | ★★★ |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第40回 | ★★★ | |
「めるぷり」 | 樋野まつり | 第2回 | ★★★ | |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第17回 | 白扇の章第五話 | ★★★ |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第20回 | ★★★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第93回 | ★★★★ | |
「We areジャパニーズ」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | ★ | |
「天然パールピンク」 | 田中メカ | 第4回 | step:4 | ★★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その75 | ★★ |
「桜蘭高校ホスト部」 | 葉鳥ビスコ | 読切 | ★★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。最終回の『八雲立つ』の★★★★は「綺麗にまとめました」という、作品全体への功労賞ということで。一通りの事件が終わった7年後の後日談&大団円、というのは、『パッション・パレード』と同じような展開だが、ラストのオチがあまりにもわかりやすすぎて、その点では今ひとつ。どうも、樹なつみ作品は「SF」を意識すると整合性が取れすぎて、こじんまりとしてしまう傾向にある、かなあ(『OZ』も『獣王星』もそうだし)。『パッション・パレード』や『花咲ける青少年』の頃は、次に何が起こるか分からない暴走感があって、作品としては純粋にSFではないんだけど、ノリとしてはワイド・スクリーン・バロック的な感覚があったように思う。その意味では、依然として次に何が起こるか分からない暴走ぶりの『輝夜姫』はすごいといえるかも。 そういえば、その『輝夜姫』の中で、最近登場した新キャラクターのまゆのとーちゃんがグラスから完全にこぼれたワインをほとんどこぼさずにグラスで受ける、という芸(笑)を披露していたけど、LaLaの昔からの読者ならこれを読んで、ひかわきょうこ『時間をとめて待っていて』で、記憶喪失になったミリアムがコーヒーポットを蹴り上げて、こぼれたコーヒーをポットにもらさず受け止める、という芸を披露していたのを思い出すのではなかろうか(笑)。 その他の連載作品は、まあ、一定のテンションは維持しているものの、飛び抜けたものはなし。それでも、それなりに楽しんで読んでいる自分がいたりはするんだけど(笑)。(2002/08/14) |
月刊LaLa 2002年8月号 |
表紙 | 樋野まつり | 「めるぷり」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第51回 | ★★★ | |
「We areジャパニーズ」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | ★ | |
「美女が野獣」 | マツモトトモ | 第2回 | ★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その73 | ★★ |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第61回 | ACT69★彼のソネット | ★★★ |
「めるぷり」 | 樋野まつり | 第1回 | ★★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第39回 | ★★★ | |
「天然パールピンク」 | 田中メカ | 第3回 | step:3 | ★★★ |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 第78回 | 八雲立つ−昇華− | ★★★ |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第16回 | 白扇の章第四話 | ★★★ |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第92回 | ★★★★ | |
「彼方から」 | ひかわきょうこ | 第5部・第20回 | ★★★★ | |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第19回 | ★★★ | |
「ガートルードのレシピ」 | 草川為 | 第8回 | (第13話) | ★★★★ |
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 第4回 | (第8話) | ★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。『輝夜姫』がかなりえげつない話でインパクトがあったので★★★★。あとは、ラス前の『彼方から』と、やはりそろそろまとめに入っている『ガートルードのレシピ』に★★★★くらいか。次号最終回の『八雲立つ』は、インパクト不足で★★★止まりかな。 ここのところ、連載終了&新連載ラッシュの雰囲気なんだけど、これで今の長期連載作品がひととおり終わって、最近始まった連載陣ばかりになってしまうと、雑誌としてのレベルはかなり落ちてしまうのではないか? 大丈夫か?(2002/07/13) |
月刊LaLa 2002年7月号 |
表紙 | マツモトトモ | 「美女が野獣」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第60回 | ACT68★パンドラ | ★★★ |
「美女が野獣」 | マツモトトモ | 第1回 | ★★★ | |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | 最終回(仮) | ★★★ |
「天然パールピンク」 | 田中メカ | 第2回 | ★★★ | |
「バースデイ・プレゼンツ」 | 筑波さくら | 読切 | ★★ | |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第15回 | 白扇の章第三話 | ★★★ |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第18回 | ★★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第38回 | ★★★ | |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 第77回 | 死線 | ★★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その71 | ★★ |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第50回 | ★★★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第91回 | ★★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その72 | ★★ |
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 第3回 | (第7話) | ★★ |
「ガートルードのレシピ」 | 草川為 | 第7回 | (第12話) | ★★★ |
「スーパーロングマン」 | 吹原小雪 | 最終回 | ★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。★★★★以上をつけたくなるインパクトに欠けるというか……(笑)。 マツモトトモの新連載『美女が野獣』はこの作者の路線としては『キス』より短編の「ウワサ」に近いぼけぼけ路線(笑)。悪くはないんだけど、女子寮に中途で入った女の子が「入寮儀式」をやらされる……って、これはどうしても氷室冴子『クララ白書』を連想してしまうので、評価は微妙(笑)。まあ、もう少し見守ろう。 あとは、なんと最終回(?)の『B.B.Joker』はギャグのネタ的にはけっこう楽しめた……かな(笑)。ホントに最終回なのか、「最終回」をネタにしたギャグなのか、という点も含めて、もうちょっと見守ろう(笑)。(2002/06/01) |
月刊LaLa 2002年6月号 |
表紙 | 水野十子 | 「遥かなる時空の中で」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「天然パールピンク」 | 田中メカ | 第1回 | ★★★★ | |
「スーパーロングマン」 | 吹原小雪 | 第7回 | ★★ | |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第49回 | ★★★ | |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第14回 | (新章第二話) | ★★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その70 | ★★ |
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 第2回 | (第6話) | ★★★ |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 第76回 | 交錯 | ★★★ |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第37回 | ★★★ | |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | ★★ | |
「彼方から」 | ひかわきょうこ | 第5部・第19回 | ★★★★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第59回 | ACT67★急 | ★★★ |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第17回 | ★★★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第90回 | ★★★★★ | |
「スマイル・まじっく」 | 天乃忍 | 読切 | ★★ | |
「ガートルードのレシピ」 | 草川為 | 第6回 | (第11話) | ★★★ |
「そんな願い事。」 | かぐや煌 | 読切 | ★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。 田中メカの新連載『天然パールピンク』は年齢不詳(?)の人気アイドルが実は10代の頃に生んでいた13歳の娘と、そのアイドルの事務所の社長の息子のロマンス、ということらしいのだが、前々から思っていたのだが田中メカ作品はロリコンの気があると思う(笑)。幼児体系の女の子をぎゅっとだっこしてやーらかくて気持ちいい(笑)、みたいな描写が多いしなあ(笑)。今回もモロそういう描写あったし(笑)。 あとは、『輝夜姫』がかなりえげつない話で、あと、新しい謎のキャラクターが登場するなど、いろいろあって久しぶりに★★★★★。『八雲立つ』『彼氏彼女の事情』は引き続きストーリー的には山場なんだけどどうも醒めた目でしか読めない。 そういえばその『八雲立つ』は本誌の回数表記が第75回となって間違っていたので、リストでは直しておきました(笑)。(2002/04/27) |
月刊LaLa 2002年5月号 |
表紙 | 渡辺祥智 | 「fun fun工房」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 第1回 | ★★★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第89回 | ★★★★ | |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | ★★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第58回 | ACT66★破 | ★★★ |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第16回 | ★★★ | |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第48回 | ★★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第36回 | ★★★ | |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 後編 | 古代編<甕智彦>後編 | ★★★ |
「春は桜」 | 樋野まつり | 読切 | ★★ | |
「スーパーロングマン」 | 吹原小雪 | 第6回 | ★★ | |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第13回 | ★★★ | |
「ガートルードのレシピ」 | 草川為 | 第5回 | ★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その69 | ★★ |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第18回 | 第25話 | ★★★ |
「千年の雪」 | 葉鳥ビスコ | 後編 | (9th. snow) | ★★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。 ★★★★は相変わらず登場人物の心理の暗部をつっつきまくる「輝夜姫」くらい。クライマックスに突入して盛り上がっている筈の「八雲立つ」「彼氏彼女の事情」あたりに意外と興味がわかないのは、やっぱり、「このマンガ家ならこういうものを描く」という自分の認識を裏切らない、ある意味予定調和なところがあるからかな。よくできてるとは思うんだけど、先が楽しみ、という感触がない。 そんな中では、実は最近「fun fun工房」にちょっと注目している。RPG世界そのまんまの設定で世界観を構築した同じ作者の「銀の勇者」シリーズは全然興味なかったんだけど、これは、スタート当初こそタイトルとかバイキャラクターの設定が物まね的(笑)でその辺に引っかかってたんだけど、最近はいい意味で先の展開が読めない。あるいは予想以上に大化けするかも。(2002/04/12) |
月刊LaLa 2002年4月号 |
表紙 | 筑波さくら | 「目隠しの国」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第47回 | ★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その67 | ★★ |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第35回 | ★★★ | |
「恋」 | マツモトトモ | 読切 | ★★★ | |
「ガートルードのレシピ」 | 草川為 | 第4回 | ★★★ | |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第88回 | ★★★★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第57回 | ACT65★序 | ★★★ |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 前編 | 古代編<甕智彦>前編 | ★★★ |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | ★★ | |
「遥かなる時空の中で2」 | 水野十子 | 後編 | ★★★ | |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第17回 | 第24話 | ★★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その68 | ★★ |
「彼方から」 | ひかわきょうこ | 第5部・第18回 | ★★★★ | |
「あしたはきっと金色の…」 | 呉由姫 | 読切 | ★★★ | |
「千年の雪」 | 葉鳥ビスコ | 前編 | (8th. snow) | ★★★ |
「スーパーロングマン」 | 吹原小雪 | 第5回 | ★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。つまらなくはないけど、突出したものもなし。 そんな中、マツモトトモ「恋」は久しぶりにとぼけた味わいのコミカル短編。「ウワサ」のシリーズの一編、といっていいのかな(笑)。そこそこ美形だけどちょっと世間から価値観のずれた女の子(笑)が、本人それとは意識せずにいつのまにかカップル成立、というパターンということで(笑)。とはいえ、同傾向の作品が複数存在することで、多少マンネリ感も感じられて、評価はいつもよりはやや低め(笑)。 草川為『ガートルードのレシピ』は連載再開だが、やっぱりちょっと絵が荒れているのがファンとしては見ていてちょっと辛い。本誌の体制が磐石なら、本来はDXで隔月刊ペースで連載する、という方向性もあったのではないか、と考えると、中堅マンガ家を次々と他誌、もしくは他社に流出させている編集部に文句のひとつもつけたい気がしないでもない(笑)。 ひかわきょうこ『彼方から』はいよいよラストバトル開始。少年マンガでいえば「王道」といえる展開で、安心して楽しめる。(2002/02/27) |
月刊LaLa 2002年3月号 |
表紙 | 津田雅美 | 「彼氏彼女の事情」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「sweet? Funfun friends」 | 渡辺祥智 | 読切 | funfunfactory magical picture book | ★★ |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第16回 | 第23話 | ★★★ |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第46回 | ★★★ | |
「お迎えです。」 | 田中メカ | 22 | (学園編)(最終回) | ★★★★ |
「輝夜姫」 | 清水玲子 | 第87回 | ★★★★ | |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 第75回 | 天と修羅・5 | ★★★★ |
「遥かなる時空の中で2」 | 水野十子 | 前編 | ★★★ | |
「We areジャパニーズ」 | 柏屋キクゾー | ギャグ | 第119回LMSギャグ特別賞 | ★ |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第56回 | ACT64★破綻 | ★★★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その66 | ★★ |
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 最終回 | ★★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第34回 | ★★★ | |
「火宵の月 Version.S」 | 平井摩利 | 第8回 | 〜解禁・8〜 | ★★★ |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | ★★ | |
「シークレットゲーム」 | 各務りな | 読切 | (デビュー) | ★★ |
「カリントウノコイ」 | 三上チト | 読切 | ★★ | |
「スーパーロングマン」 | 吹原小雪 | 第4回 | ★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。つまらなくはないけど、突出したものもなし。 そんな中、田中メカ「お迎えです。」が突然のフィナーレ。いや、このエピソードで終わりとは思ってなかったのでちょっとびっくりしたけど、まあ、なかなか泣かせる話で、きれいにまとまってました。 「輝夜姫」「八雲立つ」あたりはちょっと安定しちゃった感じ。いずれもクライマックス的な盛り上がりなのだが、「輝夜姫」の場合はそれまでの展開が驚天動地過ぎてこのくらいではもう誰も驚かないというインフレ状態かも(笑)。「八雲立つ」はその逆で(笑)、中盤の展開がスロー過ぎたので、今ごろこんなに盛り上げてもらっても、という感じ(笑)? そういう意味では対照的かも(笑)。 その他、相変わらず新人起用が続くが、体勢は立て直せるのか?(2002/02/13) |
月刊LaLa 2002年2月号 |
表紙 | 田中メカ | 「お迎えです。」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第55回 | ACT63★君を離れ | ★★★ |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第45回 | ★★★ | |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 第74回 | 天と修羅・4 | ★★★ |
「お迎えです。」 | 田中メカ | 21 | (学園編) | ★★★★ |
「銀の勇者」 | 渡辺祥智 | 読切 | 番外編 | ★★ |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 読切 | ー三枝編ー | ★★★ |
「東京魔人学園外法帖プレイレポート!!」 | シン | ★ | ||
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第15回 | ★★★ | |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | ★★ | |
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第33回 | ★★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その64 | ★★ |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その65 | ★★ |
「彼方から」 | ひかわきょうこ | 第5部・第17回 | ★★★★ | |
「千年の雪」 | 葉鳥ビスコ | 最終回 | (7th. snow) | ★★★★ |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第12回 | ★★★ | |
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 第2回 | ★★ | |
「とらわれの身の上」 | 樋野まつり | 最終回 | (第24回) | ★★ |
「平安絵まき2」 | 羽村初 | 読切 | ★★ |
引き続き、内容的には全体に低め安定という感じ。つまらなくはないけど、突出したものもなし。 なかじ有紀『ビーナスは片想い』はほぼクライマックス。気がついてみると『ハッスルで行こう』より長い連載になっていたではないか。これまでの作品では連載当初から主人公の想い人は決まっているというパターンだったのだが、今回は友だち以上、恋人未満の関係を淡々と重ねるうちに、気がついてみるとお互いの気持ちがひとつになっていた、という過程をその長さを使ってじっくり描き込んでいて、キャラクター描写も含めて、なかじ有紀がまだ新しいことに挑戦している、ということが感じられた。 思わぬ長期連載になったひかわきょうこ『彼方から』も、いよいよラストバトルへの前哨戦。第5部の開始時点で、ちょっとテンションが下がったか、という危惧があったんだけど、ここ2回くらいで一気に盛り返してきた感じ。 あと、今月は葉鳥ビスコ『千年の雪』が、自分以外の人間を不死の世界に引き込まないために人の血を吸わない吸血鬼と、幼くして死んで、自分の住んでいた館の時間を止めてしまった少女の霊を絡めて、なかなか泣かせる話に仕立ててあって、予想外の佳作。(2001/12/30) |
月刊LaLa 2002年1月号 |
表紙 | 宇野亜由美 | 「オコジョさん」 |
---|
作品名 | 作者名 | 連載回数 | サブタイトルなど | 星取表 |
---|---|---|---|---|
「ビーナスは片想い」 | なかじ有紀 | 第32回 | ★★★ | |
「目隠しの国」 | 筑波さくら | 第14回 | ★★★★ | |
「オコジョさん」 | 宇野亜由美 | ギャグ | その63 | ★★ |
「知らない国の物語」 | 川瀬夏菜 | 第1回 | ★★★ | |
「スーパーロングマン」 | 吹原小雪 | 第3回 | ★★★ | |
「fun fun工房」 | 渡辺祥智 | 第15回 | ★★★ | |
「おまけの小林クン」 | 森生まさみ | 第44回 | ★★★ | |
「八雲立つ」 | 樹なつみ | 第73回 | 天と修羅・3 | ★★★ |
「B.B.Joker」 | にざかな | ギャグ | ★★ | |
「平安絵まき2」 | 羽村初 | 予告編 | ★ | |
「彼氏彼女の事情」 | 津田雅美 | 第3部・第54回 | ACT62★足音 | ★★★★ |
「遥かなる時空の中で」 | 水野十子 | 第2部・第12回 | ★★★ | |
「お迎えです。」 | 田中メカ | 20 | (学園編) | ★★★ |
「23:00」 | マツモトトモ | 最終回 | SEC:06 | ★★★★ |
「とらわれの身の上」 | 樋野まつり | 第4回 | (第23回) | ★★ |
「火宵の月 Version.S」 | 平井摩利 | 第6回 | 〜解禁・7〜 | ★★★ |
「千年の雪」 | 葉鳥ビスコ | 第2回 | 6th. snow | ★★ |
2002年初めての号。なんと表紙が宇野亜由美(!)。まあ『オコジョさん』がアニメでTV放映されているとはいえ、これにはかなり驚いた(笑)。 まあ、内容的には全体に低め安定という感じ。つまらなくはないけど、突出したものもなし。 それにしても、最近吹原小雪、川瀬夏菜に続いて来月号の羽村初と、デビューしてそんなに間がないマンガ家の本誌登場が多いな、と思っていたら、中堅どころのマンガ家がどんどん他誌に流出しているようである。同じ白泉社でメロディに移籍(?)したやまざき貴子はまだいい方で、猫山宮緒が別フレ、既に本誌には載ってなかったけど米沢りかもフリーで講談社の雑誌に移るとか。他にも、既にLaLaからはドロップアウトしていたけど岡野史佳がエニックスの雑誌に移籍(?)して、昔LaLa〜LaLaDXで連載していた『ラブリー百科事典』を描いていたなあ。 もともとマンガ家とのトラブルがたまにあったLaLaの歴史上でも、ここ2年くらいの「マンガ家との関係決裂」の多さは特記に値するのではないか? アテナ新人大賞のデビュー優秀者賞をデビューして4年ほど経過しているマンガ家に受賞させたりしているあたり、白泉社全体としての新人の育成ペースはむしろ低下気味のところに、これだけマンガ家の流出がさらに続いている現状は、かなり危機的なのではないかと危惧する今日この頃ではある。(2001/12/06) |
「月刊LaLaインデックス」に戻る。 |
「糸納豆ホームページ」に戻る。 |